蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

遠山記念館(2)  埼玉県比企郡

2014-04-15 22:17:53 | 古民家、庭園
遠山家の内装は、銘木を日本中から集めて見事な意匠をこらしている。


特に窓や欄間など光のからんだ処理は、絶品だと思う。




細工の細かさ、大胆さはやはり昭和の時代になってからの作なのだろう。


一番奥の12帖の欄間。正目の板を細工した。








それぞれの部屋や、廊下ごとに天井の意匠も驚く程の変化が付けられている。




遠山家には数多くの茶室が造られ、それぞれの空間が錯綜したりする。
この贅沢な館を使いこなすには、数ヶ月の期間を要するだろう。


遠山記念館(1)  埼玉県比企郡

2014-04-15 00:00:17 | 古民家、庭園
日興証券創立者の遠山元一の生家である。
一時、没落していた物を昭和11年に大変な規模で再現した。


昭和11年は、戦争突入直前で、規模の大きな個人の住宅を建てられるほとんど最後のタイミングであった。写真の東棟は、茅葺きの偽農家造り。白州次郎の武相荘と時代的な共通点を感じさせる。


正面から見れば素朴な古民家風の造りだが、少し脇に回れば洗練された格子の障子が作り込まれている。確かに、昭和の技術を取り入れた民家であろう。


中棟は瓦屋根の木造建築である。おそらく二階部分は私的な用途にあてられたのだろう。外部から見ても装飾的要素は多く素晴らしい姿だろうと思われるが、非公開。


中棟の18帖の床の間は庭とは反対側の家の奥の方に設けられていて、落ち着いた感じを出している。


おそらく、公用はこの中棟で処理されたのだろう。






西棟へは渡り廊下でつながっている。ほとんどの部屋が茶室だが、南側は8.5条、7帖と広めの茶室が雁行する。