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蚊焼です。日記です。
旅のこぼれ話や没写真の再利用、
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「その他」がメインのブログ。

テレビか、ネットかなんて議論は

2013年02月01日 | テレビ

あなたはどのニュースソースを
信頼しますか、という質問が
いつだったか観たことがあります。

この質問自体、何というか
意図的というか辛気臭さというか
結論ありきなものだなと思っていました。
どこが実施したアンケートだったか
忘れてしまいましたが。

一番信頼度が高いのが
NHKのニュースで、
一番信頼度が低いのが
ラジオのニュースという結果でしたが、
いや、おかしいと思いませんか。

ラジオをニュース媒体だと
思ったことありますかね。
無いでしょう、ラジオでニュースを聴こうと
思わないでしょう。

だから別に、ラジオを
不審に思っているわけでも
何でもないわけです。
それが設問によって
結果を歪められてしまっている。

逆も然りで、NHKだからって
信頼しているわけでもなんでもないでしょう。
観たい時に観られるという
利便性と、信頼性とを
混合させてはいけないという
好い事例ではないかと思われます。



この、論点を混合させるアンケートは
2択の質問時に往々にして
見受けられるものですね。

そして今日もまた。
「テレビとインターネット、
ニュースはどちらで観ますか」という設問。

テレビもインターネットもやってない
人は答えられないでしょう、と
思うわけですけれども。

…いや?
21世紀に入って早13年目、
余程意固地な人でない限り、
この両方とも触れていない人なんて、
果たしているのだろうか?



こんな話をしだしたのは、
NHKの「1000人が考える テレビ ミライ」
という討論番組を観たからに
他ならないんですけれども。

確か似たような企画を、
同じNHKで、「テレビの、これから。」
という番組でやっていましたね。
5年ほど前だったかと思います。

その時にも、似たような質問が
されていたわけです。
「どっちをよく観ますか」と。
そしてテレビか、インターネットか
という討論が熱く交わされていた時、
一人の御老人が、
「テレビもインターネットも観ない」
と言ったわけです。

この時も、テレビとネットを
どう使い分けるかとか、
どう共存していくかといった
話も出いていましたが、
どっちも使わないという視点が
欠けていました。
確かにその視点も考えなくてはいけない。



考えなくては…は、
5年前の話。

今、掌には、テレビもネットも
できる機械があるわけです。
当たり前のようにみんな持ち歩いています。

先日海外に行って驚かされたのは、
みんなスマフォを持っているということです。

中国の地下鉄に乗れば、
日本よりも普及しているんじゃないかと
いうくらい多くの人が
ネットに興じていました。

カンボジアはさすがにまだ
ガラケーが優勢でしたが。
(その代りネットの店が多いので
現地の人はもっぱらそこを利用して
FBをチェックしたりしているようです。)

しかし日本人旅行者の殆どというか
自分以外はみんなスマフォや
タブレットPCを持っていると
状況を目の当たりにすると、
これが今の時代なんだと思いました。

あると便利だ程度には思っていましたが、
安全情報の取得や、飛行機や宿のネット予約、
そして仕事などのメール受信をする
必要性を考えると、ネットは必須です。
(実際、カンボジアで職場からの
 メールをチェックしたりしていました。
 届いていました。もっとも、
 無事確認を兼ねたようなものでしたが。)

今は、インターネットがないと、
生きていけない時代なんですね。



テレビは、無くなっても
十分生きていけます。

インターネットだって、無い時代が
あったのだから無くなっても差し支えない
と思っていたのですけれども。
急に無くなったら、多くの死者が出るかもしれない。
それくらい、インターネットは
不可欠なインフラになってしまっているのではないか。

そんな状況で、
テレビか、ネットかなんて議論は
もはや結論が目に見えている時代なのでしょう。
ましてやテレビもネットもしないと言った
あの御老人がいた時代は、
もはや今は昔、という状況でしょう。

ずっと最初の方に話が戻りますが、
テレビとインターネットについて、
「どっちをよく観ますか」
という聞き方をせずに、
「ニュースはどっちで観ますか」という
設問になったのは、それだけネット環境が
変わってしまったということなのでしょう。
ネットが欠かせなくなったのです。



テレビを観なくなった、
ネットの方をよく観ている。

だから、テレビは敗北した。

と、言えるのでしょうか。
それこそまさに、視聴率という
杓子定規そのものの考え方では
ないだろうかと疑問を呈します。
(この点、ネットでは自由闊達に喋れる人たちが
 よく墓穴を掘るパラドクスの典型ではないでしょうか。)

今回、この討論番組の良かった点は、
視聴率についてかなり突っ込んで
取り上げられたことでは
ないだろうかと思うのです。

某ドラマが、視聴率1~2%だったと。
でも、ネットでは話題騒然となり、
ネット配信数ではかなりの記録を叩き出し、
番組内容についてはたくさんの賞を取ったと。

もっとも調査する方も、最近は視聴率だけでなく
ツイッターを活用した調査を
しようと研究がなされているようです。

もっと、評価すべきものは
されたほうがいい。
視聴率なんてかなぐり捨てて、
ネットに負けた劣等感もプライドも捨てて、
評価されたいものを作ってほしい。

テレビはテレビだ、
勝ち負けも数字も関係ない。
一つのコンテンツなんだ。

ニュース媒体としての需要はないけれども
音楽コンテンツを配信してくれる
ラジオのように、
ほかの媒体には無いコンテンツを
配信するのが、これからのテレビの
未来なんだろうと、個人的には思ったのです。

未来というか、テレビが生き残るための
形と言いますかね。


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