ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Stevie Salas Colorcode

2016年02月11日 | オルタナティヴ・ロック

Stevie Salas Colorcode (1990)

ネイティヴ・アメリカンの血を引くというスティーヴィー・サラス(Stevie Salas)のソロ・デビュー・アルバム。以前からかっこいいギターだなァとは思っていたが、1枚も所有することなく、最近中古店に彼のアルバムが沢山刺さっていたのを見て、まとめて買ってしまった。このアルバムのずっと以前からセッション・ギタリストとしてジョージ・クリントン(George Clinton)総帥率いるP-Funk軍団らに出入りしていたというからギターの腕は卓越していたんだろう。今まで知らなかったけれどブーツィー・コリンズ(Bootsy Collins)の「What's Bootsy Doin'?」(持ってる!※)にも参加していてファンキーなギターを弾いている。一聴してジミヘン(Jimi Hendrix)の影響が強い事は分かるが、Pファンクとの繋がりは知らなかった。ロッド・スチュワート(Rod Stewart)のツアー・ギタリストだったり、一時的にミック・ジャガー(Mick Jagger)のライヴに参加したりと、彼のファンキーなワウワウ・ギターに魅せられたミュージシャンも多いようだ。「カラーコード」というのがバンド名なのかどうか知らないが、この後は使ったり、使わなかったり。

1990年のこのアルバムではエクスペリエンス(Experience)を彷彿とさせる3ピースで、思い切りジミヘン寄りかと思いきや、ファンキーな曲ではやはりPファンクっぽさが強く出ている。それでもミディアム・テンポの曲になると途端に音がジミみたいになってしまうのは、スタイルも似ているレニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)らと同じく仕方のないところか。この時代特有のプロダクション(ドラムの音に顕著)を除けば、すごくかっこいい音を出しているし、曲も粒揃い。こういうギターをライヴで聴くと気持ちいいんだよなァ。ただ、この頃は先のレニーをはじめ、リヴィング・カラー(Living Colour)なども似たような音を出していたので、自分の中では埋没気味だったのかもしれない。惜しい。それでもヨーロッパと日本ではなかなかの売上だったそうだ。その後、日本での人気のお陰か、アルバムやライヴ盤も日本で出したり、日本のミュージシャンのアルバムに参加したりと日本との関係が深くなったようす(これも知らなかった)。これだけの才能がありながら、世界的に見ると近年はパッとしたイメージが無いのが残念だが、コンスタントに活動を続けているようだ。

中古店にて購入(¥108)

  • CD (1990/6/1)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Polygram Records

 ↓ ※久しぶりに聴いてみた

What's Bootsy Doin'? / Bootsy Collins (1988)

スティーヴィーは「Steve "No Wonder" Salas」とクレジットされている。どこでソロをとっているのか分からないぐらいで意外と目立たないプレイだが、他のメンツが凄いので、若造(当時)がここに一緒にいるだけですごいことだ。このアルバム、当時はエレクトリック・サウンドがトゥー・マッチで好みでなく、あまり聴き込んだ覚えがないが、こうして久し振りに聴いてみると80年代を端的に表現するような音になっていることに気付く(シンセ・ドラム、キーボード、ラップ…etc)。これはこれで悪くない。再発見。


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