ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ゆずの里(橋本屋商店) @岐阜県恵那市

2024年07月15日 | 岐阜県(東濃)

今まで主にバイクで岐阜県恵那市の「坂折棚田」方面へ行った際、何度も店の前を通っているが1度も立ち寄ったことがなかった「ゆずの里(橋本屋商店)」へ。こちらT字の交差点に店があり、なかなかタイミングが合わずいつも通り過ぎていた。この日ももう少しで通り過ぎるところだったが丁度信号で止まり「そうだ、寄って行こう」とバイクのハンドルを切った。創業は昭和62年(1987)とのこと。たこ焼き、お好み焼きを始め、よもぎ大福や名物の”ゆず味噌”が売られている。鉄板のある店先に行くと主人が大忙しでたこ焼きを焼いている最中。たこ焼きは「たこ焼き家族」と名付けられ、数で”小学生(6個)”から”お父さん(30個)”まで分かれている(笑)。まだたこ焼きしか無いのかなと「たこ焼き家族・小学生・6個」をお願いした。

すぐに透明パックで手渡されたたこ焼きを店前のテーブルベンチでいただく。たこ焼きは自分の苦手な下が平らなタイプ…。ソースがかけられ、訊かれなかったが最初からマヨネーズも使ってある。花鰹のかかった焼き立てのたこ焼きを爪楊枝で口に入れると、こういうタイプにありがちな粉っぽいものではなく、外はカリッと中はふわっとしていい感じ。旨い。あっという間に6個平らげてしまった。これなら「お姉さん・12個」ぐらいでもペロッといけたかも。後客が買っていて初めて知ったが「お好み焼き」も焼き上がったものがウォーマーの中にぎっしりと用意されていたのだった。昼に差し支えるので追加では買わなかったが、次はその「お好み焼き」と「ゆず味噌」を買って帰ろうっと。(勘定は¥360)

 

たこやき・お好みやき ゆずの里(橋本屋商店)

岐阜県恵那市笠置町264-1

 

( 恵那 えな かさぎ ゆずのさと 橋本屋 はしもとや はしもとやしょうてん 軽食 たこやき おこのみやき 柚子味噌 ドライブイン さかおりたなだ )

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松竹特別歌舞伎「中村獅童のHOW TO かぶき」「鞘當」「供奴」「橋弁慶」 @愛知県丹羽郡扶桑町・扶桑文化会館

2024年07月15日 | 歌舞伎・文楽

松竹特別歌舞伎「中村獅童のHOW TO かぶき」「鞘當」「供奴」「橋弁慶」 (7月11日・扶桑文化会館)

 

久しぶりに妻と一緒に歌舞伎観劇。今回の巡業公演は愛知県扶桑町の「扶桑文化会館」。こちらは元々こうした古典芸能に力を入れている会館だし、客席が舞台に近く臨場感があるので楽しみ。しかも最近花道が常設になったという珍しい会場で完売御礼だったそう。故あって妻はこの会場の楽屋から何から隅々まで知っているが、客席に座ってみるのは久しぶりだとのこと。

まずは獅童による「HOW TO かぶき」。以前にも同様の企画を観たことがあるが、やはり地方を回る時にはこういう裾野を拡げる企画が継続的に必要なんだろう。この会館は初めてという獅童も常設の花道に感心している様子。今回は付け打ちの披露の際に特別に次男の夏幹(3歳)が登場して可愛らしい見得を披露した。獅童は歳をとってからの子供にメロメロという感じ。次の幕の「鞘當」に登場する3人の化粧から、衣装を着てカツラを被って整うまでを舞台上のカメラで寄ってモニターに映しながらの説明。気さくに客席からの質問も受け、和気あいあいと進んでいく。司会者無しでもこなす獅童はこういうのが上手いなァ。

「鞘當(さやあて)」はタイプの違う2人の立役が吉原で喧嘩を始め、それを女形が止めるというだけの場面ではあるが、交互に台詞を言い合う「渡り台詞」が特徴。歌舞伎でお馴染みの吉原の場面は桜が満開で店(たな)が並び、ぱっと華やかで一番アガる舞台かも。本来は主役級の役者が演じる顔見世的な演目らしいが、立役の國矢、獅一、女形の蝶紫の3人とも堂々とした口跡でかっこよかった。

