以前にも『ねずみひき』で話題にした、
深見じゅんのマンガ。
我が家では
文庫(集英社 YOUコミックス)で揃えているが
10巻だけ 間違えて
単行本をブック・オフで買ったらしい。
ちなみに、105円のシールが貼ってある(笑)。
子育て中に ヒステリーだった私は
この中に出てくる ぐうたら・のんびり・いいかげんで
魅力的な主人公のお母さんではなくて
まわりのダメママたち
――やはりヒステリーだったり
虐待まがいのことをしていたり
心に受けた傷があったり
変なプライドを捨てられずに持っていたり
結婚以前の生活に見切りをつけられないまま
母親をしていたり
社会から取り残されて
疎外感を抱いていたり
仕事が忙しい夫との心の隙間に
寂しい思いを抱いていたり
子供が可愛く思えなかったり
子供とどう遊べばいいのかがわからなかったり――
そんなダメママたちに 自分自身を投影して
感情移入して
泣いたり笑ったりしながら読んでいた。
で、この単行本の10巻だが、
5つの話が収められていて、
なかなかの秀作ぞろい。
あくまで、私には、なのだが。
3話めの「きいて」には
「男の人も 同じではないかな と。」
「何が!?」
「男の人も
疲れたり
淋しかったり
気弱になったり
するんじゃないかと。」
と、主人公、麻美が言う。
相手は
酒井さん(みどりちゃんちのママ)の友人、沙絵。
「強くて 勇気があって 意志が固くて
そこにいれば 守られて 安全で暖かく
何も考えなくていい場所。
そういう場所を 女に作ってあげる。
それが男でしょ。」
と言う紗枝に対して
麻美が
「母親はそうですね きっと。
子供のために そんな場所を作ってあげたいと・・・」
と話し始めると
沙絵は キレて怒鳴り始めた。
沙絵は 母親に虐待されて育ったらしい。
酒井さん(あかね、という名前らしい)が
沙絵に 離婚を勧める。
「そんなに嫌な男なら 別れなさいよ。」と。
「私ね、夫の寝顔を見ると
今でも胸がきゅんとして
ああ 私 この人を 幸せにしてあげたいなぁ、
って そう思うの。
〈疲れたぁ〉って帰って来たら
頭をなでて
いいコいいコしてあげるの。
あ これ 子供にないしょね。」
その晩 帰宅した慶彦は
妻の麻美に
過日提出した企画書に
2万円の報奨金が出たことを報告。
飲兵衛のこの夫婦は
おでんに熱燗2本がついた晩御飯で
(いつものように)ささやかな祝賀会をすることに。
そこで 麻美が
「いいコいいコもつけよう。」
と言って
背伸びして 慶彦の頭を
「いいコ、いいコ。」
すると 慶彦は
「それって 大人でも 結構うれしいな♡」
この本は 亭主も読んでいる。
私と違って 泣いたり笑ったりもしなければ
ここがああだ、こうだ、と評論もしないが
このマンガは亭主も好きで「面白い。」と買って来る。
沙絵さん夫婦は
めでたく元通り、
いや、今まで以上に 絆が深くなったらしい。
そんなある日 慶彦は 会社で
オンナなんて、という感じだった頑固な独身主義の
同期・吉岡が
結婚することにした、と知る。
慶彦の悪友・中村氏(この人がいいキャラクター)らと
飲みに行った店での会話。
○○:おい、吉岡、フィアンセってどんなひとだ?
吉岡:いい女なんだ♡
オレの話をいつでもきちんと聞いてくれる。
慶彦:そんなことフツーだろ。
中村:ばかやろう!
フツーの女房は 耳栓してんだ!
人の話は聞かないで
近所のうわさやグチをまき散らす、
それが女房さ!
