心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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川嶋哲郎ライブに行ってきました♪

2012年03月27日 | 紹介します
あぁ なんというしあわせ者だろう・・・昨日は ミントンで川嶋哲郎のライブがあった。サックスの好きな友人を誘って早めに出かけた。限定30名というので 早く行かないと席を確保できないのだ。
7時前に到着するとすでに何人かいた。最初はカウンターに座っていたが、次々と来るお客様の様子を見て 壁際に移った。いつもカウンターの中とかにいて 見ることのできない演奏者の様子がわかる位置に移動したのだ!これも一緒に行ってくれたTさんのおかげだなぁ、ありがとねー。


今回のライブは サックス&フルート川嶋哲郎 ベース金森もとい ドラム菅原高志

川嶋さんはこれまで 日野さんとかで一緒に来館したことがあるのですが、後のお二人は初めて。
しかもしかも ベースの金森さんに至っては ミントンライブが川嶋さんとの初顔合わせなんですって!おぉ これがジャズか・・・って気分に。
言ってましたよ、川嶋さんが。
「初めて会った人でも外国に行っても こうしてすぐに一緒に弾けるんですよね。音楽ってすごいですよね」
言葉が通じなくても 一緒にプレイできる・・・音楽の魅力の底力を見せつけられましたよ。

そして今回はメンバーの演奏を手に取るように見える場所に陣取らせていただいたのですから、ハッピーモード炸裂ですよ。
ドラムの菅原さんと川嶋さん それぞれのリーダーアルバム持参でしたが、なぜか演奏はそのアルバムからチョイスしたものは二曲?三曲ぐらい?でした。そこいら辺が川嶋さんの人となりが伺われるところかなとわたしは思いましたよ。金森さんのことも考え CDの印象も考えって感じかなぁって。いらぬ勘ぐりだと言えばそうですが(笑)
でもCD云々より演奏ですよ。若い(28歳ですって!しかもベースは大学のジャズ研で。)金森さんの演奏は たどたどしいのかと思いきや かなり歌心があって(とわたしには伝わってきた)、いい色の音を出していたなと思いました。聞き惚れていましたよ ベースに。そういうわたしと同じ思いを抱いたのか 前列に陣取っていた中年男性三人。金森さんにエールを送っていました。かなり気に入った様子でしたよ。
「Body&Soul」では 川嶋さんに出だしのソロを回され・・・おぉっとそうきたかって感じのリアクション?でしたが、そこはもう慣れた感じで 聴かせてくれました。あのベースのどこがどの音なの?ってわたしには全然わからないけど、それを縦横無尽に指が上へ下へと動き 美しい指のしなやかさに圧倒されました。しかも音がとてもいい。目をつぶると音が沁み込んでくるような。歌いたい音があるんだ 聴かせたい音があるんだ・・・そんな気持ちが伝わってくるような・・・

目の前には川嶋さん。テナーサックスの全身に彫り込みがあって 照明に照らされて鈍い光をはなっています。象牙の抑える部分を彼の指が滑るように流れていきます。上を下を・・・そして音は これ以上でないだろう?と思えるような部分まで・・・アグレッシブでエレガントで・・・なんていうんだろう、あまりにも心をわしづかみです。このパワーはどこから来るのだろう。
そして川嶋さんの後ろに控えていたのが ドラムの菅原高志さん。
う~ん ノックアウトされました。スタイリッシュという言葉はジャズにはなんか変かもしれませんが、スタイリッシュなんです。スタイリッシュであることを随所に感じさせてくれるんです、でもそれがすごく厭味じゃない。聴かせるところでビシッと決めてくる、それが実に心地よい。ほれぼれしましたよ。
ドラムセットは有名な方からお借りしているとか、ミントンのマスターがそのドラムはすごいドラムなんだと言ってましたが、菅原さんに言わせると 音が全然違うらしいです。まるでドラムの上を菅原さんの体と腕が踊っているような美しい動画を見せていただいているような・・・そんな感激で溢れていました。




