蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

清風荘  深谷市

2014-11-06 22:03:45 | 古民家、庭園
清風荘は佐々木勇之助の古稀を記念して、大正15年に誠之堂の隣に建てられた。
佐々木勇之助は第一銀行創設時からの社員で、渋沢栄一に見込まれ、大正5年には第二代頭取となる。


佐々木が古稀を迎えたのが大正15年。関東大震災の直後で鉄筋コンクリート造りの建物の第一世代とも言える存在である。


当時流行したスパニッシュ洋式を取り入れ、、設計した西村好時が「南欧風田舎趣味」などと記述していたそうで、誠之堂と好一対をなす。


家の南面のテラスの屋根を支えるのも、古典主義的円形アーチである。




内部は、誠之堂と同様、大きな宴会用のバンケッティングルームが殆どを占める。
中心に据えられた机は、縦方向に延長する(エクステンション・テーブル)事ができ、宴会への参加人数に対応して居心地よい場所を提供する。


誠之堂、清風荘ともに東京の郊外とも言える場所からの移築であるが、それなりの見応えがあった。