ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ショパン @東京・神田須田町

2014年12月19日 | 東京都(老舗)

自転車で湯島聖堂から神田明神を巡って、昌平橋を渡って、神田の旧・連雀町(現・須田町、淡路町)界隈へ。空襲で焼け残り、戦前の東京の雰囲気を残す貴重な地区だ。以前から何度も散策に訪れているが、この付近は歴史ある飲食店や建物も多いので何度来ても飽きる事がない。火事で焼失後、建て直して再開なったばかりの「かんだやぶそば」の前を通ると、開店の準備で外周りの掃除が忙しい。以前と姿は変わってしまったが、ビルにはしなかったところが素晴しいなァ。これからこの真新しい建物が歴史を繋いでいくんだろう。店が落ち着いた頃にまた入ってみよう(焼失前に行っといてよかった…)。この日訪れたのは「かんだやぶそば」ではなく、その向かいにある昭和8年(1937)創業という歴史ある喫茶店「ショパン」。

ちょっと独特な入口を入っていくと、中の照明は少し暗めでステンドグラスがあるシックな雰囲気。もちろんBGMはショパン。コーヒーの素晴しい香りで包まれている店内は、座面が赤いビロードの藤椅子に低いテーブル。これこそ喫茶店という姿。中では近所の人だろうか、新聞を読みながらゆっくりと朝の時間を過ごしている、といった感じ。腰を下ろしてコーヒーを注文。各テーブルには大きめの灰皿が置いてあり、それぞれが個性的な形をしているのも面白い。もちろん禁煙や分煙なんて野暮な事は言いっこなしで、みなさん気持ちよさそうに煙草をふかしている。豆はしっかりこの店内で挽いていて、布のドリップを使い丁寧に淹れていた。コーヒーは酸味が強く、香りがいい。こちらで挽いた豆も購入できるようだ。コーヒーを味わいつつ、自分もゆっくりとした時間を過ごして店の外に出ると、すでに「かんだやぶ」にはすごい大行列が…。(勘定は¥400)

 ↓ 東京の真ん中とは思えない雰囲気の孔子を祀る「湯島聖堂」と、その屋根の上にのった鬼頭(きぎんとう)と鬼龍子(きりゅうし)と呼ばれる火災除けや魔除けの像が面白い。

 

 ↓ 地下6mには天然の土室(むろ)があるという創業弘化3年(1846)の「天野屋」と神田明神の鳥居。 昌平橋(大正12年・1923・建造)から見る総武線の高架。

 

ショパン

東京都千代田区神田須田町1-19-9

(喫茶ショパン 老舗喫茶店 喫茶店ショパン 神田須田町 淡路町 連雀町) 


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