Zuma / Neil Young & Crazy Horse (1975)
ニール・ヤング(Neil Young)8枚目のオリジナル・アルバムはお馴染みクレイジー・ホース(Crazy Horse)との共演。ただし72年にギタリストのダニー・ウィッテン(Danny Whitten)が亡くなっているので、バンドとしてというよりはオリジナル・メンバーの2人に新しいメンバーが加わった3人が参加という感じのよう。どう見たって印象の薄い冴えないアルバム・ジャケットのせいもあって、アーティスト、ジャンル問わず色々聴いている自分も、このアルバムは全然知らなかった。最近ニールのアルバムを集め始めて初めて気に留まって購入。
ところがその”側(ガワ)”にも関わらず、内容がとてもいい。有名曲の「Cortez the Killer」はもちろん、どの曲も”らしさ”が十分。演奏は奇を衒っておらず、シンプルなバンド・サウンドだが、彼ら(つまりクレイジー・ホースと演った時)の持ち味の、ニールのヴォーカルの間にせめぎ合うギターもしっかりと捉えられている。かと思えばリラックスした部分もあり、聴き応え充分。すごく気に入った。前3作はあまり売れなかったらしいが、この地味なジャケットのアルバムはどうだったのだろう。それらよりはましだったろうか。ま、クラシック・ロックをよく聴いている自分でもジャケットを知らなかったぐらいだから察して知るべしか。
オークションにて購入(¥408)
- Label : Warner
- ASIN : B000002KCI
- Disc : 1