ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

『ぽっかぽか』

2005-12-02 | マンガ
以前にも『ねずみひき』で話題にした、
深見じゅんのマンガ。

我が家では 
文庫(集英社 YOUコミックス)で揃えているが
10巻だけ 間違えて
単行本をブック・オフで買ったらしい。

ちなみに、105円のシールが貼ってある(笑)。



子育て中に ヒステリーだった私は

この中に出てくる ぐうたら・のんびり・いいかげんで
魅力的な主人公のお母さんではなくて

まわりのダメママたち

――やはりヒステリーだったり 

  虐待まがいのことをしていたり

  心に受けた傷があったり

  変なプライドを捨てられずに持っていたり
  
  結婚以前の生活に見切りをつけられないまま
母親をしていたり

  社会から取り残されて 
疎外感を抱いていたり

  仕事が忙しい夫との心の隙間に
寂しい思いを抱いていたり

子供が可愛く思えなかったり

子供とどう遊べばいいのかがわからなかったり――

そんなダメママたちに 自分自身を投影して

感情移入して

泣いたり笑ったりしながら読んでいた。 



で、この単行本の10巻だが、
5つの話が収められていて、
なかなかの秀作ぞろい。

あくまで、私には、なのだが。



3話めの「きいて」には

「男の人も 同じではないかな と。」

「何が!?」

「男の人も
 疲れたり
 淋しかったり 
 気弱になったり
 するんじゃないかと。」

と、主人公、麻美が言う。

相手は 
酒井さん(みどりちゃんちのママ)の友人、沙絵。


 
「強くて 勇気があって 意志が固くて
 そこにいれば 守られて 安全で暖かく
 何も考えなくていい場所。

 そういう場所を 女に作ってあげる。

 それが男でしょ。」

と言う紗枝に対して

麻美が
「母親はそうですね きっと。

 子供のために そんな場所を作ってあげたいと・・・」
と話し始めると

沙絵は キレて怒鳴り始めた。

沙絵は 母親に虐待されて育ったらしい。



酒井さん(あかね、という名前らしい)が

沙絵に 離婚を勧める。

「そんなに嫌な男なら 別れなさいよ。」と。

「私ね、夫の寝顔を見ると
 今でも胸がきゅんとして
 ああ 私 この人を 幸せにしてあげたいなぁ、
 って そう思うの。

 〈疲れたぁ〉って帰って来たら 
 頭をなでて
 いいコいいコしてあげるの。

 あ これ 子供にないしょね。」



その晩 帰宅した慶彦は 
妻の麻美に
過日提出した企画書に
2万円の報奨金が出たことを報告。

飲兵衛のこの夫婦は
おでんに熱燗2本がついた晩御飯で
(いつものように)ささやかな祝賀会をすることに。

そこで 麻美が

「いいコいいコもつけよう。」

と言って 

背伸びして 慶彦の頭を

「いいコ、いいコ。」

すると 慶彦は

「それって 大人でも 結構うれしいな♡」



この本は 亭主も読んでいる。

私と違って 泣いたり笑ったりもしなければ
ここがああだ、こうだ、と評論もしないが
このマンガは亭主も好きで「面白い。」と買って来る。



沙絵さん夫婦は 
めでたく元通り、
いや、今まで以上に 絆が深くなったらしい。

そんなある日 慶彦は 会社で
オンナなんて、という感じだった頑固な独身主義の
同期・吉岡が
結婚することにした、と知る。

慶彦の悪友・中村氏(この人がいいキャラクター)らと
飲みに行った店での会話。

○○:おい、吉岡、フィアンセってどんなひとだ?

吉岡:いい女なんだ♡

   オレの話をいつでもきちんと聞いてくれる。

慶彦:そんなことフツーだろ。

中村:ばかやろう!

   フツーの女房は 耳栓してんだ!

   人の話は聞かないで 
   近所のうわさやグチをまき散らす、

   それが女房さ!

慶彦と中村が言い争いになった時

それまで黙っていた女将が

女将:あのね、皆さん。

   聞いてほしければ まず聞くの。

   それが愛ってもんよ。」



・・・・・・この女将がなあ。

時にはぐっとこみあげるものあり、

時には大きく頷く話あり、

そして 時には
「フフン」と思う、クサ~イ言葉もありで。



・・・・・・この話に、麻美がまた感激している。

最後のページは

パジャマ姿でくつろぐ 慶彦・麻美・あすかの3人。

「聞いてってことはね

 聞かせてってことなの。」

と書いてある。

「聞いて、聞いて」ばかりの人も多いけれどね。

私なんか、だれも聞いてくれないから、

書くことがいっぱい あって、あって……(笑)。



ちなみに、慶彦も麻美も 
仲の良い素敵なご両親の元で育っている設定だ。

階段

2005-12-02 | 考えたこと
長い間 体の不調と付き合ってきて
(闘ってきた、とは 言いがたい)

