ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

朝日屋 (2) @岐阜県大垣市

2016年04月01日 | 岐阜県(西濃)

「ねじりまんぽ」と聞いたら何か分かる人はどのくらいいるだろうか? ポッと頬を赤らめる人もいるかもしれない(いないか)。大丈夫、そっち方面には行きませんよ(笑)。自分も全然聞いたことがなかったのだが、本で日本の近代化遺産を調べていたら名前が出てきた。これ特殊な煉瓦積み橋梁(実質はトンネル)の呼び名だそうだ。しかも全国で現認出来る場所は30箇所程度しかなく、そのうちの4箇所は岐阜県内にあるとのこと(愛知県には無いはず)。すぐに見に行かなくては、と勇んで出かけた次第。写真は下を見ていただくとして、その後の腹ごしらえ。東海道本線近辺から大垣市街に入り、以前に中華そばをいただいた「朝日屋」へ。近くの駐車場に車を停めて店の暖簾をくぐると、昼の開店時間直後にも関わらず、広くない店内にはすでに先客が3組。人気あるなァ。この日はカツ丼に決め打ちだったので、土間のテーブル席に座るなりカツ丼を注文した。

日頃、岐阜県内に点在するカツ丼の亜種を食べ歩いているが、こちらのカツ丼は「とじ玉子のせ」タイプ。カツ丼の亜種はタイプが同じでも出来上がりが全然違ったりするので配膳されるまでもワクワク。丼ぶりに入って、2切れのたくあんと一緒に登場したカツ丼は、カツの上に泡立つほどにフワフワな、出汁でとじた玉子がのっていた。これは旨そうだ。カツはしっかりめに揚げられており、つゆはご飯にたっぷりかかっている。アッツアツなのでお約束通り軽く上顎に火傷を負いながら口に運ぶ。ふわっとした玉子とカリッとしたカツ…旨い。つゆは香り良く淡い色でやや甘め。カツの衣と合わさると独特の甘さが増幅されて箸が止まらない。あっという間に平らげた。(勘定は¥670)

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↓ これが件の「ねじりまんぽ」。揖斐川を渡る東海道本線の両側に現存していて、こちらは大垣市側の「甲大門西橋梁(こうだいもんにしきょうりょう)」(明治20年頃・1887・建造)。

 

↓ トンネル内部の写真。一見普通の煉瓦積みトンネルに見えるが、綺麗にねじれているのが分かる。線路などの土手に斜めに道を通すアーチ状の橋梁(斜拱渠・しゃこうきょ)に強度を持たせる為に成された工法なのだとか。

↓ こちらは揖斐川を越えて反対側(東)の穂積市にある「甲中吹橋梁 (読み方知らず)」(明治期・建造)。ちなみに近くには普通の(ねじりまんぽではない)煉瓦拱渠(こうきょ)も現存します。

 

↓ ねじりまんぽの中に入ると不思議な感覚に…。トンネルを抜けると、どこか違う次元に抜けそうだ…。ついこの間までちょんまげだったというのに明治の職人ってすごいなー。近代建築好きにとって揖斐川近辺はいろいろと面白い場所です。

 

 

朝日屋

岐阜県大垣市東長町40

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