ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Changesnowbowie / David Bowie

2021年05月17日 | クラシック・ロック

Changesnowbowie / David Bowie (2020)

2016年に亡くなった後、いくつも貴重な音源が発表されているデビッド・ボウイ(David Bowie)。出来ればそれらが生前に発表されていれば尚よかったような気もするが、ファンにとっては見逃せない。こちらは1997年、ボウイが50歳の誕生日を迎えた時に英BBCで放送された特番の為に96年11月に行ったスタジオ・セッションの模様を収録したCD。昨年のレコード・ストア・デイに限定で発売されたもののはず。

”レコード・ストア・デイ”とは、個人経営のレコード・ショップの文化を支援するために作られたイベントで、毎年アーティスト側から提供された貴重な音源が、主にレコードで発売されている。ただ数量は限定で競争は激しく、すぐにプレミアが付いてしまうものもあり、自分は端から入手は諦めている。レコード・ストア・デイも年月を重ね、発売数量が多くなったのか、中にはさほど入手が難しくないものや、今でも普通に手に入れる事の出来るタイトルがあったりする。この盤も今でも普通にネット注文出来る作品のひとつ。

アルバムのタイトルはファンには馴染みが深く、過去にいくつか発表された「Changes✕✕bowie」とスペースを抜いたタイトルを踏襲。自分はアナログ時代に発表されたベスト盤「Changesonebowie」「Changestwobowie」、それにCDになってライコから発売された「Changesbowie」を所有している(ジャケット写真下)。

  

何で”Now”なのか分からないが、今回はアコースティック主体の演奏。収録されている楽曲で分かる通り、ボウイの70年代初め中心のカタログから選曲されていて、97年当時はあまりライヴ演奏されていなかった曲がほとんどを占めている。収録曲は以下の通り(カッコ内はオリジナル・アルバム発売年)。

01 The Man Who Sold The World(1970)
02 Aladdin Sane(1973)
03 White Light/White Heat(1972)
04 Shopping For Girls(1991)
05 Lady Stardust(1972)
06 The Supermen(1970)
07 Repetition(1979)
08 Andy Warhol(1971)
09 Quicksand(1971)

「The Man Who Sold The World」は、1994年に発売されたニルヴァーナ(Nirvana)の「MTV Unplugged in New York」でカヴァーされて、ボウイ再評価のきっかけにもなった曲。1997年といえば、ボウイは「Earthling」を発表した頃。オルタナティヴ・ロックに歩み寄って様々なコラボを試みたり、ドラムンベースなど、よりハードな音像を志向していた頃。演奏はライヴ・ツアーにも参加していたリーヴス・ゲイブレルス(Reeves Gabrels)やゲイル・アン・ドロシー(Gail Ann Dorsey)らが担当している。件の「The Man Who~」から始まるアルバムは、そもそも発売意図があったのかどうか知らないが、アレンジも完璧に出来上がっていて、歌も演奏も素晴らしい。1曲だけポツンとティン・マシーン(Tin Machine)のセカンドに入っていた04が不思議。特に印象に残った曲では無かったけれど(そもそもどのアルバムに入っていた曲かの記憶も無かった・笑)、ボウイのお気に入りだったりしたのかな。

ネットで購入(¥1,710)

  • Label : Warner Music
  • ASIN : B085PGHYJP
  • Disc : 1

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 吉原雀 @名古屋市中区・丸の内 | トップ | 和ちゃん @愛知県春日井市 »

コメントを投稿

クラシック・ロック」カテゴリの最新記事