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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

飯田お好み焼店 (2) @岐阜県大垣市 (※閉店)

2018年03月21日 | 岐阜県(西濃)

大垣まで来たのでお好み焼店「飯田」に寄ってみるも暖簾が掛かっていなかった。すわっ…と心配したが、ひと回りして遅めの時間にもう一度寄ってみるとちゃんとやっていて安堵。良かった。主人がご高齢の店はどうしても心配になってしまう…。店に入るとこの日は先客が4名と近所のご老人が1名。4人は若い人達で話言葉からいくと関西方面からのよう。遠くから来てこの店を選ぶとはスゴイ。4人で色々注文して分け合っている様子でテーブルの上は皿でいっぱい。「ウマいウマい」と次々に平らげている。いいなァ。喫茶店のような隣のテーブル席に座り、女将さんに「お好み焼・肉玉」をお願いした。

後からお茶を持って来てくれた女将さんが「何にしましょ?」と訊いてきたのでみんなで大笑い。「ん?、あ、そうか肉玉ね!」と気付いた女将さん照れ笑い。店の奥へ行った女将さんは「お父さん、粉溶いて!」と声を出していたので奥で旦那さんが手伝っているのかも。にしてもハキハキしていてまだまだ元気いっぱいの女将さんだ。忙しく立ち働く女将さんに、同年代の近所のご老人は「あんたはしっかりしとるねー」と感心しきり。

しばらくして平皿一面にのせられた「お好み焼」はごく普通の混ぜ焼きタイプ。肉もしっかりと入っていてコテで切り分けてある。ふわっと柔らかい生地でソースは控えめ。旨い。次こそは電車でビールの呑める日に来て、「焼肉(鶏、豚、牛)」「レバー」「砂肝」なんかを焼いてもらい、締めで隣の人達が食べていた旨そうな「焼めし」を食べたいナ。(勘定は¥400)

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※閉店されました

 


 

↓ 来ると必ず写真を撮ってしまう店の向かいにある店舗跡「日の出食堂」(建築詳細不明)。旭日電飾看板から「薄利多賣」の文字からタイル腰壁から何から何まで素敵。まるで色鉛筆画のような枯れた色彩も素晴らしい。どんな店だったか知っている人いませんか?

 

 

↓ 錦町にある銭湯「都湯」(昭和22年・1947・建造)。なぜか壁の銭湯名は小さく手書き(笑)。残念ながらまだ開いていなかったが、モザイクタイル壁画は女湯が「富士山・白糸の滝」で、男湯は「裸婦2体」なのだとか。見てみたいっ。

↓ 駅前高屋町のたばこ屋(建築詳細不明)。明かり取りなのか、1階引戸や窓の上にはガラスブロックがずらっと埋め込まれている。

 


 

飯田 (飯田お好み焼店)

岐阜県大垣市錦町6

 

( 大垣 おおがき 大垣駅 飯田 いいだ お好み焼 お好み焼き おこのみやき 焼そば 焼きそば やきそば やきめし 錦街商店街 近代建築 銭湯建築 タイル壁画 )

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MAMEYA @岐阜県大垣市

2018年03月08日 | 岐阜県(西濃)

岐阜県大垣市をウロウロしていた時に自宅のコーヒーがちょうどこの日の朝に無くなったことを思い出した。折角なので大垣でどこかコーヒー豆を売っているところはないかとその場で検索して引っ掛かったのが、三塚町にあるこの店「MAMEYA」。駅の北側から少し東に向かった所に戸建ての店があった。中に入るとウッディな内装で、コーヒー豆がずらっと30種類くらい置いてある。こちらに置いてある豆は全部生豆。なので木樽に入っているコーヒー豆もこげ茶色ではなくまだ白っぽい。それをこの場で焙煎してもらうのだ。店のスタイルからいくとこちらの系列なのかな。焙煎器は4台程置いてあり、客の好みに合わせて焙煎してくれる。種類に圧倒されていると主人が「焙煎ですか?」と声をかけてくれた。もちろんその旨伝えるが、好みを訊かれても普段テキトーに「ウマイウマイ」言っているだけで詳しい知識は持ち合わせていないので、いつもどんなタイプの味を選んでいるとか、どんな淹れ方をしているとかプロファイリングしてもらう(笑)。ドリッパーの穴の数まで訊かれたのには驚いた。勧められた豆の中から選んだのは「ガテマラピーベリー」。”ピーベリー”というのは枝の先の方についている丸い実のことなのだとか。20分位かかると言われたので椅子に座って待つ。

