ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

ネギ畑

2006-12-12 | 明るい農村
全国のネギ畑のネギが こんなふうだったら



今年の庶民の鍋物の中に
ネギは見当たらないことになっていたに違いない。





でも 大丈夫、
ちゃんと育ったネギもあるから。





中国じゃあ、農薬をどっさり使うから、
地元で食べる人はいないんだってねえ。

そんな話、どっから仕入れたんだ?

根深ネギは 中国は用がなかったんじゃないの?



でも 中国の農薬の問題は 深刻らしい。

そして それを せっせと輸入しないと
食べていけない日本。

食料自給率は 将来 上がるのか?



それから
農薬による健康被害が出てくるとしたら
安い野菜を買っているビンボー人から出るわけか?

金持ちは 有機・無農薬栽培のものを
ドバドバお金を出して買って食べられるから
被害は最小で済む?



二極化は 何も 大学だけじゃない、
勝ち組・負け組みなんて言って
大人の社会が二極化してるんだ。

健康も お金があるか ないかで 
決定する世の中になるのか?

食は 暮らしのキホンなのに
おろそかにして来過ぎたのか?



白菜は 取れすぎで 生産調整をしていると
ニュースで見た。

当地では 今年はそれほど 白菜畑を見ていない。

畑を‘かんまして’いることろは見たくないから
ほっとしている。

ネギやブロッコリーは 今
せっせと出荷中。



あ。

愛犬が写り込んだ。。

「明るいがん講座」

2006-12-11 | 乳がん
USAオンコロジーセンター長の 植松稔氏の
「明るいがん講座」が夕刊に連載されている。

前回の 【10】「欧米の治療法に縛られず」(11月24日)から
乳がん編となっている。

日本の乳がん治療成績は 欧米よりもいいんだそうだ。





12月8日の
【11】「乳房温存は自然の摂理」(17面)では
乳房温存の場合と 全摘手術との間には
生存率や転移の頻度に差がないと書かれている。

「全摘は 無意味に女性を傷つけるだけ」ということだ。

残念なことは 
温存療法に不向きな乳がんがある、ということだが。



人間の身体は
長い長い間に出来上がってきて 現在の形になったので
手術で変形させることは
「自然の摂理に背くこと」のように思われる、とある。

20年を越える 温存療法の研究結果が
それを証明している、というわけだ。



私は。

もう一歩 先へ進めて欲しくて、
この記事を読んで がっかりした。

温存なら、温存できたなら、それでいい、とは
思ってほしくはない。

メスを入れること それ自体が
自然ではないのだけれど

術後のおっぱいの形が
自然であるわけはないのだから。

そして
温存手術とセットになっている放射線治療、
これも 自然とはかけ離れている。

これがあったから 
私も命を長らえているのだろうけれども。



それは
汗じみのできない胸を隠して生きること。

そして
パッドをどう組み合わせて胸に入れても 
左右差が気になって
堂々と人前に出られないこと。

温泉に入る時はしょうがないとしても。



温存率が話題になったこともある。

温存でいいよ、と言ってくれる病院を求めて
さまよった乳がん患者もいるだろう。

あるのと 無いのとは
その違いは 確かに大きい。

けれど
あればいい、ってもんじゃあ、ない。

そのことを
治療する側の人たちには
認識しておいて欲しいと思う。



私のおっぱいは キレイな方なんだそうだ。

それでも、なお、
気を使わなければならない時がある。

こんな変なことについてだけは、
私は どうやら 完璧主義のようだ。





おっぱい。

それは 
柔らかくて ふにふにしていて
そして
左右は ほぼ 同じ大きさで
それから
凹みや 溝があってはならない。

おっぱい。

それは
垂れてても ちいさくても 外を向いてても
ふにふにして ほぼ同じ大きさで
まろやかな形であれば
完璧なもの。



だから 
温存できたから それでいいでしょ、
とはならないんだと 知っていてほしい。

そして
乳房の再建は
温存して 放射線治療をしちゃうと
難しくなってくる(もちろん、再建できるけど)、
ということを

治療前に もっとちゃんと
教えてほしかった、と思っている。



教えてもらったからといって
溢れる情報の中から 
冷静に自分に適した治療を選べたか?
と聞かれると
自信はまったくないけれど、

こんなはずではなかった、という気持ちは
今でも時々思い出さずにはいられない。