幕間の後、同じ舞台を使った「供奴(ともやっこ)」は種之助による1人舞踊。ユーモラスな風体と踊りだが、体幹が強くなければとても務まらないだろうハードな振付。それを長唄とシンクロしながら飄々とした表情で踊り切るので感心してしまう。あれヘトヘトになるだろうなァ。妻もこの舞踊にとても感心して気に入った様子だった。

「橋弁慶」は五条橋での弁慶と牛若丸の出会いの有名な場面。でも歌舞伎では牛若の方が人切りで巷で悪い評判が立っているという設定。花道をひょこひょこと歩いてくるのは長男の陽喜(6歳)。孫やひ孫を見るような年齢の観客から歓声が上がる。もう顔が父親そっくり(笑)。花道の揚幕はもうちょっとしっかりチャリーンと音をさせた方がいいような気がする。後から入って来た獅童の弁慶はさすがの迫力。体躯の差が大きな2人の絡みがある舞踊は幼過ぎる牛若丸の刀が小刀に見えてちょっとユーモラスではあるが、振付は堂々としたもの。弁慶が上手く体を入れ替えつつ2人で見栄を切る。こうして小さい頃から役を付けて舞台に立たせる歌舞伎界ならではの特殊な境遇を受け入れて役者として育っていくんだなァと思うとしみじみと感慨深い。最後は歌舞伎公演には珍しく、親子揃ってのカーテンコールもあって楽しめた。

 


 

一、中村獅童のHOW TO かぶき

二、其俤対編笠 「鞘當(さやあて)」

 名古屋山三   澤村國矢
 不破伴左衛門  中村獅一
 茶屋女房お蝶  中村蝶紫


三、供奴(ともやっこ)

 奴又平  中村種之助

四、橋弁慶(はしべんけい)

 武蔵坊弁慶  中村獅童
 牛若丸    中村陽喜

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えびすや @名古屋市千種区・日進通

2024年07月14日 | 名古屋(千種区・守山区)

1年に1度だけ水道週間に一般公開される名古屋市の「鍋屋上野浄水場」。あいにくの天気だったが何とか公開日に合わせて予定を調整し施設を見学した。イベントでは”木曽川マルシェ”と称された流域の様々な特産品や食べ物の販売もあったが、本店主義(笑)の自分はあまりそそられることなく浄水場を後にした。昼食に向かったのは日進通にある「えびすや」。裏手の駐車場に車を停めて、以前に訪れた「貫目」と同じ並びの店舗へ。

暖簾をくぐると店内はテーブル席が6つ程。高齢のご夫婦でやっていらっしゃる。年季の入った虫食いの木製看板が飾ってあったりと歴史を感じさせる落ち着いた、いかにも蕎麦屋という佇まい。しっかりと麺打ち場もある。BGMはコテコテのド演歌(笑)。こちらのオリジナルという「はなしんじょう(花しんじょ)」(※表記にブレ有)と迷ったが、最初から目当てだった「天なん丼」をお願いした。

かつて東海地方の麺類食堂には当たり前にあった「志の田丼」「木の葉丼」そして「天南丼」。これらが他の地方には無い珍しい丼物だと知ったのはまだこの20年くらいか。古い食堂の廃業と共にどれも数が少なくなっているが、中でも「天南丼」は自分が現存を把握しているのは市内の10軒程度と絶滅の危惧にある(→錦の本店にも無いはず)。

しばらくして盆にのって運ばれた「天なん丼」には味噌汁とたくあんが付いている。ご飯の上には海老天と、つゆで煮込まれた”南蛮(なんば)”、つまり長ネギがのっている。海老天の海老は意外と太めだが、他と店と同様に厚化粧。そのつゆを吸った衣が旨い。こちらのネギはやや太めに切ってあり、クタクタにまでは煮込まれておらず食感が残っている。つゆは濃いめの味付けだが量は多くないので全体としてはあっさり。個人的にはもっと天ぷらもネギもしっかりと煮込まれて一体感がある方が好みだが、これはこれで旨かった。こういう酒も置いてある蕎麦屋が歩いていける家の近所にあるのが理想なんだけれどなァ…。次は「はなしんじょう」か「相もりせいろ」にしようっと。(勘定は¥1,250)

 

 


 

↓ 6月2日に開催された「第66回なごや水フェスタ」で念願の「鍋屋上野浄水場」を見学。案内者に率いられ見学ツアーに参加した。広大な土地が必要なので都心には珍しくなったという「緩速濾過池」(※ゆっくりとした速度で微生物の浄化作用で水をきれいにする貯水池)。