小型の焙煎器に豆が入れられシャンシャンと音を立てながら回り出し、だんだんと素晴らしい焙煎香(もちろんその前から店中にいい香りがしていたが…)が漂ってくる。至福の焦げ臭(笑)。すると外から帰っていらした奥様がコーヒーを淹れて下さった。豆はニューギニア産の「マウントハーゲン」。この空間の中なので香りは分かりにくいが、酸味抑えめで苦味もすっきりとした旨い1杯だった。焙煎し終わった豆を奥さんが冷却、選別して見せて下さった。通常の豆よりもひと回り小さく可愛い豆だが焙煎して少し膨らんでいるのだそうだ。とても話上手で朗らかな奥さんが色々教えて下さった。にしても希少なピーベリーをその場で焙煎してもらい、美味しいコーヒーまでご馳走になってこの値段だもの、タダみたいなもんだ(笑)。帰って早速淹れてみた「ガテマラピーベリー」はコクがある中にもすっきりとした後味。焙煎香も適度で、旨い(←こればっか)。何しろ自分の為に目の前で焙煎してくれるっていうのは愛着(変な表現だが)が湧いていいナ。(勘定は¥998/生豆240g)

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↓ 大垣から垂井町まで足を伸ばして近代建築巡り。すると天気が急変し雪が降ってきた…。細い通りに残る「旧・赤坂銀行垂井支店」(建築詳細不明)。現在は一般住宅なのでサッシ扉は惜しいが、玄関脇のオーダー(列柱)デザインが何とも言えず風格アリ。

 

 

↓ いかにも宿場町(垂井宿)といった風情の通り。雪が降ってきて更に情緒が出てきた(ついでに鼻水も。寒かったナ…)。

 

↓ 「旧・三浦醸造場」(建築詳細不明)。どんな会社だったのか分からなかったが、煉瓦積みの建物は現在は契約駐車場として使われている。うっすらと読める逆読みの銘板も残っていた。

 

 

↓ 街道沿いで見つけた建物「丹波屋」(大正元年・1912・建造)。千鳥破風に2階の丸窓などかつては料理屋だったようだ。破風の鬼瓦には噴き出る水と英語で「Water」(!)とある(注・火事を防ぐまじないで瓦に水に関係するものを描く風習のようです)。ここまで行って目と鼻の先の、江戸時代から続く旅籠「亀丸屋」(※廃業)を撮るのを忘れた…。

 

 


 

 

オーダー焙煎 MAMEYA

岐阜県大垣市三塚町469-4

 

( 大垣 おおがき マメヤ 珈琲 コーヒー コーヒー豆 珈琲焙煎 豆工房 コーヒーロースト 近代建築 銀行建築 レンガ 垂井宿 中山道 )

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松川食堂 @岐阜県安八郡安八町

2018年01月22日 | 岐阜県(西濃)

なかなか機会が無かったが以前から行ってみたいと思っていた食堂「松川食堂」。長良川と揖斐川に挟まれていて住所的には安八町だが、新幹線の岐阜羽島駅の近くなので自分の勝手なイメージとしては羽島。たまたま平日の昼間に羽島市近辺に居たので、ちょっと寄ってみようと車を向かわせた。東海道新幹線に沿って羽島大橋を渡るとすぐに店がある。すぐ横では新幹線がビュンビュンと走っているような場所に赤茶色の建物が見えた。裏には前サンヨーの「ソーラーアーク」(現パナソニック所有)のエキセントリックな建物が見える(昔あの建物を見学したことがあったけど今はどうなってんだか…)。広い駐車場には車がいっぱい停まっている。

入口は両開きの自動ドア。中に入るとテーブルがずらっと並んでいて、奥の厨房前の冷蔵庫に作り置きの惣菜が並んでいる。まずお盆を取って中から好きな惣菜を取る。揚物、煮物、焼物、なま物と色々。思い付きで選んだのは「鯖の煮付け」。そしておばちゃんの居る所に行ってご飯と汁を頼むのだが、並んでいた自分の前の人が頼んだ「ご飯・中」がもの凄い盛り…。これはヤバいぞと自分は日和って”小”にして、「豚汁」も”小”にしておいた。おばちゃんが渡してくれたご飯と豚汁を盆にのせ、ボウルの中に山盛りになっているたくあんを自分でトングでご飯にのせ、おかずを自分で電子レンジで温め、それをテーブルに持って行って腰かける。もちろん相席。周りを見渡すとさすがに労働者が多いが、赤ちゃんを連れた家族客の姿も。

