ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

怒涛の更年期症状―ホット・フラッシュ

2004-09-17 | 更年期
私の鬱は 風邪を引いた事が引き金になった。
「風邪を引かないように、気をつけろと、言っておいたのに。」
主治医と亭主の 両方から 文句を言われた。

が!
あれで 風邪を引かないで いられようか。

年内(2002年)に 寝汗をかくようになってから、
ずっと気をつけては いたのだ。
ところが症状はどんどん、思いっきり ひどくなる。

顔が、「ジワジワ」というのだ。
「ゾワゾワ」でもいい。
なんともなく、何も意識していない時に、突然、
顔が ジワジワっときて、
ジワジワ、ジワジワ、ワ~~~~~!!!!! っと、
熱くなる。
とんでもなく、熱くなる。

声に出して実況中継(?)したこともあるが、
ジワジワの段階で、「あ、来た。」とわかる。
来るな、来るな、来るぞ、来るぞ、来た~~~~~!!!!!
である。

顔が真赤になる。
汗が突然噴き出す。
噴き出した汗が、流れ始める。
流れた汗が、ボタボタとたれる。

ふ~~~っ、ふ~~~っ
口で息をしてしまう。
手で顔をあおるが、効き目は、ない。

その顔の熱さ。
大鍋にいっぱい お湯を沸かして、
フタを撮った瞬間に 湯気の中に、顔を突っ込んだ!!!
時の熱さだ。

じっとしていられないくらい、熱い。
上半身 暑いが、顔が熱いのは、とんでもなく、辛い。
何も考えられなくなる。
なにも手につかない、顔が熱くて。
汗は 拭いても、拭いても、噴き出してくる。

しまいには、じっと我慢して、
汗を衣服が吸い取ってくれるのを待って、
着替えるしかない。

タンスから出した衣類を着ると関節が冷えて痛むので、
体がまだ ホカホカしているうちに。



それでも、家の中にいるときは、まだよかった。
問題は、
外出先でのホット・フラッシュだ。
何をしていても、やって来る。
なんにもしていなくても、来る。

あるときは、デパートのエスカレーターの降り口で、
脇においてあったパンフレットに気をとられ、
「おっと。」
と思った瞬間に、来た。

はっとした時、どきどきっとした時、
あるいは 
ぼーっとしている時に、
ホット・フラッシュは やって来る。
頭が働かなくなるくらい、熱い。

電車の座席に腰を下ろしているときも、だ。
本を読んでいても、来る。
立って、吊り広告を眺めていても、来る。
うとうとしていて、目がさめたときは、必ず来る。

そうして、汗が、ブワ~~~~っ、 だ。

私は むち打ち症になってから、首が痛くて寒くて、
真夏以外は ハイネックを着ている。
真冬は、ハイネック以外は 着ていない。
その襟付近が、ぐっしょり濡れてしまう。

電車の中で、ふ~~~っ、ふ~~~っ と言いながら、
コートを脱ぎ、
手で顔を仰ぎつつ、ハンカチで 
顔、首、襟まわり、手の甲、腕などを 拭く。
衣服の中では、背中を つーーっ、つーーっ と
いく筋もの汗が流れてゆく。

コートを脱いだくらいでは、涼しくならない。
コートの下は ハイネックのセーターとカーディガンの重ね着から、
ハイネックのカットソーに変わっていき、
でも寒いから、コートの上に スカーフや ストールをまとう。
座っている間、
たっている間、
コートを脱いだり着たり、
ストールを巻いたり、はずしたり。

冷める時は あっけなく あっさりと 冷めてゆく。
なんだったの?
って感じ。
寒くなったら、また、コートを着る。

駅のホームは、
コートを着ても、まだ寒かった。



嗚呼。
むかし、母が、「暑い、暑い。」とひとり騒いでいた時。
私は、うるさいなあ、くらいにしか思わずに、
冷たくしていたっけ。
もっと、優しくしてあげるべきだった。
ホット・フラッシュが、こんなに辛いものだったなんて。



これは たまらん、なんとかしないと。
書店で 更年期の本を探す。
手ごろで詳しいのを見つけ、
今度来た時に買おうと思っていたら、
次に書店に行ったと時、
更年期の本は、ごっそり全部 なくなっていた。
いや、はらたいらの 男の更年期に関する本だけは、
どの本屋にもあったが。

時の話題は「ホルモン補充療法で 乳がんになる確率が高まる。」
こういう本の消え方もあったんだ、と、書棚の前で 
呆然とする私。