心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
マウス画・絵及び文章の著作権は このブログ作者(けい)にあります。

タイトルに惹かれて

2015年02月08日 | ほんのすこし
最近 読書づいていたのですが、今はDVDに興味が・・・
その興味の前に購入して すぐに読み始めた(その前に買っていた本もまだあるのですが)本が二冊。購入順に読めばいいでしょ?って思われるかもしれませんが、わたし どういうわけか買ったときすぐに読まないとなかなか読めずにいることもしばしばなのです。1冊ずつ買っていくのが一番良いのかもしれません。まとめて数冊購入するのがいけないのかなぁ。なのでそのとき買ったなかから一番読みたい あるいは先に読んでしまおうって思う本に手が。
先に購入していた本があるにもかかわらず 書店でつい手が伸びてしまったこの本たち。
なぜ手が伸びたかというと、そのタイトルに惹かれたから。
単純なわたしです(笑)

文庫本は『恋する日本語』小山薫堂 絵ソリマチアキラ
単行本は『パリの国連で夢を食う。』川内有緒著

恋する日本語って どうなの?まずはそれですよ。まぁ日本語に「恋」という文字があるのはわかるけど、そうじゃないんですよね。気宇(きう)・・・って どういう意味?そこから辞書を引かなくてはわからない言葉がこれ以外にもたくさんあり その意味が短いストーリーで生かされている。しかもどの言葉も 恋することに関連づけられていて、なんだかおしゃれなお店でおしゃれな飲み物を口にしているような そんな気分♪
家にいるなら 夜に明かりを落としてキャンドルでもつけて BGMを流しながら、ワインを楽しみながら読む そんな気分♪
装丁も絵も凝っていて 文庫本というより単行本の縮小化という感じがする。
ふだん ほとんど使うことのないであろう言葉の数々に それでいて甘やかな気分になってしまうのは、日本語の深さがあるからだろう。漢字だけでなく ひらがなだけの言葉でも「あえか」なんて使うことないけど、使ってみたくなるじゃない。なんて素敵な、憧れめいた内容の本なのだろう。
〈遠近〉これって〈えんきん〉が普通でしょ?ほらぁ遠近両用メガネとか・・・って 生活感 全然違う(笑)、でも違うの。〈おちこち〉ですって。未来と現在という意味ですって。

あぁ なんてことなのだろう。日本語って深くて美しい・・・そんな気持ちにさせてくれる本。しかも手軽に読めて取り掛かりやすいのです。そっとバッグにしのばせて ベンチに座りながらページを紐解くそんな人の姿も見える気がします。

もう一冊もすぐ読んでしまいました。
国連ってどんな感じなのかなと思って。でも中身を読むと ちょっと違うんですね。それはわたしが今まで抱いていた単純な印象が国連全てではないと思えるものだったからです。それは同時に 人間って面白いなという思いでもありました。彼女が国連に採用され辞めようと決心するまでの5年半のことが書かれていますが、パリでの生活、人間関係 職場が国連という違いはあれど とても親しみが持てるものでした。親しみが持てるとはいえ 彼女とわたしとは全然違う性格で 行動力のある彼女の人生らしいなと思えるエピソードで 内容は敷き詰められています。行動力が小さい頃に比べるとちっともなくなってしまったわたしからすると 彼女の生き方は感嘆となり 憧れにもめいた気持ちがありました。多分 彼女と同じ年齢であっても無理だろうなと。まぁ 人はそれぞれ違いますからね。わたしはわたしなりの人生を送っていく それしかないのですが、ときどきこうした世界に飛び出て暮らしている女性の姿を拝見すると ただただ感嘆の声が出てしまうのです。
彼女は職場以外でもパリを満喫します。そこで出会ったアーティストたちとの交流もまた彼女にとって出会うべくして出会ったのだろうなと思います。ただ定年まで国連で働き年金をもらうだけのためにパリにいるのだったら、出会うこともなかったのだろうなと。もっと違うものを求めていた彼女だからこそ 新しい出会いに遭遇できた。
人はその人生において 求めているときに求めるべくして出会う・・・これはわたしがいつも感じることですが、求めるということは大事なものだと。

夢に向かって とか、未来に向かって とか、自分を解放しどこまで行けるのか その行動力の差は色々あるのでしょうが、どこにいても例えパリでも日本の片隅でも 自分がいるその場所で力いっぱい生きることもまたいいのかなと思います。彼女の人生は波乱に満ちていて これからもきっと世界に足を伸ばしていく人ではないかなと思います。わたしは多分 彼女の行動力に憧れを持ちつつもここに腰を落ち着けて生きて行く。わたしは彼女になれないし 彼女でもない。でも彼女の生きざまからちょっとずつ力をもらって生きていくだろうと思えるのです。
若い方の行動力に触発されるのもまたいいものです♪
そうそう パリの生活 特にアパート暮らしや不動産探しにはびっくりすることばかりでした。行ってみないとわからないものですねぇ。


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4 コメント

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これ、どちらも面白そうだなー。 (閑古堂)
2015-02-08 21:12:51
『パリの国連で夢を食う。』も面白そうなのですが、小山薫堂さんの『恋する日本語』はけっこう興味を惹かれますねえ。日本語についての本って、読んでるといろいろと発見があって楽しいんですよね。わたくしがかつて愛読していた、井上ひさしさんの『私家版 日本語文法』もかなりの面白さでした(たぶん、今読んでも面白いように思います)。
確かに、うまいタイトルがつけられた本って、なんだか興味をそそられますよね。中にはタイトル倒れの物件もあるけど(笑)、おおむね、タイトルがうまい本は中身も面白かったりしますし。タイトルの工夫、大事ですね。
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閑古堂さんへ (けい)
2015-02-10 09:13:19
いつもコメントありがとうございます。
もしかすると この本は閑古堂さんが思うような本ではないもしれませんよ。
おしゃれなカフェに似合いそうな そんな感じの本です。井上ひさしさんの本が似合わないってことじゃないのですが。逆にわたしは井上ひさしさんのそっちの本に興味がわきました。ちょっと今 井上ひさしさんが北極星のように思っていたという加藤周一さんに興味があるのですが、何かお勧めの本はありますか?
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うう、加藤周一さんの本、ですか・・・ (閑古堂)
2015-02-10 22:03:02
実はまだ、恥ずかしながらきちんと加藤さんの著作を読んではおりませんで・・・(汗)。以前、加藤さんを取り上げたドキュメンタリー映画を観て興味を持ち、岩波新書から出ている自伝『羊の歌』の正・続を買ってはみたのですが、ミゴトに積ん読となっておりまして・・・。ただ、パラパラ見た感じでは割ととっつきやすそうなので、初めて加藤さんをお読みになるのでしたら、この『羊の歌』から入ってみられるといいのかもしれませんね。・・・ごめんなさい、これくらいしか言うことができなくて。
それこそ井上ひさしさんだったら、かなり読んでたクチなんですけどねえ。文法の本もですが、代表作の『吉里吉里人』あたりはSFとしても面白くて、かなりハマって読んでました。
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閑古堂さんへ (けい)
2015-02-11 09:55:42
ありがとうございます!
早速『羊の歌』探してみますね。今年は・・・羊!これも何かの思し召しかなぁ(笑)
井上ひさしさんの本はもしかしたら読んでいないかもしれませんので ぜひお勧め本読んでみたいと思います。先日ご紹介の『復興グルメ旅』とっても良かったですよ。さすが紙にもこだわっているなと思いました。艶消しの紙は美味しさも自然に出してくれるんですね。皆さんの笑顔に会いたくなる本でした♪
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