テーブルに用意してあるお茶も自分で注ぎ、まずは「鯖の煮付け」から。見ためからしてかなり濃い味付け。煮汁だけでご飯がお代わり出来そう。それにしても”小”で頼んだご飯はご飯茶碗に山盛り。大鍋の豚汁はさすがに旨い。ちゃんと葱だけ新しいのもいい。この日はシンプル過ぎる品ばかりだったが、どれも旨いし、組み合わせが自由で安価、しかも盛りがいいのは素晴らしい。忙しくなければ丼物の注文も可になるようだ(自分の周りで食べている人は居なかった)。食べ終わったらそのまま盆を返却場所に。そこで皿を見てもらい清算(皿の種類によって値段が決まっている)。次は何とか丼物を食べてみたいなァ。(勘定は¥460)

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松川食堂

岐阜県安八郡安八町大森419-1

 

( 岐阜 ぎふ あんぱち 安八町 まつかわ食堂 セルフ食堂 定食 丼物 食堂 大衆食堂 ソーラーアーク 東海道新幹線 岐阜羽島 ぎふはしま はしま 羽島 )

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竹扇 @岐阜県羽島市 (※閉店)

2018年01月07日 | 岐阜県(西濃)

岐阜県羽島市の「市民の森羽島公園」近くにあるれんこん料理の「竹扇」へ。自分は蓮根が大好物なのだが、蓮根が羽島市の特産物だとは知らなかった(県下一の生産量だそう)。以前から名物「れんこんカツ丼」の名前を聞いていたので楽しみに店へ。和風の造りの店で創業はいつ頃か知らないが、同じ羽島市内に分店もあるそうだ。駐車場に車を停め、店の中に入るとカウンター席とテーブル席がある。まだ先客は1組だけだったけれど、カウンターの一番奥の席に案内されたので時分どきには混み合うのだろう(昼だけの営業のよう)。法被を着たご夫婦と手伝いの女性2名が切り盛り。単品が見当たらなかったので「れんこんカツ丼定食」を注文した。

しばらくして運ばれた「れんこんカツ丼定食」にはカツ丼とほうれん草のお浸し、壺漬け、それに味噌汁が付いている。錦の丼ぶりに盛られたカツ丼は玉子が溶かれたカツ煮。上から貝割れ大根が散らされ、真ん中には紅生姜が置かれていて彩りがいい。まずカツを食べてみる。つゆはやや甘め。煮られていても蓮根自体にサクッとした食感があるので歯応えが良く、つゆも蓮根があっさりしているからか塩梅が丁度良く、旨い。もちろんご飯にもぴったり。なるほど評判になるだけあっていい味の丼ぶりだった。(勘定は¥785)

※令和元年11月を以って閉店されました

れんこん料理・和食 竹扇

岐阜県羽島市竹鼻町丸の内3-17

 

( 羽島 はしま ちくせん レンコン れんこん 蓮根 蓮根カツ丼 れんこんかつ丼 れんこんかつどん 正扇 )

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盛升 @岐阜県大垣市 (※閉店)

2018年01月01日 | 岐阜県(西濃)

 

あけましておめでとうございます。


 

ずっと恋い焦がれていた店(←大げさ)にようやく訪問することが出来た。大垣市の「盛升(もりしょう)」。酒場好きには有名な店だが、自分は今までなかなかタイミングが合わず、ようやく訪問となっても平日にもある休みに当たってしまい、過去に店の前で3度も振られている。この日は岐阜市内に居たのだが、思い立ってJR線に乗り、わざわざ大垣駅まで。前に休みだったのは何曜日だったかなァ、と相変わらずよく調べずに駅からの道のりを歩いていくと、ちゃんと明かりが灯っていた。店内の賑やかな喧騒が外まで聞こえてくる。まさか満席でサヨウナラなんてことにならないだろうな…と戸を開けると、さすがに沢山の客。幸いカウンターは数席空いていたので、ホッとしながら上に提灯がぶら下がっているコの字カウンターの角の席に腰を下ろした。

