ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

鳥礼食堂 (2) @愛知県一宮市

2021年04月04日 | 愛知県(尾張)

愛知県一宮市の起(おこし)にある食堂「鳥礼食堂」へ。店への寄り付きがちょっと難儀な一方通行の道から駐車場に車を入れ、中へ。日曜の昼間だったが調理場前のテーブル席ではお酒をやっている一群も(イイなー)。品書きを見て思案。そういえばこちらの看板には”中華そば”とあったなと「中華そば」にしてみた。

しばらくして「中華そば」が、いかにもな雷紋入りの鉢に盛られて登場。水面にはチャーシュー2枚、蒲鉾2枚、メンマ、もやし、刻みネギという具材がのっている。スープには動物系の油脂はほとんど浮いていない。ブラインドで啜ったら中華そばのスープって分からないかも。じんわりと旨い。麺は細縮れ麺。少しボソッとした感じが懐かしさを呼び起こさせる。チャーシューは薄く味付けがしてある。硬くはないが、決して最近のチャーシューのように箸で崩れるような軟弱さは無い。

最近のラーメン評では見た目がシンプルな醤油ラーメンだと、スープがどうだろうが、チャーシューがどうだろうが、”昔ながらの”、”懐かしの”、”昭和の”、なんて形容詞がよく使われるが、自分の小さい頃の味の記憶からいくと今のラーメン(中華そば)はスープの旨味が重層的だし、麺も多加水のものが多く、チャーシューだって軟らか過ぎで、要するに”うま過ぎ”(笑)。こちらでいただいている「中華そば」みたいなのこそが”昔ながらの中華そば”だと思う(→貶してません)。こういうのには無条件でテーブルコショーを振りたくなる。スルスルと啜り終え、スープをゴクゴクとやって、ご馳走様。旨かった。(勘定は¥500)

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蓮池店の記事はこちら

 


 

↓ 店のあるここ美濃路の起(おこし)宿には木曽川に渡しがあったところ。河岸に向かう場所にある「起第一陸閘」(昭和29年・1954・建造)。その向こうには岐阜県羽島市に繋がる「濃尾大橋」(昭和27年・1952・建造)が見える。

 

 

 

↓ 交通の要所とあって銅製の観音開扉のあるこんな風情ある建物(納屋?)もあった(建築詳細不明)

 

↓ いつ行っても閉まってばかりだった「茶店湊屋(旧・湊屋)」(写真下右・明治前期・建造 ※登録有形文化財)がこの日はやっているようだった。でもこの日に限ってお茶を飲んだばかり。

 

 


 

 

鳥礼食堂

愛知県一宮市起河田揚28

 

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