慶彦と中村が言い争いになった時
それまで黙っていた女将が
女将:あのね、皆さん。
聞いてほしければ まず聞くの。
それが愛ってもんよ。」
・・・・・・この女将がなあ。
時にはぐっとこみあげるものあり、
時には大きく頷く話あり、
そして 時には
「フフン」と思う、クサ~イ言葉もありで。
・・・・・・この話に、麻美がまた感激している。
最後のページは
パジャマ姿でくつろぐ 慶彦・麻美・あすかの3人。
「聞いてってことはね
聞かせてってことなの。」
と書いてある。
「聞いて、聞いて」ばかりの人も多いけれどね。
私なんか、だれも聞いてくれないから、
書くことがいっぱい あって、あって……(笑)。
ちなみに、慶彦も麻美も
仲の良い素敵なご両親の元で育っている設定だ。
深見じゅんのマンガ。
我が家では
文庫(集英社 YOUコミックス)で揃えているが
10巻だけ 間違えて
単行本をブック・オフで買ったらしい。
ちなみに、105円のシールが貼ってある(笑)。
子育て中に ヒステリーだった私は
この中に出てくる ぐうたら・のんびり・いいかげんで
魅力的な主人公のお母さんではなくて
まわりのダメママたち
――やはりヒステリーだったり
虐待まがいのことをしていたり
心に受けた傷があったり
変なプライドを捨てられずに持っていたり
結婚以前の生活に見切りをつけられないまま
母親をしていたり
社会から取り残されて
疎外感を抱いていたり
仕事が忙しい夫との心の隙間に
寂しい思いを抱いていたり
子供が可愛く思えなかったり
子供とどう遊べばいいのかがわからなかったり――
そんなダメママたちに 自分自身を投影して
感情移入して
泣いたり笑ったりしながら読んでいた。
で、この単行本の10巻だが、
5つの話が収められていて、
なかなかの秀作ぞろい。
あくまで、私には、なのだが。
3話めの「きいて」には
「男の人も 同じではないかな と。」
「何が!?」
「男の人も
疲れたり
淋しかったり
気弱になったり
するんじゃないかと。」
と、主人公、麻美が言う。
相手は
酒井さん(みどりちゃんちのママ)の友人、沙絵。
「強くて 勇気があって 意志が固くて
そこにいれば 守られて 安全で暖かく
何も考えなくていい場所。
そういう場所を 女に作ってあげる。
それが男でしょ。」
と言う紗枝に対して
麻美が
「母親はそうですね きっと。
子供のために そんな場所を作ってあげたいと・・・」
と話し始めると
沙絵は キレて怒鳴り始めた。
沙絵は 母親に虐待されて育ったらしい。
酒井さん(あかね、という名前らしい)が
沙絵に 離婚を勧める。
「そんなに嫌な男なら 別れなさいよ。」と。
「私ね、夫の寝顔を見ると
今でも胸がきゅんとして
ああ 私 この人を 幸せにしてあげたいなぁ、
って そう思うの。
〈疲れたぁ〉って帰って来たら
頭をなでて
いいコいいコしてあげるの。
あ これ 子供にないしょね。」
その晩 帰宅した慶彦は
妻の麻美に
過日提出した企画書に
2万円の報奨金が出たことを報告。
飲兵衛のこの夫婦は
おでんに熱燗2本がついた晩御飯で
(いつものように)ささやかな祝賀会をすることに。
そこで 麻美が
「いいコいいコもつけよう。」
と言って
背伸びして 慶彦の頭を
「いいコ、いいコ。」
すると 慶彦は
「それって 大人でも 結構うれしいな♡」
この本は 亭主も読んでいる。
私と違って 泣いたり笑ったりもしなければ
ここがああだ、こうだ、と評論もしないが
このマンガは亭主も好きで「面白い。」と買って来る。
沙絵さん夫婦は
めでたく元通り、
いや、今まで以上に 絆が深くなったらしい。
そんなある日 慶彦は 会社で
オンナなんて、という感じだった頑固な独身主義の
同期・吉岡が
結婚することにした、と知る。
慶彦の悪友・中村氏(この人がいいキャラクター)らと
飲みに行った店での会話。
○○:おい、吉岡、フィアンセってどんなひとだ?
吉岡:いい女なんだ♡
オレの話をいつでもきちんと聞いてくれる。
慶彦:そんなことフツーだろ。
中村:ばかやろう!
フツーの女房は 耳栓してんだ!
人の話は聞かないで
近所のうわさやグチをまき散らす、
それが女房さ!
慶彦と中村が言い争いになった時
それまで黙っていた女将が
女将:あのね、皆さん。
聞いてほしければ まず聞くの。
それが愛ってもんよ。」
・・・・・・この女将がなあ。
時にはぐっとこみあげるものあり、
時には大きく頷く話あり、
そして 時には
「フフン」と思う、クサ~イ言葉もありで。
・・・・・・この話に、麻美がまた感激している。
最後のページは
パジャマ姿でくつろぐ 慶彦・麻美・あすかの3人。
「聞いてってことはね
聞かせてってことなの。」
と書いてある。
「聞いて、聞いて」ばかりの人も多いけれどね。
私なんか、だれも聞いてくれないから、
書くことがいっぱい あって、あって……(笑)。
ちなみに、慶彦も麻美も
仲の良い素敵なご両親の元で育っている設定だ。