忙しく立ち働くお母さんにタイミングを合わせて、まずは瓶ビールを注文。こちらの銘柄は好みのサッポロラガー(赤星)。そしてお通しで運ばれたのは小皿に盛られた「里芋田楽」と「鰯の煮付け」。あぁ、これだけでもうズキューンとやられてしまう。周りを見回すと小上がり席にはサラリーマンのグループ客も多く、鍋をつついている人が多い。鍋もいいなァ。カウンターの反対側に座る1人呑みの老齢の男性は、イヤホンを付けてケータイで動画を見ながら呑んでいる。ハイテク…(苦笑)。時代だなァ。店の壁には大相撲関係の飾り物が多い。つまみには「コロッケ」を注文。テキパキお母さんが奥の厨房に行って出来るか確かめていた。OKとのこと。しばらくして運ばれた手作り「コロッケ」は丸い形のものが3つ。千切りキャベツとトマトが添えられ、一緒に「カゴメソース」のボトルが置かれた。肉気がたっぷりで旨い。ソースをぶっかけて熱々を頬張り、ビールで流していく。

次は「一級酒正一合」に移行。お母さんに「コップか盃かどっちがいい?」って訊かれたので「コップ」でお願いする。熱燗で頼んだが出てきたのは持てない程の”とびきり燗”。銘柄は「千代菊」で1合瓶そのまま出される。これがまた安い。追加した酒肴は「ホルモン」。ぶつ切りの内臓肉が茹でられ、その上からどて味噌がかけられて、刻み葱が振られている。これが食感良く、旨いのなんの。量もたっぷりで幸せ。もっと食べたい、もっと呑みたいが、この日はここまで。居心地がいいからか自分にしては長居したほう。噂に違わぬ素晴らしい酒場だった。すでに次の訪問が楽しみ。次は正真正銘の大ジョッキ(昔サイズ)で、エビフライ、酒に代えてマグロぬた、なんてどうかなァ(妄想中)。(勘定は¥1,890)

 

 

※ 残念ながら健康上の理由で閉店されました(平成30年4月現在)

 

大衆酒場 盛升

岐阜県大垣市栗屋町37

 

( 大垣 おおがき もりしょう 盛升 酒場 大衆酒場 居酒屋 やきとり 鍋物 串かつ 大ジョッキ 吉田類 酒場放浪記 サッポロ・ラガー )

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宝亭 @岐阜県大垣市 (※閉店)

2017年01月28日 | 岐阜県(西濃)

大垣駅近辺で昼食を摂るべくウロウロするものの、目当ての店が定休日だったりして(←ちゃんと調べろ)、なかなかその日の気分に合う店が見つからず、思い出したのは「宝亭」。以前から一度入ってみようと思っていた洋食屋。もうすぐランチ時間が終わってしまうというくらいの時間に滑り込んだ。店に入るとカウンター席と小上がり席があり、1人だったのでカウンター席に腰を下ろす。先客は3組ほど。その内の1人は昼間から傾けていたビール瓶がもう空きそうだ(羨ましいなァ…)。カウンターの中には給仕のお姉様が2人。厨房の中も女性が2人と、年配の女性ばかりで賄っているようす。カツのメニューが多かったので、中から「みそかつライス」を注文した。

みそカツ定食とはどう違うんかな?なんて考えながら待っていると、フォークとナイフ、それに平皿にのせられたカツとライスが運ばれた。なるほど洋食の基本形。カツの付け合わせはポテサラとキュウリとキャベツの千切り。粗めの衣をまとったカツは大きめのサイズで、包丁が入れられていないので、ナイフでカットしていただく。最初から味噌タレがかけられているのだが、こちらの味噌タレは独特で、ミンチ肉が沢山入っていて、味付けは甘め。このタレだけでご飯がいけてしまいそうで旨い。お姉様(おばちゃんです)2人がカウンターの中、すぐ目の前に立ってお喋りをしていらっしゃるので、少々食べ辛いが(笑)、ナイフでカツをカットしてだんだん剥がれてしまった衣をすくい取りつつ、豚肉とよく合ったタレでナイフは止まらず、あっという間に平らげた。次はカツカレーかハヤシライスを頼んでみようかな。(勘定は¥1,000)

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 ↓ 寺内町にある「美濃庄商事株式会社」(昭和初期・建造)。創業が元禄(江戸中期)という300年の歴史がある塗料を扱う会社。屋根は漆喰で壁面はスクラッチタイルという和洋折衷。

 

