ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

赤とんぼ @名古屋市中村区・太閤通

2024年08月08日 | 名古屋(中村区・西区)

名古屋駅周辺で用事があったある土曜日、夜遅くなることが分かっていたので念願(?)の「チサンイン名古屋」に宿泊していくことに。食べかけのトウモロコシみたいな外観の建物だ。でも近過ぎて、予約していたのにうっかり電車で家に帰ろうとしてしまった(笑)。翌朝はホテルの朝食は摂らず、近くの喫茶店でコーヒーをいただくことに。でも日曜朝の正確な営業情報が分からず、結局2軒も振られて辿り着いたのは駅西銀座商店街から路地に入った「赤とんぼ」。

コーヒー卸会社提供の外看板が無ければ店かどうかさえ判然としない地味な外観。開け放したドアから中に入ると、落ち着いた内装の店内はなんとほぼ満席の盛況。みんながこちらに流れて来たのか、それとも何かでバズったりしたのか、客はなぜか若い人ばかり。高齢の女将さんが1人でやっていらっしゃるが、調理等で忙しくこちらに全く気付かない。声をかけてカウンター席に座ったが当分何も出てきそうにないので、散歩を優先して「後でまた来ます」と一旦退店した。

近辺を散策してからまた店を覗くと、今度は少し落ち着いたよう。客層もぐっと年齢が高くなっていた。コーヒーとモーニングサービスのゆで玉子だけをお願いした。女将さんと常連客の話を聞いていると今朝の早い時間帯は異常だったよう。「もう目が回りそうやったわ…。」と女将さん。ペーパードリップで淹れられた濃いめのコーヒーが柄物のカップとソーサーで供された。ゆっくりと啜りつつ、ゆで玉子を塩でいただく(本来のこちらのモーニング・サービスはこれにジャムとあんこ付きのトーストが付く)。なぜか点いているテレビはNHK教育の子供向け番組だけれど(笑)、女将さんがチャンネルを変えるのを忘れるほど忙しかったんだろう。(勘定は¥500)

 


 

↓ 「チサンイン名古屋(チサンホテル)」(昭和48年・1973・建造)。土地が三角だったのでこの異形になったのだとか。廊下ももちろん湾曲しており、客室は放射状に配置されている。見ものは非常階段。螺旋状になっていてカラフルに塗装されていることもあってとてもポップ。でも全然人気の無い階段でこんな写真を何枚も撮っているの、自分だけかな(苦笑)。

 

 

 

 

↓ 今回も宿泊先候補だった歴史ある旅館「浅野屋」(昭和7年・1932・建造)。綺麗に整っているがこの朝も人気が全く無く、泊まれるのかどうかはまだ不明のまま。

 

↓ 散策途中で遭遇した大きな住宅(建築詳細不明)。近代的なマンションの前に何とも古風で立派なお屋敷。塀もあって道路からでは全貌が分からないくらい。塀の前にはしっかり「駒寄(こまよせ)」(※犬や馬を寄せ付けない柵)も。

 


 

 

喫茶 赤とんぼ

愛知県名古屋市中村区竹橋町29-2 冨士ビル

 

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コメント
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