ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

松方コレクション

2006-12-16 | なんでもないこと
私は 先日も行った 
上野の 国立西洋美術館が好きだ。

特に 常設展に行くと
私の 原点に立ち返ったような気がする。



黄葉の季節になると
ああ、ここにも銀杏の木があったのね、とわかる。
先日の上野公園、国立西洋美術館。



あれは たしか小学校6年生の時。

合唱コンクールに選ばれた生徒の一員として出場して
郡のコンクールから県のコンクールに進んだ。

県大会の会場は、もちろん、水戸。

県民文化センターなるホールがあったと思う。



早朝集合してバスで乗り付けた私達は
田舎者の特徴と言うか 
遠くから来る者の定めとして
やたら早く着いた。

引率してくれた音楽の教師は
ホールに向かう前に
美術館に私達を連れて行ってくれた。

なんという名前だったろう?イバラキ近代美術館とか?



そこには
多才?な私の もう一つの能力の開花?として
私の水彩画か 版画が飾られていたはず。

気恥ずかしい思いと
誇らしい思いと混ぜこぜで見て
それから 
「松方コレクション展」というのを見た。

(つまり、まだまだ時間は余っていた、ってこと!)

目を見張るような 素晴らしい作品の数々があった!




前庭のロダンの彫刻は
先年のリニューアル後 黒々としている。
まだちょっと違和感があるんだけど。



ドレスのビロードやタフタなどの色と艶。

どうしてこんな絵が描けるんだろう?!!!と。

肌の色。髪の輝き。空に浮かぶ雲。

夜明けの水辺のもや。

ブドウの瑞々しく透き通ったつぶ。

すべてが私を惹きつけた。

彫刻もあったけれど 私の関心は、もっぱら、絵だった。



5年生の時にも
器楽合奏で県の音楽コンクールに出たから
もしかしたら その時だったかもしれない。

(引率した教諭は同じ人。)

とにかく、それからしばらくは 
松方コレクション展で見た絵画のいくつかが
私の頭の中を ぐるぐるしていたんだった。



そして それらの絵画と 上野で再会した時の喜び!

常設展示してある国立西洋美術館は
私の 大のお気に入り!