 ↓ かつては水運の湊町として栄えた船町にある「船町常夜灯」(明治20年・1887・再建)と、「上田家住宅」(江戸末期建造)。2階の軒の高さが低い。

 

 ↓ 船町の18号線沿いでずっと気になっている建物。何の手掛かりもないのだが、屋根の上に塔が建つキュートな外観がいい。間違いなく古い建物だとは思うんだけれど。

 

 ↓ 久瀬川町にある車屋川に架かる「蛍雪橋」(大正13年・1924・建造)。コンクリート製の短い橋だが、学校の前にあるからこの名前が付いたのだろうか。装飾は大垣市章。

 

 


 

とんかつの店 宝亭

岐阜県大垣市栗屋町45

※令和6年7月18日を以って閉店されました

 

( 大垣 おおがき たからてい たから亭 宝食堂 洋食 トンカツ とんかつ 豚かつ ミソかつ みそかつ 近代建築 湊町 奥の細道 松尾芭蕉 戦前 閉店 廃業 )

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雪月花 @岐阜県揖斐郡大野町

2017年01月24日 | 岐阜県(西濃)

地元の精肉屋が焼肉「田中屋」として開業し、今では岐阜市を中心にいくつもの業態の飲食店を構える「雪月花」の大野町本店へ。玉森町や、名古屋の店の評判は聞いた事があったが、グループの店に入るのは初めて。結構な田舎まで車を走らせ、ランチの時間に合わせて店を訪れると店前の駐車場はほぼ満車という盛況ぶり。中は暗めの照明のモダンなしつらえになっていて、ところどころ段差のある通路を通って座敷席に案内された。メニューを渡されたが、自分が食べようと思っていた「飛騨牛特別ランチ」の名前が無い。尋ねるとネットだか何だかの特別メニューらしい。どうせ迷って他のメニューも選べそうにないのでそれを注文した。その時点でランチの内容を、ご飯+味噌汁か、カレーか、ビビンバ丼か、冷麺から選ぶとの事。心の準備が出来ていなかったので…選べない(笑)。結局焦ってビビンバ丼を注文。そうこうしている間にも次々と客が入ってきて、店は待ちが出る程の人出になった。人気あるんだなァ。

まずは前菜が登場。握り、お浸しなどやグリーンサラダが出てきた。次は意外にも天ぷら。海老や野菜類。小ぶりだがサクサクに揚げられている。でもこれから肉を焼くのに天ぷらは要らないかな。次に肝心の肉。豚バラ、地鶏、ハラミ、カルビが各2切れづつ、それに野菜類。しっかり牛肉の生産番号表示もしていて抜かりない。食べ時を逃さないように少しづつ網の上にのせていく。確かに肉質は良い。タレは塩を含めて3種あったと思うが、試すには肉が少ないのでどんなだったか忘れてしまった。ちょっと少量だが自分もこれ位が一番美味しく感じることが出来る年齢になってきたのかも。ナムルとコチュジャンがのっただけのひと口サイズのビビンバ丼よりも、普通に白いご飯と味噌汁にしておけば良かったかな。最後に杏仁豆腐をいただいて、了。昼からここまでの人気になる理由までは分からなかったが、家族連れでちょっと贅沢な昼ごはんという場合にはちょうどいいのだろう。夜はどんなんだろ。(勘定は¥1,706)

 


 

 

↑ 大野町の「小森医院旧診療所」(大正8年・1919・建造)。下見板張りの和洋建築。2階は上げ下げ窓で、門柱のデザインも凝っている。今にも白衣の先生か看護婦さんが出てきそう。

 


 

雪月花 大野本店

岐阜県揖斐郡大野町黒野山落80-17

 

( 大野町 おおのちょう せつげっか 田中屋 田中屋フードサービス たなか精肉店 焼き肉 焼肉 飛騨牛 和牛 ブランド牛 ランチ A5 近代建築 )

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とんかつのエビス @岐阜県大垣市

2016年09月22日 | 岐阜県(西濃)