温存できれば それでいい、とは
医療者は 決して 思わないでいてほしい。



再建してさえ
思い通りにならなくて
泣いている患者も多いらしい。

再建手術のやり直しもある。

がんになったことは悲しいことだし
手術やその他の治療を受けることも
けっこう大変。

お金もかかるし 気持ちも萎える。

それでも 
元通りのおっぱいに 戻すことができたら
どんなにか 気が晴れるだろう。

乳がんの手術と同時に 再建手術をすることができたら
いくらかは 慰められるだろう。

少なくとも 喪失感にうちのめされることはなくなるだろう。

先生方、どうか、
完璧なおっぱいを愛する気持ちを
分かって。



それから

これらは 全て 早期(Ⅰ期 または Ⅱ期)で
乳がんが発見されて
10年生存率が80%とか95%とかって場合に並べているゴタクだから

どうか 
今 完璧なおっぱいをもっている女性たちが

もし 乳がんになったとしても
早期に見つけてくださるように。

ケヤキ

2006-12-10 | なんでもないこと
これは 先週撮った
タクちゃんちのケヤキ。

画像はちょっと悪いけど。





ヨウちゃんちのケヤキは、
一度に全部は写せない。

手前にちらりと見えるのは、門の屋根。





こっちは、コウちゃんちの。




なんで落葉樹を家の周りに植えるんだろう?

建具に使うためかな?



そんでもって、
これは、私んちの犬走り。



これはやっぱり、
落ち葉が落ちきってから
掃除するべきかな?

ね、そうだよね?

術後4年

2006-12-09 | 乳がん
セカンド・バースデー、4歳になった。

私、生きてるよ!

しかも、元気よ!

ついでに、快便よ!(爆)




11月の上野公園

哀しいのは 
私だけは決して忘れずにいて
いろいろ 記念行事(ほら、美味しいものを食べるとか)を
考えているのに

なんだか 他のみんなが 忘れているらしいこと。



きょうも 夜まで 亭主は仕事だし、
だから私は 美味しいものを食べにも行けずに
家族のために 美味しいものを作らなきゃいけないし。

息子は受験生なのに ろくな勉強もしている気配はないし、
そのくせ 週に一度 土曜日は塾に行くから
今夜も私はその送り迎えをしなきゃいけないし。

娘は 難行・苦行の試験やレポート提出が済んだら
さっさと翌日から遊びに
(またまた泊りがけで)行ってしまったし。





でも そうしていられるのも
私がこんなに元気だから?

最初の記念日には
有名シェフのホテルのレストランに行ったのよねえ。

そんなことをする必要を感じないくらい
私が元気だから?

そんなら これはこれで
ありがたいこと。



なのかもしれない。



最近は 私の 週に一度の治療院通いを
亭主が優先してくれてるし。

まだまだ 私の主張が通らないことは多いけど
これからよ!

私のわがままは まだまだ続く、というか
本領発揮は まだこれからよ!(笑)



今年は 
病院の、というか 主治医の都合で
定期検査は来週。

ちょっと太ってしまった以外は 快調なので
心配はしていない。

11月の初め、
インフルエンザの予防接種をしに
久しぶりにホームドクターの所に行ったら

開口一番、
「太られましたか?」

先生、それはないでしょ!

確かに 本格的な寒さを前に
この太り方は、ヤバイ。まずい。

ないすばでぃーになるはずだったのに(涙)。

ベルギー王立美術館展

2006-12-08 | 考えたこと
上野国立西洋美術館に行って
ベルギー王立美術館展を見てきた。

きょうは なんと
鍼灸の先生が風邪を引いたとかで
治療がお休み。

電話をとった亭主によると
すごいガラガラ声で 電話をかけてきたという。

あの きれいな声の先生が?!

どうぞ みなさんも 風邪にはお気をつけて。





というわけで
念願の美術展、
ようやく閉幕の前々日になって
見てくることができた。

パンフレットを見せた時、亭主に
「そんなの行かなくていいだろう?
 お前の好きな絵とは違うだろう?」
と言われた。

コローもミレーもないし、というわけ。

実は私も
ベルギーの絵画とは縁がない、と思っていた。

が! そうではなかった!

フランドル絵画って、ベルギーだったんだ!

ルーベンスだって好き!

ベルギーって、
チョコレート(と、サッカー)だけじゃなかったんだ!

これは行きたいなあ、と思っていたら
きょう それが実現してうれしい限り!

それも 10日の日曜日で終わってしまうという、
ぎりぎりのところで。

よかったあ~!



