ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Two For The Road / Herb Elllis, Joe Pass

2014年04月07日 | ジャズ

Joe_pass

Two For The Road / Herb Elllis, Joe Pass (1974)

ハーブ・エリス(Herb Ellis)とジョー・パス(Joe Pass)によるギター・アンサンブル・アルバム。2人だけの演奏で、他に演奏者はなく、終始ギターの繊細なトーンがアルバムを構成している。リズムを引っ張っていくドラムやベースがないので、ロックの常識で考えるとバラバラになってしまいそうだが、2人のギタリストの超絶技巧によってそれぞれのギターのトーンが絡み合い、なんとも言えない空間を作り出している。正直こういう音楽は得意ではないし、最近ではどうしてもお洒落なお店で流れる音楽のイメージが強くてうがった耳で聴いてしまうのが不幸と言えば不幸。

ジョー・パスを聴いたのは初めてではなく、ストーンズ(The Rolling Stones)のカヴァーばかりのアルバム「The Stones Jazz」(1966)があり、聴いたのはそれが最初。カヴァー・アルバムはがっかりすることも多いが、古臭くはあれど、なかなかいいアルバムで愛聴している。1966年というとストーンズがデビューしてまだ3年ほど。それをカヴァーしてアルバムにするほど咀嚼していたんだと思うとなかなかすごい。60年代って、ディラン(Bob Dylan)しかり、ビートルズ(The Beatles)しかり、ストーンズしかり、発表してすぐ、それこそ数年しか経っていない曲を他の有名アーティストがカヴァーしてヒットさせていることが多く、今の感覚で言うととても信じられない。例えて言うのならば、たかだか2年前に流行ったレディー・ガガのヒット曲を……いや止めとこ(笑)。

何度も聴き返してみたが、やはりこういうアルバムを通して聴くのは苦手(ファンの方、すいません)。ただジャズ・ギターってCDやレコードでなく、ライヴで聴くとすごくいいんだよなぁ。こんな2人のギタリストが目の前に居て、素晴らしいトーンを聴かせてくれたら悶絶するだろうな、きっと。

中古店にて購入(¥50)


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