大垣駅を出て東へ進むと商店街がある。何を意味するのかは知らないが「アピオロードⅡ」という名前が付いているそうだ。レンガを模したようなブロックで舗装された道を歩いていくと、何とも懐かしい感じの食堂が見えてくる。「とんかつのエビス」。ショーウインドーに飾られた食品サンプルから、看板から、入り口ドアから、ぷんぷんと昭和の香りが漂ってくる。洋食屋らしい風情(注・このブログでは便宜上、とんかつを和食のカテゴリーに入れています)の店内に入りテーブル席に腰かける。店は老齢のご夫婦で賄っていらっしゃる様子。テーブルに置かれたメニューには、洋食の他に、天ぷらやみそ煮込みうどんも。「かしわバター焼き」っていうのにもグッときたが、初訪なのでまずは基本の「とんかつ定食」を注文。この後どこかで呑む気満々だったので、ご飯は少なめでお願いした。

しばらくして平皿にのったとんかつと、ご飯、漬物、赤だしが運ばれた。古く歴史ある食堂では何度も経験しているが、盛りを少なめに頼んでも、結構な量が出てきたりする。こちらも大きめの茶碗に十分な量。もちろん、お店の方の優しさなので有り難くいただきます(絶対に残しません)。かつは薄めで最初から小さくカットしてある。ソースも最初からかかっているが、あっさりめのデミグラスソースのような感じで、とんかつソースのような酸味は無く、旨い。同じ皿に盛られた付け合わせは、スパゲッティーサラダ、キャベツの千切り、トマト、きゅうり。赤だしには豆腐とえのきだけが入っている。彩りの良いそれらを挟みながら、ワシワシと食べ進み、ごちそうさま。次は「かしわバター焼き」か、「オムライス」か、それとも「みそ煮込みうどん」?…。もうここで呑んじゃえば良かったか…。(勘定は¥820)

この後の記事はこちら (2)(3

 

 


 

↑ 店を南に歩いていくとある老舗の煎餅屋「田中屋せんべい總本家」(創業安政6年・1859)の趣ある店舗。残念ながら臨時休業で閉まっていたので、次こそは…。

 


 

↓ お店のマッチ

 

和洋食堂 とんかつのエビス (エビス食堂)

岐阜県大垣市高屋町2-1

 

( 大垣 おおがき 大垣駅 商店街 エビス 恵比寿 エビス食堂 とんかつエビス 洋食 和食 和洋食 みそかつ 味噌カツ 田中屋煎餅 近代建築 )

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ニュー大橋 @岐阜県大垣市 (※閉店)

2016年07月15日 | 岐阜県(西濃)

岐阜県大垣市の市役所近くにある喫茶店「ニュー大橋」。ネットでだったと思うが、ハッと目に留まった衝撃のメニュー名「とんかつ玉子包焼」(!)を求めてわざわざバイクを走らせる。周辺の近代建築を巡ったあとに店に到着。すぐ近くには市役所、税務署なんかがあるので昔から官庁職員御用達の喫茶店だったんだろう。東海地方では当り前だが、この地方のクラシックな喫茶店と言えばしっかりと食事が出来る店が大半(他所の地方の事情は知らず)。しかも洋食屋や食堂と同じような定食メニューを出す店が多く、休みの日には家族で喫茶店へというのがよくある光景だった。つまり今でいうファミリーレストランのような役割。最近では個人経営のそういう喫茶店も絶滅の危惧にあるが、この店もしっかりと食事メニューが揃っていて、メニューの先頭は「焼きそば」。それでも注文はもちろん「とんかつ玉子包焼」の一択。バーのようなカウンターもある店内は老夫婦が賄っていて、主人が調理、女将が給仕を担当している。

しばらく待っているととんかつが運ばれた。銀色のステンレス皿に盛られたとんかつは意外にも大きめサイズで、厚みはやや薄め。確かにカットされたとんかつが全面玉子で包まれている。同じ皿に盛られたつけ合わせにはサラダと共に、なぜか蒲鉾のフライが。これに大きめの茶椀に入ったご飯と漬物が付く。とんかつ(といっても外観は玉子焼き)の上からかかったソースは濃い色をしているが、サラッとしたデミソース。一片をつまみ上げて口に入れると…、うん、まさしくとんかつの玉子包み(笑)。カリッと揚げられているとんかつに巻かれた薄焼きの玉子。初めての体験なので食べていながら頭の中は混乱している(笑)。面白いっ。添えられたカラシを付けながらいただくが、玉子や衣が剥がれたり、だんだん湿気ってきたりして、ひとつとして同じ感じでは口に入らない。いかん、いかん、<せっかくカリカリのかつの衣を”あえて”玉子で包む必要性>などを考えては(笑)。ワン・アンド・オンリー。(勘定は¥850)

 

