蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

彦部住宅  桐生市広沢町

2013-05-29 22:13:33 | 古民家、庭園
彦部住宅は、周囲に堀をめぐらした中世の城館の造りである。


江戸時代の建築の長屋門。茅葺の屋根のカーブが何とも柔らかい。その奥に、茅葺の建物が何棟も見える。
菖蒲の花も咲き揃い、素晴らしい時期に訪問することができた。


母屋はかなり規模が大きい。
建築年代は17世紀前半と推定されるようだ。


座敷には上がれないので、土間から望遠で奥座敷と庭を眺める。もう少し右側の書院に座って、庭の様子を撮りたかった。




堀で囲まれた城館の中は、実に広々として穏やかな姿である。
この舘の庭は、広く展開する範囲で見るのが良さそうだ。


裏山は見事な竹林である。




舘を取り巻く堀や、搦め手の鍵の手造りの石垣まで残されている。


冬住みは長屋門に向って右手にある。
隠居所であり、昔からのスタイルを踏襲する母屋よりは、日当たりもよく居心地はよさそうだ。

 


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4 コメント

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Unknown (雪だるま)
2013-05-31 05:51:24
かつての豪農の屋敷
こういう場所は夏場に訪れるに限りますね
冬の閑散とした風景でなく
緑生い茂る風景のほうが似合います

田んぼ越しの
見事な構えの門
良い風景です
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Unknown (j-garden-hirasato)
2013-05-31 06:41:14
建物内には入れないんですか。
庭の様子が分からず、
残念!
丸みを帯びた石を組んでの石垣、
見事ですね。
何垣っていうんでしょうか。
この辺りでは、
一般的な組み方でしょうか。
初めて見ました。
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Unknown (kikouchi)
2013-06-03 23:49:03
>雪だるまさん
この舘は、母屋を中心とした何棟もの建物を取り囲む堀が未だに存在し、家の裏手の搦手口や板橋なども健在でした。いかにも、中世の小豪族の舘という趣でした。
長屋門は窓がなく、屋根の反りが中国の田舎を思わせる感じがしました。

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Unknown (kikouchi)
2013-06-03 23:56:50
>j-gardenさん
奥座敷の前の庭は、現状では特に見るべきものは無かったように感じられました。
ただし、力を入れて発掘して復元すれば、凄い姿になりそうな気もします。
石組は、言われるように特殊な組み方で、江戸の物そのものだそうですが、今回の震災でもびくともしなかったそうです。組み方にも名前があり、屋敷内を説明して下さった方に伺ったのですが、失念してしまいました。

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