ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Springtime In New York : The Bootleg Series Vol.16 1980-1985 / Bob Dylan

2023年08月20日 | クラシック・ロック

Springtime In New York : The Bootleg Series Vol.16 1980-1985 / Bob Dylan (2021)

次から次へと掘り起こされるボブ・ディラン(Bob Dylan)のアーカイヴ、The Bootleg Series。大抵通常盤のCD2枚組の他に、5~8枚組のデラックス・エディション、場合によってはそれ以上の枚数というヴァリエーションがあり、聴きたいのはやまやまだけれど(時間的に)到底聴けるはずがないと早々に諦め、時折2枚組のが安価で売られていたら買うという消極的な買い方になっている。でもこれコアなファンだったら当然、全部行くんだろうなァ…(溜息)。

今回購入したのは80年代中期までのディランの作品集。アルバムでいうと「Shot of Love」「Infidels」「Empire Burlesque」の頃のアウトテイクや未発表曲をコンパイルしている。この時期はセールス的にはそう良かった訳でも無いし、ディランが特有の鼻声でややオーヴァーとも思える抑揚を多用していた時期。チャリティーで参加した「We Are The World」での1人だけ浮いた(笑)歌い方を覚えている人も多いだろう。

自分も当時のディランは全然好きじゃなく、その辺りのアルバムも後追いでオリジナル・アルバムを揃えるために仕方なく(苦笑)買ったというイメージしかない。ただ、最近はその頃の嫌悪感も消え、日本で撮ったPV(ディランが振付ありで踊ってる!・笑)を楽しんだり、楽曲の良さを再認識したりして積極的に聴くようになっている。クリッシー・ハインド(Chrissie Hynde)がコロナの渦中に録音したカヴァー集にもこの時期の曲が採用されていてなるほどと。

さすがにオリジナル・アルバム収録曲と比べたりとかするまでの気力は無いが、リハーサルといってもほぼ完成されていたり、ラフだけれど歌い方に勢いがあったり、作り込まれていないのが逆に新鮮だったりする曲が多く、”ディランはオリジナル・アルバムよりもブートレグ・シリーズの方が出来がいいんじゃないか”という昔から言われている説に思わず納得してしまいそうに。

amazonにて購入(¥980)

  • Label ‏ : ‎ Columbia/Legacy
  • ASIN ‏ : ‎ B0987CW4LY
  • Disc‏ : ‎ 2

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