人の身体が変化してゆく過程は
坂道ではなくて 階段だ、と思うようになった。

少しずつ良くなっては しばらく変化が少なく、
それでもあきらめずに療養・治療していると
あるところで ククッと急に変化する。



まあ、学校の成績が上がる時も そんなものかもしれない。

必死の努力をした時ではなく、
‘その時’がくると
あまり努力をしなくても ククッと良くなるのだ。

できなかった逆上がりが できるようになるのも
どうして昨日までできなかったのか、と思うように
突然できるようになるものだ。

この変化を
体調の階段、と 私は密かに呼んでいる。



去年の年末に倒れた姉は 退院後 順調ではあるけれど

ぐんぐん 階段を上るような劇的な変化はなく

ごくわずかずつ回復している。



しかし 義母は

しばらく 変化がないと思っていると

トントンと 階段を降りるように 状態が変わっていった。



グループホームに入ってから
すぐに馴染んで 楽しそうにしていたと思ったのに

顔つきも できることも しゃべる事も
その他 状況は 階段を下りるようだった。

ストン、ストンと 悪くなる。

予定の入っていない日には
実家や 義母のいるグループホームに通っていた亭主が

「とうとう今日は 俺の顔がわからなくなっていた。」
と言ったのは 2005年7月だった。

狭心症?

2005-12-02 | 健康オタク
後日 結果の一覧が送られてきたので
今年もホームドクターの所へ見せに行く。

コピーをとらせてください、の言葉の前に
ホームドクターがチェックしてくれる。



最初に聞かれたのが、肺機能について。

一秒率(%)というのでは、

97.20 → 87.90 → 84.70

と、毎年少なくなってきている。

「息苦しいとかは ありますか?」

「ええ、まあ、以前にくらべると・・・。(ドキドキ)」

数値的には全然問題がないので、
そうして 普通にしていられるのなら
心配ないでしょう、とのことだった。(ホッ。)




次は、もっとドッキリした。

「狭心症と言われましたか?」

「え?」

先生が指し示す循環器系の検査結果の欄には
「心室性期外収縮」と「ST-T変化」と
書かれていた。

「不整脈がある、とは言われましたが・・・。

 狭心症って、なんですか?」

先生は 
机の上においてあった 心臓のモデルを
ひっくり返した。

モデルの中の血液は
サラサラと動き出したが
部分的に ごく細くしか 流れていない部分があった。

つまり、ドロドロ血ってこと?!

ショ~~ック!!!



まる一日の心電図を測る 
ホルター心電図とかいうのがあり、
それで 心配な不整脈か 心配の要らない不整脈かが
調べられると言う。

どうしますか?と聞かれたけど

人間ドックの成績報告書には
「経過観察(年に一回程度の検査)してください」
と書かれているだけなので

「ゆっくり考えます。」

で 出てきた。



狭心症の一番の原因は 動脈硬化だという。

そりゃあ、ホルモン療法始めてから
いろいろ出てきたけどさ。

狭心症なんて、
縁のない病気だと思っていたのになあ。



それからは どうも 
前より動悸がして息が切れるような気がしてならない。

ホルター心電図、とかいう検査を受けようにも
休める日がない。

・・・・・・誰か、私にも休日をくれ!

人間ドック 2005(私編)

2005-12-02 | 健康オタク
がんセンターで定期的に検査するのは
5月と11月近辺だから
私の人間ドックは その間、ということで
8月ごろに受ける事にした。

今回は どう出るか?


mmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmm

こぼれ種から芽が出たメランポジウムが

こんなに立派な苗に育っていたので、

鉢上げしたけれど

冬を越してくれるだろうか?

rrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr


‘月に一つの 新たな挑戦’は
いつの間にか ぐずぐずになってきてしまっていたが

今回は 麻酔を使わない胃カメラに挑戦!

バリウムは、やはりどうも。

後々まで不快感が続くので。。。



喉の奥の麻酔は いつも同じ。

なんであんなに不味いの!?

看護士さんが

「ベテランの先生だから」

「毎日何人もの患者さんの胃カメラやってる先生だから」

と繰り返すが、不安は減らない。

飲み込む時に 3回ほど「オエッ」となったが
(食事中の方、失礼! でも、いないよね?)

あとはまあ順調。

腹部の左下が後まで痛みが残ったが
終わったあとは すぐに立ち上がって歩けるし(笑)、

去年よりこっちの方が、ずっと快調!



さて、例によって 問診してくれた医師による 即日開票。

まずは、BMIから。

21.6 → 20.9 → 20・1

減ってる。

しかも、急激な減り方ではなくて、理想的。

あら、体重がこんなに減ってる。

いつものギョロ目の医師も ニコニコ。



いや、だから、私の場合、
BMIとか 体重とかは 全然問題じゃないのだ。

総コレステロール 257 → 226 → 213

減ってるじゃん!

中性脂肪 173 → 124 → 179

これは、いまひとつ。

リウマチ因子も 相変わらず、2+。



血圧は 今年はドキドキしなかったから、
当然、正常(ほっ)。

でも 心電図で 不整脈発見!

「母が 更年期の頃から不整脈がありましたから
 似たのかもしれません。」



胃カメラでは 軽度の胃炎とのことだった。

どうりで、鍼灸の先生から
「最近 食欲はありますか?」
としょっちゅう聞かれたわけだ。

わかんないのよ。食欲があるか、どうか、が。

食欲がなくても、もりもり食べちゃうのよ。

食べられちゃうし。義務感で。

しばらく あんまり食べないでおいた方がいいかな?



相変わらずの、脂肪肝。

けっこう継続して頑張ってたつもりだったのに、
がっかり。

血液中の中性脂肪が減らない限り、
脂肪肝は 治らないらしい。

夫婦で脂肪肝なんだから、しょうがないね、もう。

運動と食事、だよね。