ある日の夜、柳ヶ瀬近辺の古い鉄板焼きの店にふらりと入ったら満席で断られてしまった。さてどこに行こうかと歩いていて暖簾をくぐったのは小柳町の寿司屋「不二家」。”酔っぱらったお父さん”みたいな可笑しい照明看板が通りに出ている。カウンターに座らせてもらうと主人の後ろには墨書きの品書きがずらりと並んでいた。割烹着の女将さんにお酒(銘柄知らず)を”鈍燗(ぬる燗の意)”で2合お願いする。付き出しはこんにゃくとキノコを煮たもの。気の良さそうなご高齢の主人に「自家製いかの塩辛」と「自慢・茶碗蒸し」をお願いした。タネケースで手元までは見えないが、「ヨシッ、ヨシッ」と言いながら主人の調理が進む。
浅い感じの塩辛で酒をグイッとやる。やっぱりワタ関係には日本酒だなァ。旨い。次は「茶碗蒸し」。中には海老、蒲鉾、椎茸、烏賊、銀杏、花麩などが入っていた。具材を掘り探りながら酒を呑むのが好き(笑)。もう少し硬めだと尚よかったが。追加は「あじのなめろう」。大きめの切りの鯵。なめろうも岐阜だと味噌は赤味噌だ。大葉の爽やかな香りがまたイイ。岐阜テレビのローカルな番組を眺めながらゆっくりと飲(や)る。酒の残りのキリが良かったので立ち上がって勘定してもらおうと思ったら、主人が「葉山葵の酢漬け」を出してくれた。折角好意で出してくれたので、座り直し。少しツンとする風味が旨い。熱いお茶をもらって「並寿司」を追加。握ったものから漬け台に置いてくれる。鮪、イカ、鯛、甘海老に、かっぱと鉄火が3つづつ。ワサビが強めに効いていてツーンと涙が…(でもそれ嫌いじゃない)。お腹も満たされたので改めて勘定してもらった。値付けも安いし、また呑みで使わせてもらおうっと。(勘定は¥3,200)
↓ 柳ヶ瀬商店街のアーケード下に今も残る時代を感じさせるシャッター(笑)。
寿司処 不二家
岐阜県岐阜市小柳町10
( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 やながせ 柳ヶ瀬商店街 ふじや ふじ家 寿司 すし 寿し 鮨 すしどころ )
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