王立美術館は 15世紀の古いものから
20世紀の作品まで

時代的にすごく長い期間の絵画を集めているので
意外なものも多くて楽しめた。

ブリューゲルに ヴァン・ダイク、ルーベンスにヨルダーンスの
16~7世紀のフランドルの巨匠達の絵画も集められているが

そうかと思うと 印象派からシュールレアリストまである。

しかも 質は高い。

予想通りというか 想像以上というか。





ルネ・マグリットという人の
「光の帝国」というのが気に入って 絵葉書を買ってきた。
  ↑ ぜひ ご覧いただきたい!

トランス脂肪酸

2006-12-07 | 食生活
 「マーガリン」という記事
今年8月に投稿したが

そのマーガリン、
ニューヨークで使用禁止になった!

といっても
市内のレストランやファストフード店での使用だが。





トランス脂肪酸という、
マーガリンやショートニングに含まれている油脂成分は
悪玉コレステロールを増やし、
善玉コレステロールを減らす。

お菓子やドーナツ、フライドポテトなどに使われている。

ニューヨーク市内のレストラン、ファストフード店では
この トランス脂肪酸の使用が 原則、禁止になった、
と昨日の夕刊に出ていた



日本人のトランス脂肪酸の摂取量は
アメリカ人よりずっと少ないから、
日本では規制する必要はない、
との見方が普通のようだが
本当にそうだろうか?

あれって 日本人の平均を言っているんだよね?

平均ってことは
年寄りから 赤ん坊まで、みんなの平均ってことだよね?

てことは、日本人の平均よりも
多く摂ってる人だって いるってことだよね?



私は 時々パンを食べる。

ショートニングを使ったクッキーも食べる。

ドーナツも フライド・ポテトも食べる。

ここ4年ばかり、
ぐぐっと少なくなって
ほとんど食べなくなってはいるけれど、
トランス脂肪酸を摂っている。



でも 実家の母は もっと食べない。

子供の頃からしょっちゅう食べていた、
なんてことは、絶対、ない。

それは みなさんも 同じじゃないかな?

両親と同じくらいの量の
トランス脂肪酸摂取量です、と言える人は
少ないんじゃないかな?

あの平均値は
それを均した値だから それで済んでるわけで。



たとえば ウチの娘は
私があれこれ言っても やっぱりポテトを食べる。

お菓子も食べる。

今の若い人は 
以前の私(がんとわかる前、あるいは若い頃)よりも 
ずっとたくさんのトランス脂肪酸を摂っていると思う。

平均値が少ないからって、
安心していて
本当にいいのかな?

気をつけようよ、って言って
みんなに アブナイものを もっと教えてなくて
本当にいいのかな?





アメリカの食品医薬品局(FDA)は
今年1月から
食品中のトランス脂肪酸含有量の表示を義務付けている。

アメリカより 心疾患は少ないとしても
動脈硬化は 
日本でも 恐れられているはずなんだけどなあ。

無精ひげ

2006-12-06 | なんでもないこと
日本ハムから巨人入りした小笠原選手(33)の顔を見て
びっくりした人は多かったのではないかと思う。

おヒゲを剃ってあったからね。





無精ひげがはやってて
困ったものだ、と思っている。

Jリーガーでも プロ野球選手でも 俳優でも
無精ひげがないと 
若者ではない、みたいな?
かっこ悪い、みたいな?

中田ヒデや イチローくらいならまだよかったんだけど
今は 猫も杓子も? 無精ひげ。

もちろん 本物の無精ひげにならないように
お手入れは欠かさずやってるんだろうけれど。

最近は 浦和レッズの選手なんかも
きれいに剃ってあるのがわかったけど。

問題は、似合う人が少ないということなんだよねえ。。



テレビ画面に向かって
オバサンは時々叫ぶんだよ。

「おい!
 
 お前!!

 ひげを剃れ!!!」

たとえば、そう、
小笠原光男、あんたに ヒゲは 似合わない!




そんな中、小笠原道大は 似合う人だと思ってた。

剃ってしまって、がっかり。

で、どう?

今年 ジャイアンツで活躍しそうかい?

息子は短くひと言、「いや!」



亭主は 大きな声でわめきだした。

「ダメだよなあ、こんなの。

 ヒゲなんか剃って、絶対ダメだよ、打てねえよ。」

挙句は

「シピンもダメだった。」

などと 古い話を持ち出す。



ジャイアンツ・ファンの息子は
来期は誰を応援するんだろう。

私はスンちゃんにでも注目しようか。

ヒゲのない小笠原選手は みんなに注目されるだろう。

谷は?