チュニジアの夜 Body&soul CQuick DQuick 月の涙 浜辺の歌 ふるさと・・・もっとあったのに曲名が出てこない・・・
あぁ タイトルが全部思いだせない・・・すぐ書けばよかったのに。

フルートも良かったなぁ・・・久々に聞いたな フルートの音。川嶋さんのフルートはさすがパワフル!淀みなく流れる音の洪水 しかもしっかりメロディを聞かせてくれて、柔らかい空気感が居心地よい。狭い店内に和らぎが漂う。老若男女みな同じくうっとり・・・

浜辺の歌。圧巻だった。
出だしは川嶋さんソロ。サックスから出てくる長いかすれた音。あぁ これって・・・耳を澄ましていると波の音?風の音?そして切れ切れにメロディが少しずつ出て その合間にまた波と風の音になり、だんだんメロディが見えてくる。すごい!凄すぎる!
この歌の情景が一台のサックスでこんなに深く表現できるものなの?!
ただただ圧倒されていました。感服です。

本当に壁際に座っていて良かった。マスターの配慮の賜物です。ありがとうございました!
ふるさとでは お客様と一体で演奏に合わせ歌いました。この一体感 なんて言ったらいいのでしょう。まさしく幸せを味わったと言えるでしょうか。

その後 楽器を片付け メンバーと打ち上げに参加させていただく機会に恵まれ、至福の時を過ごしたのでした。

川嶋さんご所望のママさん手づくりのきりたんぽ 川嶋さんは三杯はいけるよ!と話していました。菅原さんは初めて食べるそうです。向こうにはこうした米を丸めて伸ばすものは無いみたいで 新鮮な感動を覚えたみたいです。メンバーの中で唯一アルコール飲める方でした。金森さんはアルコールを受け付けない体質だとか、川嶋さんはアルコールから卒業されたそうです。それはそれで寂しい感じがしたのですが、打ち上げには全然影響なく みなさんとても楽しまれて、アルコール入らなくてもこんなにフレンドリーで なんて素敵なメンバーなんだろ!と感激しきりでした。
菅原さんは九州博多の出身で豚骨ラーメン大好きだそうです。今は九州と東京を行ったり来たりで 愛用のハイエースの走行距離が半端じゃないとか(笑)若いって素晴らしいですね、体力がなければ出来ないことです。
ベースの金森さんは祖父母が秋田県出身ということで お客様からは親愛の情が湧いたことでしょう。しかもとても気さくで丁寧な若者です。ご両親の育て方の良さが伺われる感じがしました。この素直な性格はきっと演奏にも生かされていくと思います・・・なんて まるで上から目線じゃないですか(笑)すみません。



ただいま 花嫁募集中だとか。大食漢らしいので(食べても太らない)料理上手な方を希望しているらしいですよ。
しかし・・・なんでも聞いていいと思ったのか かなり可笑しな質問をわたしは菅原さんに投げかけていたようです。笑いたくて必死にこらえていたのかもしれません。アホなおばさんだとスルーしてくださいねー。でも 最後おいとまする段には 菅原さんの方からしっかり握手をしてくださって・・・もうそれだけでおばさんは感謝感激なのです。

マスターが絵を持ってきて メンバーに見せていましたが、以前の絵をさらにバージョンアップさせていました!わたしはすぐ目の前でじっくり見せていただきましたが、さすがです。一緒に行ったTさんはこういう抽象世界はわからないから苦手みたいなことを話していましたが、わたしは好きなんです。今回見せていただいたのは赤のイメージの絵ですが、あの全体に漂うファンキーな楽しさと空間は マスターでなければ出せない味だと思います。写したかったのですが、そこは著作権の問題があるかなと思って 諦めました。近くで見れば見るほど 色の入りくんだ美しさに惹かれます。

3月26日月曜日。わたしの最高の夜がこうして更けていきました♪