 

↓ 名古屋市内の上水道の源流は木曽川。犬山で取水された水が春日井の鳥居松沈殿池で処理され、こちらの「着水井(ちゃくすいせい)」に辿り着く。急速濾過の場合は「凝集沈殿池」(写真下3枚目)から急速濾過池へ(名古屋市は両方の方式を併用)。

  

↓ 1年に1度なのでもう何年も機会を逃し、やっと近くで観ることが出来た「旧・第一ポンプ所」(大正3年・1914・建造)。19世紀に流行した”クイーン・アン様式”の建物。もちろん煉瓦はイギリス積み。平成4年まで稼働していた。長い年月の間にかなり改変されていたらしいが、平成26年の耐震補強工事の際に出来るだけ建設当時の姿に戻されたとのこと。東京駅もそうだけれど、そうやって高い意識をもって行われる改修工事は素晴らしい。

 

 

 

 

 

↓ 西側正面の入口にはメダリオン(写真下3、4枚目)やイオニア式オーダーが配置されている。

 

 

 

 

 


 

 

手打 生そば えびすや (えびすや日進通店)

愛知県名古屋市千種区日進通1-17-3

 

( 名古屋 なごや にっしんどおり えびすやにっしんどおりてん 蕎麦 饂飩 丼物 てんぷら てんなんどん 天南丼 しのだ丼 このは丼 近代建築 名古屋市上下水道局 名古屋市指定有形文化財 )

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あずまや @三重県桑名市

2024年07月13日 | 三重県(老舗)

あまり天候は良くなかったが、久しぶりに三重県桑名市へ。過去に何度も訪れているので、自分の知らない町もだんだん”勝手知ったる”感じになっていくのは面白いもの。近代建築関係はだいたい観て回ったが、この日は桑名市博物館の企画展で面白そうなのがあり出掛けてみた。だが痛恨の日程記憶違い。開催は翌週からだった…(苦笑)。

傷心のまま食事に向かったのは七里の渡しにも程近い川口町にある洋食レストラン「あずまや」。創業は昭和21年(1946)とのこと。建物はドイツ民家風だが、入口に風除室がある。中に入ると吹き抜けていて、フロアーにテーブル席が5つ程。奥に個室もあるようだ。螺旋階段があるので以前は2階も使っていたのかな。給仕はご高齢の女将。ステーキなどクラシックな洋食の他にセットや弁当、それに名物の蛤料理もあるメニュー。散れていて少々読み取り辛いが、中からお願いしたのは「ビーフスカロップエッグ」と「ホワイトライス」。年季が入って少々雑多な感じの店内で弦楽のBGMを聴きながら出来上がりを待つ。

運ばれた「ビーフスカロップエッグ」は、ビーフカツにオレンジ色のソース、上にはゆるゆるの目玉焼きが2つのっている。2つのるのは奇しくも同じ桑名の「キッチン寿」の「スカロップエッキス」と同じ!(ちょっと興奮)。何か似た出自でもあるのかな。付け合わせは千切りキャベツにポテサラ、トマトにきゅうり。「ホワイトライス」は平皿の普通のライス。量はかなり少なめ。ナイフとフォークでいただく。カツの揚げは軽めでソースに浸っている。ソースは最初マイルドなデミグラス・ソースかなと思ったがオーロラ・ソースっぽくもあるしよく分からない。ゆるくてすぐに潰れてしまった黄身をソースに絡めつつカツと一緒に頬張る。旨い。でも2つもあるのですぐにソースと混ざってしまい、ソース自体の味はより分かり辛くなった。いつ頃からある品かは分からないが、きっと玉子を2つも使うのは贅沢なことだったんじゃないかな。次は「あずまやオリジナルカレー」をいただこう。(勘定は¥2,200)

 

 

れすとらん あずまや

三重県桑名市川口町10

 

( 桑名 くわな 七里の渡し しちりのわたし 東屋 洋食 西洋料理 レストラン スカロップ 目玉焼 はまぐり )

