心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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劇団四季『ジャージー・ボーイズ』

2018年10月09日 | ほんのすこし
久しぶりに興奮した。
血がたぎるというか、身体を電流が駆け巡るというか。ともかく言葉に出せないほどの衝撃を受けた。

今までミュージカルの類いを舞台で見る、ということはなかったかもしれない。映画とかではテレビの画面を通じて見てきたけど、目の前の大ホールでしかもそんなに遠くないいい場所で観劇するなんてあり得なかったからだ。チケット代金が高かったので二の足を踏んでいたわたしだが、ゴスペルの知り合いがチケット勧誘をしていたこともあってすぐさま申し込みした。数ヶ月前のことだ。申し込みをしたことじたい頭の中からすっかり抜けていたが、チケットを届けて貰ってようやく現実となった。早速でかでかとパンフレットとチケットを冷蔵庫に貼り付けておいた(笑)。

昨日、たぶん駐車場は満杯になるだろうと思い、少し離れた有料駐車場に停めた。ところが、ラッキーなことにその日は「開放中」の張り紙が。ラッキー♪ これは幸先いいぞ。

ゴスペルのメンバーが横並びに座った。前には指導してくださっているゴスペルの先生たちもいた。始まる前からなんだか興奮気味でメンバー達とあれこれ話した。



始まる前は会場のあちこちが画面に映っている。

この『ジャージー・ボーイズ』は以前映画で見ていた。レンタルDVD。そのとき感激したことを思い出した。あれを一体どんな風にミュージカルに作り上げたのだろう。興味津々だ。演出を手がけたのは藤田俊太郎氏。まだ30代の秋田県出身の方だ。舞台はジャージー・ボーイズの4人のメンバーがそれぞれ語る内容になっている。リーダーだったトミーが最初に語り部となる。4人が集まるまでの紆余曲折。メンバーの出入と最終的にこのメンバーに落ち着き、売れるまでの苦労・・・やがて、ラジオで連日流される曲が彼らをスターへと引っ張っていく。これはサクセスストーリーだけではない。メンバーひとりひとりの人生が挫折をそれぞれ味わうことで次に迎える復活を本物の復活としてさらなる高みに上げた最高のバンドの話だ。

ボーカルのフランキー・ヴァリ役 中川晃教 なんという声だろう。ハイトーンがこれでもかこれでもかと会場に響き渡る。周りのゴスペルメンバーも休憩時間にため息をついていた。あまりの声の素晴らしさにため息が出てしまうのだ。しかも歌いながらキレキレのダンス。もう無我夢中でかぶりつきで見てしまっていた。
これがミュージカルというものなのか。あぁ、なんでもっと早く見なかったのだろう。数年前にも我が町で別の公演をしたと伺った。今度はいつこれるかわからない。でも絶対来よう。この歌声とダンス、劇に会えるなら本望だ。
なんだか興奮してもっと書きたいのだけど、言葉が出てこない。我が町がツアーの初日だとか。素晴らしすぎて最後はずっとスタンディングオベーション、観客全員が割れんばかりの拍手をこれでもかこれでもかと続けた。

素晴らしい経験、そこに行かなくては味わえない感動。DVDでは味わえないものがここにはあった。終わったあと、チケットを手配してくれたメンバーに皆がお礼の言葉をかけたのは言うまでも無い。口々に興奮しながら「良かったよぉ~」と言うと彼女が「でしょう?」と本当に嬉しそうに顔を崩した。長年劇団四季と関わってきている彼女、感激をぜひ味わってほしいと思ったのだそうだ。十分すぎるほどの感動を身体に受け入れたよ。
ほんとにありがとう。
今も目をつむると浮かんでくる、舞台。
出演者も音楽担当の方もみんなみんな輝いていた。自分の役割に誇りを持っていることがわかる。演劇という素晴らしい人生に乾杯だ♪