ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

『チーム・バチスタの栄光』

2008-09-06 | 読書
どうやら、私は 
阿部寛が、けっこう、好きだ。

私の理想のサイズより 身長も顔も 少々長めなのだが。

帯に彼の顔写真がついた平積みの文庫本を 書店で見つけた時、
唐突に買ってきてしまった。

それが下巻だと気が付いたのは帰宅してからだった(苦笑)。

だから、次に出かけた時、
もう一度この本を探して
今度は竹内結子の上巻を買ってこなければならなかった。

(海棠尊(かいどう・たける)著、宝島社文庫、2007.11.26、476円)













第4回 『このミス』大賞受賞作。

この『このミス』とは、『このミステリーがすごい!』のことで、
これが大賞の名前だから、
これは、ミステリーだ(笑)。

ミステリーだから、
ストーリーや犯人を ここでトウトウと述べるのは止めておこう。

阿部寛や 竹内結子の写真が帯にあったのは 映画化されたためのようだ。

今では DVDも発売されている。

10月には フジテレビ・関西テレビ系列で 
火曜夜10時から ドラマが放送されるという。

いわゆる、「アタリ」になった小説だねえ。





さて、バチスタ手術とは?

学術的な正式名称は「左心室縮小形成術」という。

創始者であるR・バチスタ博士の名を取って、
一般的には「バチスタ手術」とも呼ばれる。

拡張型心筋症に対する手術術式のひとつ。

肥大した心臓を切り取り小さく作し、
心臓の収縮機能を回復させる。

心臓移植の代替手術だが、状態が劇的に改善される例も多い。

手技は難しくリスクは高い。

成功率平均六割。

日本でこの手術を行う施設は少ない。

(→チーム・バチスタの栄光 オフィシャルサイト

「犯行現場は直径10cm」だそうだ。 

なるほど。






心臓外科手術で死亡が続いたのは
実は誰かによる殺人なのではないか?

という疑問から始まるストーリー。

その犯人探しなのだから 暗~い内容もあるのだが、
主人公の田口と白鳥の雰囲気が 
救い というか 息抜き というか(笑)。



「その程度のことで 殺人まで犯すだろうか、

 という常識論には、 個人的には同意したいけれど、

 そもそも殺人というものは大概、

 常識論を大きく逸脱したところで起こる。」(下巻 p114)

なるほど。



このところ 
人心を驚愕させたり 震撼させたりしている事件を眺めても
確かに、常識論では語れない。

常識では考えられないからこそ、恐ろしいのだ。






この中で いい味を出している登場人物が、
元看護師長の藤原さん。

ドラマにも出てくるかな?
 
誰が演じるのかな?

それが楽しみ。






続編(シリーズ第2弾)の『ナイチンゲールの沈黙』上・下が 
宝島社から文庫になって発売された(各500円)。

どうしよっかなー(笑)。





北京パラリンピックが開幕した。

みなさま、どうぞ ご注目を。




2 コメント

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 (とほ)
2008-09-13 20:14:29
もしかして、買われたのはこちらですか?(笑)

バチスタってどっかで聞いたことがあるって
思ったけど、そんな出術なのを思い出しました。
たぶん、NHKあたりのドキュメント番組を
観たのでしょう。

殺人が立証しにくい場所として、
山と工場があると思います。
山男にとっては神聖な場所であっても、犯罪者にとっては、完全犯罪の場所かも。
工場も労働災害で片付けられる可能性が高いでしょう。

・・・・・洒落になりません・・・・・
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お返事させていただく順序が (ジョルジュ)
2008-09-13 23:25:28
逆かもしれませんね。
もしかして 四六版、ということですか?
なワケ、ないですよね?
だって 文庫って書いてあるもんね?(笑)

手術の場、しかも チョー難しい手術、となると、しかも スタッフがいつも同じメンバー、となると、これは、絶対、完全犯罪、イケます!
シャレにならない?
最近では ビデオに録るから、写らないように工夫してやるんでしょうねえ。。
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