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ブゼン @岐阜県岐阜市

2024年07月12日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市野一色(のいっしき)にある喫茶店「ブゼン」へ。店は幹線道路から路地を入った分かり辛い場所にあるが、近くに大きな病院があるのでそちらからの需要もあるんだろうな。店に入ると広いフロアーに赤いベロアのソファとテーブルが沢山並ぶ。階段もあるので2階もあるのかも。天井からはシャンデリアが、各テーブルにはペンダント・ライトがぶら下がっている昭和仕様。昼には少し遅い時間とあってか先客は無し。年配の夫婦でやっていらっしゃる様子。メニューを見ると、定食、洋食、丼物、冷やし中華まである充実ぶり。入口には冷蔵ケースがあったのでケーキもあるのかな。注文したのは「オムライス」。

しばらくしてまずミニサラダが供された。千切りキャベツにトマト、きゅうり。時々遭遇するミニフォークでいただくのだが、小さ過ぎて食べ辛いのなんの(笑)。あれってどうして普及したんだろう。そして白い平皿に盛られた「オムライス」が登場。真ん中にケチャップがたらしてある薄焼き玉子包みタイプだが、紡錘形でなく三つ折りのような形。スプーンを入れると中はケチャップ・ライスではなくソースでの味付け。具材は玉ねぎ、ピーマン、挽肉かな。色付きも味付けも濃いめの仕上がり。添えてある茶色の福神漬を途中で挟みながらパクパクッと平らげた。次はコーヒーと「カツサンド」か、「かつ丼」あたりにしてみようかな。(勘定は¥700)

 

お食事・珈琲 ブゼン

岐阜県岐阜市野一色4-2-19

 

( 岐阜 ぎふ 野一色 のいっしき のいしき BUZEN 喫茶 順喫茶 軽食 ランチ レストラン 喫茶レスト 洋食 スパゲッティ )

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萬珍軒 @名古屋市中村区・太閤通

2024年07月11日 | 名古屋(中村区・西区)

太閤通の「ぽん太」で軽く呑んだ後、帰ろうかどうしようかと歩いていて人気の中華料理店「萬珍軒」の前を通ったら、8時過ぎというのに行列が出来ている。ほとんど若い人ばかり。相変わらず人気だなァ。こちらコロナ禍の頃だけは昼もやっていたが、夜営業のみの店。なかなか機会が無いのでちょっと寄っていくことに。こちら太閤通に店を構えたのは昭和43年(1968)で、その前は屋台を引いていたのだそう。皆が並んでいたので後ろに接続したのだが、途中で記名式と知って憤る(苦笑)。記名式ならなぜ並ぶ?

10分程で呼ばれ店内へ。やや暗めの店内に席は多く、カウンター席に腰掛けた。調理場には4人も居るし、給仕は何人居るかも分からない。凄いなァ。こちらといえば有名なのは「玉子とじラーメン」。他にも同様の品を出す店があるが元祖はここらしい。一時そんな店が増えたと記憶するが、結局淘汰されてしまった模様(自分調べ)。もちろんそれを注文した。誰も来ないので動いている給仕に声をかけたのだが、あまりに人数が多いし自分の前後が分からないので注文がしっかり通っているのかさえ分からない。

しばらくして無事に運ばれた「玉子とじラーメン」は、スープ全面にとじ玉子が溶け込み、チャーシューが2枚と海苔、刻みネギがのっていて最初から白胡椒が振ってある。手繰り出した麺は極細。とろっとした口当たりのとじ玉子と一緒に口に入るスープは、見ためは淡いが旨味はしっかりと強め。スープをたっぷりと持ち上げる麺はかなり硬めの茹で加減。昔からこの麺と茹で加減なのかは分からないがちょっと変わっている。呑んだ後の締めにはぴったり(笑)。あっという間に手繰り終わった。スープもゴクゴクといってしまいそうだったがオッサンなので自重。他の一品料理も食べてみたいけど機会はあるかしらん。(勘定は¥850)

 

玉子とじラーメン 萬珍軒

愛知県名古屋市中村区太閤通4-38

 

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ProjeKct (One, Two, Four, X, etc...) / ProjeKct

2024年07月10日 | プログレッシヴ・ロック

キング・クリムゾン(King Crimson)にハマると、もれなく付いてくることになる「ProjeKct」。これは90年代後半にロバート・フリップ(Robert Fripp)率いるメンバーのうち、何人かの組み合わせで行われたバンドの別プロジェクト。大抵がサウンドスケープを中心としたインストゥルメンタルだが、いわゆる実験段階のバンド。これがバンドの活動再開のきっかけになったり、新しいクリムゾンの音楽指標になったりした。80年代の復活時もそうだったが、フリップはまずこうした別バンドの活動で手応えを確かめてから、それを正式に”キング・クリムゾン”だと宣言するようなところがある(←メンドクサイ・笑)。自分が今までに購入(全てネット・ショップにて)したのは以下の7枚(<>内は参加メンバー)。

