BLOGkayaki2

蚊焼です。日記です。
旅のこぼれ話や没写真の再利用、
ブログ1、3、4に載らない
「その他」がメインのブログ。

みどりい 【緑りい】〔形〕(造語)

2010年01月25日 | 雑感散文


「こん緑かとば使うけん」

 と、長崎弁を発してふと気がついた。
 「~か」は形容詞の修飾である。
 標準語で言ったら、「~い」であり、
例えば「赤い」「黄色い」といった具合である。

 この要領で上記の長崎弁を標準語訳すると、
「この緑りいのを使うよ」になる。

 「緑りい」、「みどりい」という
形容詞なんて標準語には存在しない。
 「赤い」や「青い」はあるというのに。

 それならば「黄い」や「茶い」も
無いではないか、と言われるかもしれない。
 けれどもそれらは「色」を付加すれば、
「黄色い」「茶色い」と形容詞が成立する。
 しかし「緑色い」は無い。
 考えてみれば、実に奇怪なことである。

 何故、緑の形容詞は無いのか。
 察するに、昔は緑色も「青」に
含めていたからではないか。
 今でも、青信号や青々とした木々という
表現にその名残がある。だから緑の形容詞が
必要とされなかったのではなかろうか。



 いや、実は緑の形容詞が無いことには
前々から気付いていたし、上記のような
理由で無いのだろうということも既に考えていた。

 だからいつか、この「緑りい」を
創作日本語として、ちょいちょい使って
やろうかなと画策していた所だった。

 「緑い」や「緑りい」という表現については、
ネットでそれぞれ検索してみると、既に
使っている人を見つけた。
 成る程、矢張り気になる人は
気にかけていたもんだ。

 ところが、一番最初に緑りい字で書いたように、
方言では「緑」の形容詞が既に
あるということに気がついたのだ。
 このことについてを言及した文章は、
ネットで軽く調べた限りでは
発見することが出来なかった。

 これはひょっとすると、方言を研究する上では
大事な発見なのではなかろうか、と
一人勝手に盛り上がっているのだが、
深読みだったろうか。
 ちょいと専門の方がいらしゃれば、
ぜひとも伺いたいところである、
という思いで書いた。如何でございましょうか。


 


 ちなみに。
 日本語は色の形容詞に関しては
乏しいものがありますが、一転して
色の名詞に関しては、世界に類を見ないほど
大変に多彩であります。

 参考に以下のサイトを紹介します。
  →「和色大辞典」


最新の画像もっと見る

コメントを投稿