早く寝たいのに、寝せてくれない番組が、4夜連続で放送された。
「にっぽん心の仏像100選」というNHKの番組で、元々6時間の番組を4分割して再放送されていた。だから前にも見たことはあるのだが、ちゃんと見たのは初めて。
なんとも年寄り趣味な…などと思わないで頂きたい。映像で映し出されたのは、単に仏像、では無いのだ。その仏像を取り巻く人々の信仰、そして普段の生業。もっと拡げれば、その地域の風土や景観。それらがなんとも美しく、心を和ませてくれる。
仏像は、ホトケの姿を彫ったものなのだと安易に考えてはいけない。唐伝来の仏教と大和古来の神道の折衷に留まらない。その地域(クニ)、その集落(ムラ)毎の伝統や風習などが複雑に絡み合って、その体(てい)を形作っているのだ。または、信仰されているのだ。
森の中にひっそりと佇む、地方の小さな寺院やお堂。実に良い。心癒される番組だった。
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