まだその他に「The Collectors' King Crimson」シリーズに音源が収録されていたものもある。現在のリリース状況はどうか分からないが、発表当時はなぜか日本限定だった作品もいくつかあるようで、あくまでも発表段階ではクリムゾンとは一線を引いていたようだ。最後のは発表年が離れているが、しっかりと”A King Crimson ProjeKct”と名付けられていて、やっていることは変わらず、ここに参加したメンバーが中心となって2013年以降のクリムゾンの再結成に繋がっている。

腕っこきのそれぞれが自分達のテクやアイデアを披露しつつ、タッチ・ギターやVドラム(シンセドラム)も使ったりと楽器を含めて実験を繰り返している感じ。ポップな部分はあまり無いので聴いていて楽しいかと尋ねられると…「うーん」と唸ってしまうし、1枚を聴き通すのにかなりの気合が必要なのが辛いところだが(苦笑)、トニー・レヴィンらがやっている「Stick Men」なんかはまさにこういった活動から生まれたものだろうし、何より本人達にとって刺激的なんだろう。こうして聴いているとクリムゾンが解散している間も次から次へとずっとこれらの活動(実はまだ別にフリップ抜きの活動もある)を続けているのだから真正のワーカホリックといって間違いない。とんでもないオジサン達だ(笑)。

 

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花乃舎 @三重県桑名市

2024年07月10日 | 三重県(老舗)

三重県桑名市の和菓子店「花乃舎(はなのや)」へ。創業は明治7年(1874)で現在5代目とのこと。こちら某有名作家関連の作品に名前が出てきたりして訪れてみたいなと思っていた店。店に到着してビックリ。大通りに面していて建物が和菓子屋と思えない位大きくて立派。工場も兼ねているのかな。店に入るとシンプルなガラスケースの中に菓子が並び、右手には喫茶室もある(ただし案内されているかどうかは分からなかった)。この日は車にクーラーボックスを載せていなかったので練り切りなど上生菓子は断念。常用菓子の種類も多くて迷う。購入したのは「都饅頭」「志がらみ」「蛤最中」「丸ぼうる」「蛤しるこ」の5種。

家に持ち帰り、いつものように妻と分けっこ。「都饅頭」は創業当時からある饅頭だそう。沢山の胡麻がまぶしてある香ばしい皮にあんこが入っている。中のあんこは水分量の少ないもの。口に含むと胡麻の風味がしっかり。「志がらみ」はほのかな甘みの羽二重餅の菓子。ほんのり桃色の薄い層が挟んであり(羊羹らしい)ねじってある。ふわふわの口当り。「蛤最中」は恭しく箱に入っている。なぜかと開けると蛤の形をした最中種とあんこが別になっていて、自分で挟んでいただくようになっていた。照りの強いつぶ餡をサクサクの最中種に入れていただく。「丸ぼうる」は所謂”ぼうろ”と呼ばれているもの。濃い色付きをしていて小麦粉と卵の他に蕎麦粉も使ってあるのだそう。「蛤しるこ」はお湯を注いで作る即席しるこ。これは妻にだけ進呈。どれも素朴な味わいでお茶請けにぴったり。美味しくいただいた。次は是非クーラーボックス持参で(勘定は¥1,500程)

 

 


 

↓ 散策していて気になった建物、千代田町にある「カトリック桑名教会」(昭和34年・1959・建造)。目を引く円形の聖堂は築から65年も経っているとは思えない斬新な建物。入口の鐘付きアーチもかっこいい。

 

 


 

 

御菓子司 花乃舎

三重県桑名市南魚町88

 

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さく @岐阜県可児市

2024年07月09日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県可児市の土田(どた)の商業テナントに入っている天ぷらダイニング「さく」に入ってみた。こちらがオープンしたのは2年位前だそう。裏手にある共同駐車場に車を停めて店へ。昼の少し遅めの時間だったが黒を基調としたシックな店内に先客は3組程。主人と給仕女性の2人体制。カウンター席もあったがまだ片付けが間に合わない様子。とりあえず皿をどけたテーブル席に案内された。お願いしたのは「天ぷらランチ」。

