蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

郷土文化館  横浜市青葉区寺家町

2012-06-05 22:43:42 | 古民家、庭園
横浜市は東京のベッドタウンとして急成長した経緯があり、重機で切り崩した丘陵の上に画一的な新興住宅地が立ち並ぶようなイメージがある。
それは横浜と隣接する東京都の町田市でも、川崎市でも同様だろう。


そういう団地からたいして離れていない鶴見川の支流に、開発の手が入っていないのどかな田園風景が広がっている。
この辺り一帯の運営がどのように行われているのか分からないのだが、意識の高い家族連れがあぜ道を歩く姿を多く見かけた。


郷土文化館はその一画にあり、茶道に特化した施設を運営されているようだ。
この日は、トルコ人の陶芸家の作品が展示されていて、その案内看板がなかなかエキゾチックだった。


腰かけて座る様式を前提とした、一層楼。これでも建坪は7,8坪ありそうに見えたが、同時に無用な物を見事に切り捨てるコンセプトは、実に茶室の根本に迫るような物を感じた。


この半円形の窓の遊びを、ゆったりと味わいたい。


母屋の奥には白心庵なる茶室を構える。






この郷土文化館が出来て25年になるという。その間に、相当に実力のある茶道関係者がサポートをされてきたようにも思われる庭の姿である。






本式の茶事に使わるであろう庵はこの日は公開されていなかったが、母屋の豪勢な日本間で、抹茶に菓子をいただいた。