↓ 東海道本線の脇、幹線道路沿いに建つ「三甲テキスタイル株式会社(旧・後藤毛織分工場)」(事務所:大正2年・1913・建造、倉庫:大正3年・1914・建造)。

 

↓ 木造の事務所棟と煉瓦造りの倉庫が並ぶ素晴らしい敷地。「後藤毛織分工場 → 鐘紡紡績大垣工場 → 現・三甲テキスタイル(株)」という歴史があるのだそうだ。

 

↓ 「イビデン(株)西大垣変電所 エネルギー統括部」(大正10年・1921・建造)。周囲が工事中で近寄る事が出来ず、この写真しか撮れなかった。

↓ 養老鉄道・養老線の「西大垣駅」(大正2年・1913・建造)。上記「イビデン(株)」と密接な関係にもあった駅。養老鉄道は路線に古い木造駅舎を多く残していて、訪れて楽しい。

食事・コーヒー ニュー大橋

岐阜県大垣市丸の内2丁目77

 

( 大垣 おおがき ニューおおはし 喫茶 珈琲 とんかつ玉子包み焼 とんかつたまご包焼 包み焼き 軽食 洋食 定食 近代建築 養老鉄道 レンガ倉庫 廃業 ) 

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朝日屋 (2) @岐阜県大垣市

2016年04月01日 | 岐阜県(西濃)

「ねじりまんぽ」と聞いたら何か分かる人はどのくらいいるだろうか? ポッと頬を赤らめる人もいるかもしれない(いないか)。大丈夫、そっち方面には行きませんよ(笑)。自分も全然聞いたことがなかったのだが、本で日本の近代化遺産を調べていたら名前が出てきた。これ特殊な煉瓦積み橋梁(実質はトンネル)の呼び名だそうだ。しかも全国で現認出来る場所は30箇所程度しかなく、そのうちの4箇所は岐阜県内にあるとのこと(愛知県には無いはず)。すぐに見に行かなくては、と勇んで出かけた次第。写真は下を見ていただくとして、その後の腹ごしらえ。東海道本線近辺から大垣市街に入り、以前に中華そばをいただいた「朝日屋」へ。近くの駐車場に車を停めて店の暖簾をくぐると、昼の開店時間直後にも関わらず、広くない店内にはすでに先客が3組。人気あるなァ。この日はカツ丼に決め打ちだったので、土間のテーブル席に座るなりカツ丼を注文した。

日頃、岐阜県内に点在するカツ丼の亜種を食べ歩いているが、こちらのカツ丼は「とじ玉子のせ」タイプ。カツ丼の亜種はタイプが同じでも出来上がりが全然違ったりするので配膳されるまでもワクワク。丼ぶりに入って、2切れのたくあんと一緒に登場したカツ丼は、カツの上に泡立つほどにフワフワな、出汁でとじた玉子がのっていた。これは旨そうだ。カツはしっかりめに揚げられており、つゆはご飯にたっぷりかかっている。アッツアツなのでお約束通り軽く上顎に火傷を負いながら口に運ぶ。ふわっとした玉子とカリッとしたカツ…旨い。つゆは香り良く淡い色でやや甘め。カツの衣と合わさると独特の甘さが増幅されて箸が止まらない。あっという間に平らげた。(勘定は¥670)

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この後の記事はこちら

 

↓ これが件の「ねじりまんぽ」。揖斐川を渡る東海道本線の両側に現存していて、こちらは大垣市側の「甲大門西橋梁(こうだいもんにしきょうりょう)」(明治20年頃・1887・建造)。

 

↓ トンネル内部の写真。一見普通の煉瓦積みトンネルに見えるが、綺麗にねじれているのが分かる。線路などの土手に斜めに道を通すアーチ状の橋梁(斜拱渠・しゃこうきょ)に強度を持たせる為に成された工法なのだとか。

↓ こちらは揖斐川を越えて反対側(東)の穂積市にある「甲中吹橋梁 (読み方知らず)」(明治期・建造)。ちなみに近くには普通の(ねじりまんぽではない)煉瓦拱渠(こうきょ)も現存します。

 

↓ ねじりまんぽの中に入ると不思議な感覚に…。トンネルを抜けると、どこか違う次元に抜けそうだ…。ついこの間までちょんまげだったというのに明治の職人ってすごいなー。近代建築好きにとって揖斐川近辺はいろいろと面白い場所です。

 

 

朝日屋

岐阜県大垣市東長町40

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