先客への提供が終わり、少し時間が経ってから「天ぷらランチ」が登場。先に盆にのった小鉢、茶碗蒸し、ミニサラダ、ご飯、味噌汁、漬物が届いた。天ぷらは後から揚げ立てが出てくるとのこと。小鉢の胡麻豆腐や茶碗蒸し、コーン味のドレッシングがかかったサラダを先にやっつける。そしてメインが登場。海老、魚、玉ねぎ、茄子、ピーマン、かぼちゃ、レンコンと盛り沢山。天つゆ+大根おろしと、のり塩、うめ塩が用意されている。こうやっていくつも物珍しい味が用意されると迷ってあれこれ試してみるが、結局自分は天つゆで食べるのが好きなんだよなと再確認。揚げ立ての天ぷらはもちろんどれも旨い。カウンターやテーブルに散らかったままの先客の洗い物が目に入るのがちょっとアレだったが、次は落ち着いた夜にカウンター席で揚げてもらおうかな。(勘定は¥1,500)

 

天ぷらダイニング さく

岐阜県可児市土田3808-2 つづやビル102

 

( 可児 かに 土田 どた 咲 天婦羅 天麩羅 てんぷら ランチ 定食 コース )

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くし幸 @名古屋市中区・伏見

2024年07月08日 | 名古屋(中区)

以前から一度入ってみたいなと思っていた伏見の居酒屋「くし幸」へ。早い時間に「大甚」なんかで呑んだ後はつい伏見を離れて名駅方面か栄方面に流れてしまうのでいつも機会を逃していた。この日は赤ちょうちんに明かりが灯ってすぐぐらいの時間に到着。古いビルの地下に降りて行くと独特の昭和ビルの匂いの先に店がある。店内はカウンター席の背後に小上がり席。店員が1人と先客が1人。少々雑多な店内ではテレビの相撲中継が流れている。何にしようか迷ったが、まず「ハイボール」と「串かつ」「ポテトサラダ」をお願いした。

出てきた「ハイボール」はレモンの輪切りが入っていてかなり濃くてびっくり。薄くてがっかりすることはあれど、濃くて心配になるなんて珍しい体験(笑)。「ポテトサラダ」は量多めのねっとりタイプ。じっくり時間をかけて揚がった「串かつ」は3本。千切りキャベツ添え。しっかりとした衣で、細いが肉はしっかりと詰まっている。旨い。ソースや醤油をかけていただいた。この頃になって主人と思しき男性が「いらっしゃいませー。」と遅れて外から入って来た。何でも麻雀が長引いたそう(笑)。

追加は「コップ酒」と「ふき煮物」。酒は枡に置かれたコップに注ぎこぼしてたっぷり。「ふき煮物」はタケノコと合わせてある。しみじみと旨いなァ。一見なのでこちらからは声をかけないが、主人と常連客との話を聞くともなしに聞いているとこの主人、歌舞伎や踊り、相撲などにとてもお詳しい。「何代目が…」とか「どこどこの師匠が…」とか興味深い話ばかり。再追加は「チューハイ」と「おでん」。「おでん」は五目厚揚げとこんにゃくを。出汁は淡い色だが旨味はしっかり。いい感じ。「チューハイ」にもレモンの輪切りが入っているが、専用液も入っているのかかなり酸っぱい。最初はここで軽くやって他所へなんて思っていたが、もうここで終わってしまおうと締めに「鉄板焼そば」をお願いした。目玉のせ、紅生姜添えでやってきた焼そばはちょっとニンニクも使ってあるみたい。旨いなァ。満足して勘定してもらった。外看板に「煙草吸えます」とあるように主人を含めて煙いが(笑)、値付けは安いし、酒肴は旨いし、言うこと無し。また寄ってみようっと。(勘定は¥3,200程)

 

 


 

↓ 夕闇迫る御園通商店街の「からくり人形白浪五人男」。1日5回程動く仕掛けになっている。店はその先のビルの地下に。

↓ いい気持ちになって名駅まで歩く途中の納屋橋(昭和56年・1981・建造)で堀川が綺麗にライトアップされていた。

 


 

 

 

居酒屋 くし幸

愛知県名古屋市中区栄1-10-11 鏡園ビル

 

( 名古屋 なごや 伏見 ふしみ くしこう 居酒屋 酒場 地下酒場 赤ちょうちん なやばし 御園座 )

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