SHIMJOは辞めちゃったし、
球団はどこを応援しようかなあ。。。

ギンナン

2006-12-05 | なんでもないこと
先日 風もなくおだやかで 暖かだったので
ふと思い立って ギンナンを拾いに行った。

実に実に久しぶりだった!


これは 黄葉も美しい、土手の下のイチョウ。



子供たちが小さい頃は
お散歩がてら よく出かけたものだった。

冬の冷たい風が吹くと
イチョウの実がボタボタと音を立てて落ちてきて
近所のおばあさん達が
大童で拾っていたものだった。

茶碗蒸しに入れるから、といいつつ
山ほど拾っているのを見て
親戚一同の茶碗蒸しの分だな、と思ったこともあった。

そうかと思えば ひと冬 毎日のようにギンナンを拾って
いい小遣い稼ぎをしている、といううわさのおばあさんもいた。




そのおばあさん達に教わった ギンナンの拾い方。

外側のフニャフニャのところから そっくり全部拾って帰る。

たまに 足で中身を出して 中身だけ拾う人もいるが
そうすると
次に拾う人が 中身の入っているギンナンかと勘違いする。

掃除をする人にとっても 拾ってもらった方がいいはず。

これは 「拾わせていただいている」側の、エチケットだ。

たっぷり拾ってきたよ!



ただし 拾っているのは私ひとりだった。

みんな ギンナンなんか 食べなくなったのかなあ。

子供が少なくなったので
子守をするお婆さんも見かけないし。

寂しいなあ。。



拾った銀杏のフニャフニャの外側をはずして
中身だけにして
それを水につけて
ゴム手袋をして
よくよく洗う。

手のひらをこすりあわせるようにして
水を替えながら 
しつこく洗う。

この臭いフニャフニャ、
うっかり生ゴミに出してしまった。

いい肥料になるのに!



きれいになったら 干して乾かして。

‘ギンナン坊主’で挟んで割る。



先日 「さんちゃんねる」とかいう番組で
‘ばあば’が茶碗蒸しを作るために
ギンナンを調理していた。

包丁の背中で割ってたね。

あの番組、
あの ‘ばあば’のお料理のコーナーだけでも
見る価値あり!

すごい‘おかし味’が詰まってる!




割るのには ‘ギンナン坊主’を使ったけど、
‘ばあば’の言う通りにやってみたよ。

お鍋にお湯を沸かして 
硬い殻を剥いたギンナンを入れて
穴あきお玉でころころ。

我が家の穴あきお玉は小さいので
網ジャクシでやってみたら
ネットの弾力が具合がよかった。

するすると茶色の薄皮が剥けるとカイカン。


茶碗蒸しは作らなかったけど。



我が家ではいつも
ポリの小袋に入れて
袋の口は縛らずにレンジでチン。

硬い殻は 派手な音を立てて割れる。

パン!パン!パパン!

袋に入っていないと
レンジの中は大変なことに。



子供達が小さい頃。

ギンナンはおねしょに効く、と聞いて
娘に食べさせようとしたなあ。

でも 娘は「苦い」とひと言、
それきり決して食べようとはしてくれなかった。

息子はおねしょはしないのに
パクパク「美味しい」と食べた。

変わった息子だよ。

今でも。



変な食べ物だと思う。

美味しい食べ物じゃないと思うよ。

なのに、もうひとつ、と あとを引く。



先日 整体の先生と 鍼灸の先生に
ちょぴっとずつ持って行ったら喜んでいただけた。

こんな変な食べ物がお好きらしい。

ちょっと今から行って また拾ってきて
茶碗蒸しに挑戦しようかな。

『八甲田山 死の彷徨』

2006-12-04 | 読書
9月に風邪を引いた時、
私は 『八甲田山死の彷徨』を読んでいた。
(新潮文庫、1978.1.30)

