ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

『日本の美術館名品展』

2009-07-06 | なんでもないこと
おっと~~、またまた更新が滞ってるねえ(汗)。

ここんとこ、ちっとばかし、忙しくて、サ。

でも 週に一度は 治療院をめぐる小旅行(? 涙)に行ってるし、
その帰りには いそがしさの裏返しのように(?)
美術館に行ってるよ。

で、先日行ったばかりなのが、東京都美術館

『日本の美術館名品展』
これは、残念ながら、昨日でオシマイ。








ヴァシリー・カンディンスキー
「E.R.キャンベルのための壁画No.4」の習作(カーニバル・冬)
1914年 宮城県美術館蔵





終わってしまった美術展について書くのも、
なんだかなあ、とは思うのだが。







ピエール・ボナール 「アンドレ・ボナール嬢の肖像 画家の妹」
1890年 愛媛県美術館蔵





入っていくと、とにかく、びっくりさせられる。

ドーミエ、ミレー、クールベ、ルノワール・・・。

ずらり。

「キラ星のごとく」とは、こういう事かッ!!!

美術館の連絡協議会、これの25周年記念というだけあって、
加盟している124館から出展された美術品の数々・・・。

目が回りそうなくらい。





ゴッホ、ピサロ、モネ、セザンヌ、ルソー、ボナール・・・。




絵の隣には 作品を出してくれた美術館からの「ひとこと」がある。

ざっと見渡してみると  
ほとんどが あの懐かしい「バブル」の時代に開館している。

文字通りの?あぶく銭で 人気の作品を買いあさり、
ハコモノをどんどん建設していた、
あの時代だ。





シーレ、ピカソ、ユトリロ、シャガール、ブラマンク、ルオー・・・。

こうして間近に見る事ができるのなら、
あの「バブル」も 悪いだけのものではなかったな、と思う(汗、笑)。

いずれの美術館でも 「目玉」としての購入であり、
(自治体が潰れない限りにおいては)
今後も手放すことはないのではないか。





アンディー・ウォーホル、ヘンリー・ムーア、イサム・ノグチ・・・。





外国の作品ばかりではない。

各館、その土地土地の出身者や ゆかりのある作者、
いわゆる「ご当地」モノを
熱心に集め、研究している。

高橋由一、山本芳翠、黒田清輝、浅井忠、青木繁、萬鉄五郎、
岸田劉生、高島野十郎、村山塊多、東郷青児、藤島武二、






岡鹿之助 「遊蝶花」 1951年 下関市立美術館蔵




「なんでも鑑定団」で覚えた作家も多い(笑)。





三岸好太郎、小磯良平、熊谷守一、瑛九、猪熊弦一郎、
狩野芳崖、富岡鉄斎、菱田春草、竹内栖鳳、横山大観、
下村観山、小川芋銭、村上華岳、速水御舟、小倉遊亀、
前田青邨、山口蓬春、片岡珠子、高山辰雄、棟方志功、
長谷川潔、池田満寿夫、平櫛田中、佐藤忠良・・・。






そうそう、高村光太郎の、あのブロンズ像、「手」、
これは 呉市美術館から。



展示品の入れ替えで 三橋節子の絵は見られなかった。



ウォーホルの作品は印象が強かった。

一番気に入ったのが 
以前どこかで見たと思うのだが(気のせいか?)、
マリノ・マリーニの「ヘンリー・ムーアの肖像」というブロンズ像。

面白い。

何度見ても、面白い。

楽しい。

見てる事が、楽しい。






美術館それぞれが 特色を出そうと苦心している様子がうかがえる。

そして 力を入れている作者があって
いくつも所蔵している、という場合、
ファンとしては ぜひとも直接 その館へ行って
作品と対面したい。

館内を歩いていて
「山形美術館に・・・。」
と語っている男性がいた。

行きたいらしい(笑)。

山形に行けば その作者の作品に会える。

それは、楽しい旅のいざないになるだろう。



私も行きたい館がある。

今回は会えなかった作品が、日本にある。

電車に乗れば、会える。

そう思うと、ワクワクしてくる。


とにかく、バブルもそんなに悪いだけのものではなかったのだ、
という結論(笑)。






追記:美術館に着いたのは 午後3時をまわっていた。 

   途中、ぞろぞろと 都美術から出てくる人たちとすれ違った。
 
   いい時間帯に入館できたと思う。

   けれど ひとつひとつの作品が持つ雰囲気が濃厚で
   手抜き(目抜き??)して見て回る事ができず、
   ひどく時間がかかった。

   出てくる時には 今までこんなことがあったか?と思うくらい、
   くたびれ果てていた。

   時計はバッグと一緒に(お金が戻ってくる)ロッカーに入れてあった。

   外に出て時計を見ると なんと6時を過ぎていた。

   夜間の開館、大賛成!!!

   けれど、くたびれ過ぎにはご注意!(涙)

   場所が上野なので 座って帰って来れたが。





2 コメント

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卒業旅行は (とほ)
2009-07-15 07:41:35
教会と美術館めぐりのような旅でしたが・・・

文化的活動はゼロな暮らしですσ(・・)

いいなー、いい絵が見られて。

企業がバブル期に集めたのでしょうか・・・・

ありがたいような、そーでもないような
複雑な心境です。
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教会と美術館めぐりのような修学旅行 (ジョルジュ)
2009-07-15 11:22:52
それはそれで とてもステキです!

文化的活動がゼロであっても、記憶の底の方には
学校・教師が 頑張って(あるいは、形式的に)入れてくれた文化的素養が入っているはず。
それはきっととほさんにとっては 充分に 必要量をみたしてくれる文化的教育になっていたのかもしれません。

バブル期には フクザツな思いで 美術品購入のニュースを聞いていたものです。
こうして見てみると 悪くなかったなあ、と思います。
地元の子供たちも 施設を見学に行かされて 素養・教養の奥に 記憶を仕舞いこんでくれるはずですし。
あの狂乱の時代に買い漁ったものの中に いい作品が多いのは やはり嬉しいことです。
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