マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

祝春一番2009

2009-05-10 11:42:30 | ライブ
一年に一度のお祭りー祝春一番も終わりました。
今年は、5月2日から6日まで、大阪服部緑地野外音楽堂で、5日間にわたって行われました。

私は、3、5、6日に行きました。
5、6日は雨にたたられ、寒かったけど、ずーっと楽しくて、最後までいてよかったなあ、と満足できる充実したコンサートでした。

では、思い出のアルバム風に、振り返りたいと思います。
今回の私のレポートのテーマは、ノンジャンルです。

この祝春一番は、1971年から始まった天王寺野外音楽堂の春一番コンサートが原点です。
私もそのころからの観客の一人です。

そして、それが9年間続いて終わった後、1995年に大阪城野外音楽堂、そして、その翌年から服部緑地に場所を移して続けられています。
2006年からは「祝春一番」という名前に変わりました。
音楽プロデューサーの福岡風太と阿部登という、まったく個性の違う二人が、スポンサーなしというポリシーを貫き、奇跡のように続けているコンサートです。
冠にいただいた「祝」という言葉が、奇跡のような存続にみんなが感謝しているという意味に、私には感じられます。
だから、みんなコンサートが終わって帰るとき、「ありがとう」って言うんだと思うのです。

今年は、忌野清志郎さんが逝く、という悲しいニュースが2日に伝わってきました。
清志郎さん所縁のミュージシャンも多く、三宅伸治さんは、清志郎さんの棺を担いでいる姿がニュースで流れていました。
祝春一番でも、何らかの形でその哀悼が表現されることは必至でした。

さて、前置きが長くなりました。
春一番コンサートについて、もっと詳しいことが知りたい人はホームページをどうぞ。
今年のテーマ、ノンジャンルという視点から、今年の祝春一番レポートをお楽しみください。

まず、3日のオープニングは松田ari幸一さんが、サブステージからお客さんをお出迎え。

 開場と開演が同じだから、演奏している人も大変です。

これは、かんたろうさんの一人芝居。
バックは、大塚まさじさんと長田TACO和承さん。曲目は「男らしいってわかるかい」。
たった1本ひもから、生きる力をもらうというテーマ。
私たちにも、まだできることがあるということに気づかされました。

 

光玄と北京一のコラボ


アーリータイムズストリングスバンド、私はこのバンドを聞くと「ああ、春一だなあ」と思う。


有山じゅんじとビリートップに加川良が乱入「戦争しましょう」を歌う。


最後に、有山さんが清志郎さんの「デイ・ドリーム・ビリーバー」を歌ってくれて、観客の中には泣いてている人もいっぱいいました。
有山さんが歌い終わって「清志郎ありがとう!」って。
だから、私たちも「有山さん、ありがとう!」って叫んでいました。


4日はお休みしたので、残念です。
うちの夫はペーソスが聞きたかったそうです。
私は暁照雄さんが見たかったわー。
あと、リトルキヨシトミニマム!genkiが見たかったです。

さて、5日のオープニングは「春一BLUSES☆SPECIAL、JOINT☆」。
今日は、ブルースデイかなあ?
昨年亡くなられたギタリスト塩次伸二の最後の弟子と紹介されたReiちゃん、なんと16歳の女の子でした。
しかもバリバリのブルースギター、驚きました。


三宅伸治が自分のバンドを率いて登場。
清志郎を失った悲しみを抑えて、かっこいい歌と演奏を披露してくれました。
そして、石田長生を呼ぶ。
ふたりで「雨上がりの夜空に」
心なしか、二人の鼻が赤い。
ステージの前に詰めかけたファンも一緒に涙。
 


木村充輝と三宅伸治


渋谷毅とオーケストラ


オーケストラの前に、「渋谷毅と両手に花」というユニットがあって、花は小川美潮さんと金子マリさんでした。

これがすごかった!!
清水芸人さんの綱渡り。
伴奏は、いまをときめく「はじめにきよし」。
豪華でしょう?


すっかりおなじみになったサキタハジメさんののこぎり演奏。


いわゆる、「平成トリオ」
 
プラス三宅伸治

LO-LOWS。
ドラムの正木五郎さん、還暦ということで派手な衣装で登場。わかるかな?


この日のトリは朝一に登場した「春一BLUSES☆SPECIAL、JOINT☆」


シバ、木村充輝、石田長生など、たくさんのミュージシャンがノリノリで飛び出してきました。

6日。
この日は、ちょっと遅れました。
疲れていたのかなあ?

若いバンドのマーガレット・ズロース。これから、彼ら伸びるんじゃないかなあ。


私の、今年の一番の収穫はこれです。
「坂田明ちかもらち/ジム・オルークと恐山」
今だから言うけど、こういう前衛ジャズってちっともわからなかったんだけど、今回は浸り込んでしまいました。
いやあ、よかった。
この世界に少し触れられた気がしました。
私もやっと大人になったのかな?


私の大好きな加川良さん。
良さんのせいとは言わないけど、雨が…


桜川唯丸一座。
5日には山中一平&河内オンドリャーズが演奏して、みんな踊っていましたが、こっちの方が盛況な感じでした。
若い踊り手が、ずっーとテンション高いまま踊っていました。
それに乗せられるように、観客もたくさん踊り狂っておりました。


主催者のひとり、あべのぼるのバンド「Magic ANIMALS」
これはこれで、すっごくかっこいいです。
歌はハートやねー!!


大トリはハンバートハンバート。
遊穂ちゃんが去年は出産で出演できなかったので、久しぶりの生声です。



アンコールに応えて、「僕の好きな先生」。
司会の風太さんもめろめろになっていました。
遊穂ちゃんの透明な歌声と「ありがとう」と呼びかける声が、雨上がりのきれいな夕焼けの中に溶けていくようなエンディングでした。



顔見知りの人どうし、みんなが笑顔で別れを告げて、「また、来年ね」と言い合う姿がすがすがしい。



帰りの地下鉄で、大塚まさじさんご夫妻(左のふたり)と天野さんと一緒でした。
天野さんは伊豆の陶芸家で、今回会場で、恭蔵さんとKUROちゃんの記念のカップやストラップを売っていらっしゃいました。
完売したと、喜んでおられました。