これを読んでいる間中、
耳には吹雪の音が聞こえるようであり(耳鳴りか?)、

まだ暑くて 時おりクーラーが入る電車内で
ホット・フラッシュによる汗を
背中にたらたらと流しながら読んでいたので

それで風邪を引いたんだ、と
本気で思っている。



9月の大和芋畑。もうちょっと待って。


『八甲田山死の彷徨』の著者は 新田次郎。

気象学者で 気象台の職員であった。

富士山頂の測候所建設当時の担当課長だったという。

登山家でもあり、山岳小説をいくつか書いている。

歴史小説としては 『武田信玄』が
私にとっては馴染み深い。

ただし、横山光輝のマンガで(笑)。

その彼の書いた本書は
本当に読んでいる間中 吹雪の中にいる気分だった。



物語は 日露戦争前夜。

徳島大尉(高倉健)率いる弘前第三十一連隊と
神田大尉(北大路欣也)率いる青森第五連隊は、
真冬の八甲田山を雪中行軍することに。

一人の犠牲者もなく成功させた弘前第三十一連帯と
遭難した青森第五連帯。

明暗を分けたその理由は それほど単純ではなかった。

士族・華族出身がほとんどだった将校、

教導団を経た平民出の将校が
青森第五連隊の神田大尉だった。



映画の『八甲田山』は
なんとなく見たような気がするけれど はっきりしない。

高倉健、三国連太郎、丹波哲郎、北大路欣也らで 
1977年公開だそうだが
雪の中の高倉健というと
『ぽっぽや』なんかと重なってしまって・・・(苦笑)。



今回 読んでいて一番印象に残ったのが、
なんと、布地のこと(笑)。

この本の中に出てくる布地がどんなものなのか、
本当は私は知らないな、と思うものがあったのだ。

羅紗はいくらかわかる(ような気がする)。

でも羅紗外套というものの雰囲気はわからない。

将校は 黒の羅紗服に 黒の羅紗外套、
下士官は 紺の羅紗服に、カーキ色の羅紗外套。

今の人には(本当は私だって充分今の人なのだが)
わかんないだろう、と思う。



そして 私にもわからない生地が出てきた。

「兵卒は 小倉の服を着ていたから 寒さは一段とこたえた。」

小倉の服とは何だ?

コクラ? オグラ? アズキの種類か?

見当もつかない。



油紙は知っている。

脚絆も知っている。

若い人には 知らない人も多いだろう。

かんじき、みのぼっち、雪沓(つまご)、
これらは 歴史の一部としての知識しかない。

触ったり使ったりしたことがなければ
本当にわかるとは言えないかもしれない。

こうして 
本を読んでいても その理解の度合いには
自ずと差が出てくるんだなあ、と思った。



そう言えば
『若草物語』に出てくるドレスの生地の

モスリンとか ポプリンとかって
どんなんだろう?

と思いながら読んでいたっけ。

でも キャラコっていうのは知ってる。

確か白足袋の生地だもの(笑)。

フランネルは 八甲田山では 襟巻きだった。



それから
ゴム長靴が 雪中行軍には非常に有用だったけれど
高価で買えない軍人が多かった、とあった。

とにかく水分が中に入ってこない装備、というのは
重要なのだ。

ゴム長がふつうにある現代に生きる私たちは
幸せなのだ、なんて思ってしまう。



11月下旬の大和芋畑。収穫を待つばかり。


どんどん関係のない話になるけれど
新田次郎の奥さんが、藤原てい。

『流れる星は生きている』はベストセラーになり、
ドラマにもなった。

これは 新田次郎の奥さんが
子供たちを連れての
旧満州からの引き上げの話。

随分前に読んだなあ。



この子供たちの中の、下の男の子が、正彦。

数学者。

と言うより、
ベスト・セラー、『国家の品格』の著者。
(新潮新書141、2005.11.20、714円)

この本のカバーで
えくぼをみせて人懐こい笑顔を見せているが

私には 
ああ、あの時 引き上げてきた、下の坊ちゃん。。。
と思えてしまう(笑)。



新潮文庫のカバーにある 新田次郎の顔写真は
和服を着て
にこりともしないで
やや上の方に視線をやっているものだが

にこやかな藤原正彦とおそろいの丸顔なので

新田次郎が真面目な顔であればあるほど
可笑しくなってしまうんだよなあ。




今朝は真っ白に霜が降りた。
散歩に出たのは8時頃だったので霜が残っている所を探して撮影。

レッズ優勝!

2006-12-03 | なんでもないこと
浦和レッドダイヤモンズが J1 悲願の初優勝!!!

レッズファンの皆さん、おめでとう!

