以前から一度入ってみたいなと思っていた伏見の居酒屋「くし幸」へ。早い時間に「大甚」なんかで呑んだ後はつい伏見を離れて名駅方面か栄方面に流れてしまうのでいつも機会を逃していた。この日は赤ちょうちんに明かりが灯ってすぐぐらいの時間に到着。古いビルの地下に降りて行くと独特の昭和ビルの匂いの先に店がある。店内はカウンター席の背後に小上がり席。店員が1人と先客が1人。少々雑多な店内ではテレビの相撲中継が流れている。何にしようか迷ったが、まず「ハイボール」と「串かつ」「ポテトサラダ」をお願いした。
出てきた「ハイボール」はレモンの輪切りが入っていてかなり濃くてびっくり。薄くてがっかりすることはあれど、濃くて心配になるなんて珍しい体験(笑)。「ポテトサラダ」は量多めのねっとりタイプ。じっくり時間をかけて揚がった「串かつ」は3本。千切りキャベツ添え。しっかりとした衣で、細いが肉はしっかりと詰まっている。旨い。ソースや醤油をかけていただいた。この頃になって主人と思しき男性が「いらっしゃいませー。」と遅れて外から入って来た。何でも麻雀が長引いたそう(笑)。
追加は「コップ酒」と「ふき煮物」。酒は枡に置かれたコップに注ぎこぼしてたっぷり。「ふき煮物」はタケノコと合わせてある。しみじみと旨いなァ。一見なのでこちらからは声をかけないが、主人と常連客との話を聞くともなしに聞いているとこの主人、歌舞伎や踊り、相撲などにとてもお詳しい。「何代目が…」とか「どこどこの師匠が…」とか興味深い話ばかり。再追加は「チューハイ」と「おでん」。「おでん」は五目厚揚げとこんにゃくを。出汁は淡い色だが旨味はしっかり。いい感じ。「チューハイ」にもレモンの輪切りが入っているが、専用液も入っているのかかなり酸っぱい。最初はここで軽くやって他所へなんて思っていたが、もうここで終わってしまおうと締めに「鉄板焼そば」をお願いした。目玉のせ、紅生姜添えでやってきた焼そばはちょっとニンニクも使ってあるみたい。旨いなァ。満足して勘定してもらった。外看板に「煙草吸えます」とあるように主人を含めて煙いが(笑)、値付けは安いし、酒肴は旨いし、言うこと無し。また寄ってみようっと。(勘定は¥3,200程)
↓ 夕闇迫る御園通商店街の「からくり人形白浪五人男」。1日5回程動く仕掛けになっている。店はその先のビルの地下に。
↓ いい気持ちになって名駅まで歩く途中の納屋橋(昭和56年・1981・建造◇)で堀川が綺麗にライトアップされていた。
居酒屋 くし幸
愛知県名古屋市中区栄1-10-11 鏡園ビル
( 名古屋 なごや 伏見 ふしみ くしこう 居酒屋 酒場 地下酒場 赤ちょうちん なやばし 御園座 )
こちら、ちょうど4年前に初訪問しました。
地下へ降りるとか2階とかは飲食店には不利なんですが、
けっこう隠れた人気店みたいですね。
お店のご主人ともうお一人は実生活でも…とか聞いたことがあります…が、楽しく呑めればどうでもいいんで、内観も昭和な佇まいで、のんびりできました。
>地下
特に開けた地下街でもない限りやっぱり不利なんでしょうね。でも呑み屋目当てに潜っていき
どんなんかな?と探りを入れるあの感覚は嫌いじゃないです。