ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

たくあん @岐阜県美濃加茂市

2021年05月20日 | 岐阜県(中濃)

変わり種のかつ丼を”亜種”と勝手に名付けて食べ歩いている。中でも岐阜県は亜種の多く見られる地域で、特徴あるかつ丼が点在していて面白い。今回訪れたのは美濃加茂市にある「極うどん・たくあん」。かつて美濃加茂市内で営業していた「丸徳」で出されていた特徴的なかつ丼が味わえると知っての訪問。こちらは日本料理の「たくあん」(写真下左)が昨年の11月に造ったばかりの店。実はその事を知らずにずっと前に訪問したことのある大手町の「たくあん」に行ったら、店員にうどんやかつ丼はこちら蜂屋町の店に移ったと教えられた。知らない人も多いようで、自分の他にも引き返す人がちらほら。

 

車で移動して新店へ。もちろんまだ出来たばかりとあって真新しい。入口には「丸徳」で使われていた岡持ちが飾ってあった(写真上右)。丸徳とどういう関係があったのか知らないがえらく熱心な力の入れよう。店に入ると奥から「いらっしゃいませーっ!」と居酒屋風の”叫び声”がかまびすしい。給仕の若い女の子にテーブル席に案内された。昼はとうに過ぎた時間なのにほぼ席が埋まる盛況ぶりだ。さっき本店から引き返した客がこちらにも座っていた(笑)。注文を受ける給仕の女の子が自分のテーブルに来て跪く…。自分が一番嫌いなやつ。これを”丁寧な接客”とか言う輩がいるから厄介だ。コンサルとかにそう指示されているのかなァ(溜息)。この日の「日替りランチ」が件の「丸徳かつ丼」(←こう名付けられている)とミニうどんだそうなので、それをお願いした。

席からは見えないが、奥の厨房は広そうで何人も立ち働いているようなのに結構な時間がかかって「日替りランチ」が供された。「丸徳かつ丼」とミニうどん、それに筑前煮の小鉢、漬物が付く。まずはかつ丼から。上からつゆと混ざったとろとろのとじ玉子が丼を覆うようにかけられている。かつの上に後からとじ玉子をかけるかつ丼は東海地方の麺類食堂ではけっこうあるのだが、それらのとじ玉子とは様子が違って具材は何も入らず、液状に近いゆるさ(説明しづらいが)。取り上げたかつはしっかりと厚みがある。口に入れてみると、なんだか…かつもご飯もとじ玉子も全体的にぬるい…。自分よりも随分後に入ってきた客とほぼ同時に配膳されたので嫌な予感はしていたのだが、作って少し置いてあったような感じ。餡の甘口の味付けはもちろん「丸徳」と同じなのだと思うが(→6年も前なので記憶は怪しい)、熱々でないと甘さが余計に強く感じられてしまう。澄んだつゆのうどんには刻んだ極細の青ネギとカマボコが入っている。やや縮れている麺。これが圧力鍋を使ったという”極うどん”なのかな。濃いめの味付けの筑前煮と浅漬けを挟みながら全部平らげた。次は作りたてを是非。(勘定は¥1,100)

「丸徳」の記事はこちら

 

圧力なべ 極うどん たくあん

岐阜県美濃加茂市蜂屋町上蜂屋3511-10

 

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