レッズが好きだから、私もうれしいよ。

ま、私はガンバも好きだけどね。


神社の裏手のケヤキにからみついたカラスウリ。
去年撮影したヒノキに 今年は生っていなかった。



われらが鹿島アントラーズは6位。

昨日のジュビロ戦で3-0で勝って
勝ち点58で並んだのにのにもかかわらず、
得失点差 ジュビロ:+17  アントラーズ:+9で
ジュビロが5位、アントラーズは6位。

情けないこの結果の原因は
この得失点差からもはっきりわかる。

得点力の無さ、決定力の無さだ。



個人的には 野沢の成長が目覚しかった。

いいなあ、と思ってながめていると
やっぱり!
日本代表からお呼びがかかる。

そんなものだ。

はっきりしているよ。



日本代表レベルかどうか、
ぎりぎりの線にいる選手は何人もいる。

けれど もう一歩、何かが足りない。

かつては 当確線上にいると
アントラーズの選手が代表に選ばれた。

今はジェフの選手が呼ばれる。

戦術の理解度、信頼感などから
そういうことになるのは当然だと思っている。



代表選手になりたかったら
当確線上のジェフの選手より
頭ひとつ抜け出す‘何か’が必要だ。

その‘何か’を得られた時、
アントラーズの成績も
もうひとつ上のレベルに自動的に上がるに違いない。



かつて二強と呼ばれた
ベルディにマリノス、ジュビロにアントラーズ。

今はレッズとガンバに変わっている。

新・二強時代はどこまで続くだろうか。



今年は川崎フロンターレが絡んできて
一層リーグを面白くしてくれた。

しかも準優勝!

私はフロンターレも好きなので応援しているよ。

でもアントラーズ・ファンだから、
海外へ行っても 小笠原や中田を応援している。

サッカーは楽しい。

青春のフォーク&ポップス

2006-12-02 | なんでもないこと
何かの折に 「心の旅」が聞こえてきた。

「好きな曲だね。」と娘。

「チューリップだよ。」と私。

「これが、チューリップかぁ!」

娘は 吉田栄作の「心の旅」は覚えてるのかな?


亭主は最近 実家からレコードを持ってきた。
もちろん、レコード・プレイヤー付きCDラジカセも買った。
トワ・エ・モアがこんなに可愛く見える!(笑)




先日やっと見終わった
テレビドラマ、『東京タワー』。

「東京」という曲がいたるところに挿入されている。

♪東京へは

 もう何度も 行きましたね♬

懐かしい曲。

好きだった曲。

「この曲、歌ってたの、誰だったっけ?」

エンドロールによると 
これはBEGINが歌っているもの。



思いついて、事務所に行って
最近亭主が仕事をしながら聞いているCDを手に取った。

『ベスト・フォーク 100~青春のFOLK&POPS~』、
6枚セット。

残念ながら これには「東京」は入っていなかった。



最近やたらと 
この手の セットのCDが多い気がする。

昔のものは 
ミュージック・テープで買ったりダビングしたりで、
既に音がゆれるようになっているので

ウチのケチな亭主も 惜しげもなく買った。



私も亭主も田舎者で 
あまりススンダ環境にいなかったせいもあり、

たくろう・陽水の黎明期よりも
やや遅れてフォークに入っていった。

フォークから ニューミュージック、
1970年代が どっぷり青春時代だった。

グレープも 松山千春も 伊勢正三も 
イルカも アリスも持っているが

チューリップや甲斐バンド、丸山圭子、ジローズは持っていない。

荒井由美、紙風船が入っていないなど、
どうも私(あるいは、私たち)にとっての「ベスト」とは
ズレテイル、と話しているのだが
これはどうしようもない。



「昔の曲は いい曲が多かった。」
との言い方には不満を覚える。

いい曲、忘れられない曲だけが残っているのだと思う。

そして こうして みんなに覚えられている曲は
間違いなく いい曲が多い、とも思う。

懐古趣味?

歳をとったからか、とも思うけれど
昔好きだった曲で
今聞いてもいいなあ、と思う曲を、

新しいDCで聴ける、というのは
幸せなことだと思う。

12月になった

2006-12-01 | なんでもないこと
12月になった。

日めくりカレンダーさえ薄っぺら。

早いなあ。。。

いよいよ冬本番?

昨日の朝は ぐぐっと冷え込んだ。

今朝も寒い。


鮮やかな紅葉も やや色あせてきた。



亭主のワンボックスと 私のコンパクト・カーは
今年は早々とスタッドレス・タイヤに履き替えた。

もういつ雪が降っても (ある程度は)大丈夫。

娘のワゴンRは まだこれから。

これは新しく買わなきゃならない。

亭主のワンボックスも新たにスタッドレスを買ったので
ちょっと
いや、激しく物要り。




近年の私は こんなギボウシの枯れた葉や


アスパラガスの枯れた葉にまで美しさを感じてしまう。

いよいよ 私の生涯も
秋の季節に入ったのかな、と思う(爆)。