マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

人のセックスを笑うな

2008-11-18 12:11:57 | 映画ーTV
ー人のセックスを笑うなー
2007年 日本
監督=井口奈己 原作=山崎ナオコーラ
永作博美(ユリ)松山ケンイチ(みるめ)蒼井優(えんちゃん)忍成修吾(堂本)市川実和子(生徒)藤田陽子(画家)MariMari(画家)あがた森魚(猪熊さん)温水洋一(山田先生)桂春團治[3代目](じいちゃん)

【解説】
山崎ナオコーラの同名小説を『犬猫』の井口奈己監督が映画化したほろ苦い青春映画。20歳年上の女性に恋をした、純情な青年の喜怒哀楽を優しく映し出す。純朴な青年にふんする松山ケンイチが、永作博美ふんする年上の女性との愛をリアルに演じ切る。『フラガール』の蒼井優、『リリイ・シュシュのすべて』の忍成修吾ら注目の若手俳優たちの好演も見逃せない。それぞれに悩んだり傷ついたりしながら、少しずつ成長していく登場人物たちの切ない思いが胸にしみる。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
美術学校に通う19歳のみるめ(松山ケンイチ)は、39歳のリトグラフの非常勤講師ユリ(永作博美)と恋に落ちる。友人の堂本(忍成修吾)に問いただされ、みるめは彼女との仲をうれしそうに告白するが、いつもつるんでいる仲間のえんちゃん(蒼井優)の顔は曇ったままだ。だが、実はユリが既婚者であることが分かり、みるめは混乱する。(シネマトゥデイ)

【感想】
この作品、キャストが最高でしょ?
劇場にも見に行きたかった!
期待していた!!
でも…

あまりに個人的なことを、こんなにだらだら撮っていいのか?と、疑問に思いました。

永作博美の笑顔は本当に素敵。
主人公のユリちゃんの役にぴったり。
松山ケンイチのみるめ君も純情可憐でとてもいい。
えんちゃん(蒼井優)のみるめ君を想う切ない気持ちもよくわかるし、猪熊さん(あがた森魚)の包容力も素敵。

なのに、なのに、誰が台無しにしたのかなあ。
遠目からショットが長々と続き、セリフもぼそぼそとよく聞こえない。

そして、急にいなくなったユリちゃんはなぜか猪熊さんとインドへ?
ここまできたら、私には理解不可能でした。

フォーガットン

2008-11-18 12:10:17 | 映画ーDVD
ーフォーガットンーTHE FORGOTTEN
2004年 アメリカ
ジョセフ・ルーベン監督
ジュリアン・ムーア(テリー・パレッタ)ドミニク・ウェスト(アッシュ)ゲイリー・シニーズ(マンス医師)アルフレ・ウッダード(ポープ刑事)ライナス・ローチ(親切な男)ロバート・ウィズダム(カール・デイトン)ジェシカ・ヘクト(エリオット)アンソニー・エドワーズ(ジム・パレッタ)

【解説】
『マネートレイン』のジョセフ・ルーベン監督が描く衝撃のスリラー。主演はジュリアン・ムーア。音楽は映画音楽界の巨星ジェームズ・ホーナーが担当している。親と子の強い絆からある真実が明らかになるまでを、ダイナミックに描いた作品。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
9歳の息子を飛行機事故で亡くしたテリー(ジュリアン・ムーア)は、ある日写真やアルバムから息子の姿が消えていることに気がつくが……。(シネマトゥデイ)

【感想】
この作品、予告編を見て、すごーく面白そうだと思ったんですよ。
でも、世間の評判があまりにひどいから、見ないことにしたんです。
でも、いつも行く飲み屋の常連さんから、この作品を薦められて…

世間の評判ほどはひどくないと思いました。
ちゃんとした映画だし、私はだいたい結末を聞いていたから。

気がかりなのは、夫(アンソニー・エドワーズ)が、妻のこともすっかり忘れてその後どうしたのかなあということ。

アンソニー・エドワーズといえば、ERのグリーン先生ですもの、もう少し説明して欲しかったなあ。

ゲイリー・シニーズは最初から怪しいし、ジュリアン・ムーアも相変わらずうまい。

でも、それがことごとく災いしている映画でしたね。

「シックスセンス」以来といううたい文句だけど、ナイト・シャマラン級と言えば、みんな覚悟して見たのかも…。

P.S. アイラヴユー

2008-11-17 10:10:13 | 映画ー劇場鑑賞
ーP.S. アイラヴユーー P.S. I LOVE YOU
2007年 アメリカ
リチャード・ラグラヴェネーズ監督
ヒラリー・スワンク(ホリー)ジェラルド・バトラー(ジェリー)リサ・クドロー(デニース)ハリー・コニック・Jr(ダニエル)ジーナ・ガーション(シャロン)ジェフリー・ディーン・モーガン(ウィリアム)キャシー・ベイツ(パトリシア)

【解説】
アイルランドの新人作家セシリア・アハーンが執筆し、40か国以上でベストセラーとなった恋愛小説を、『マディソン郡の橋』の脚本家リチャード・ラグラヴェネーズが映画化。最愛の夫を失う悲劇に見舞われながらも、徐々に生きる力を取り戻すヒロインをオスカー女優ヒラリー・スワンクが好演。『オペラ座の怪人』のジェラルド・バトラーが亡き夫を演じている。絶望したヒロインが活路を見いだしていく感動の純愛物語を、キャストの名演とともに堪能したい。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
突然の悲劇により最愛の夫ジェリー(ジェラルド・バトラー)を失ったホリー(ヒラリー・スワンク)。彼の死を受け入れられず、絶望に打ちひしがれる彼女のもとに、ある日1通の手紙が届く。その手紙の差出人は亡き夫だった。それから毎月1日になると、夫から消印のない手紙が届くようになるが……。(シネマトゥデイ)

【感想】
夫が亡くなってから、夫から10通の手紙が届くーファンタジーではありません。
からくりがあります。
でも、そのからくりに泣かされました。

久しぶりに気持ちよく涙を流して来ました。
だって、私たち夫婦だって、いつそういうことになるか、覚悟も必要な年になってきましたから。

☆ネタバレ
ジェリー(ジェラルド・バトラー)とホリー(ヒラリー・スワンク)の凄まじい夫婦バトルから幕が開きます。
ここのヒラリー・スワンクはすごいです。
私は、このシーンのためにヒラリーを起用したんだと、すごく納得しました。

その後はお通夜のシーン。
ジェリーが脳腫瘍で亡くなったことがわかります。
結婚に反対していたホリーの母(キャシー・ベイツ)が経営するバーでのお別れ会です。
ホリーは涙を見せず、気丈に振る舞っていました。

それから、母の電話にも出ず、家にこもってしまうホリー。
母や友達が、ホリーの誕生日を祝うためにケーキを持ってやってきました。
それに添えられていたジェリーからの手紙。
これから10通の手紙が届くと書いてありました。
深く詮索することはやめて、ジェリーの手紙を待つことにしたホリー。
外に出る元気も出てきました。

ジェリーの手紙に導かれて、ジェリーのふるさとアイルランドへ。
出会いのとき、愛し合った日々を思い出すホリー。
失ってみて、自分がどんなに幸せだったかわかるなんて、ホント残酷ですよね。

久しぶりに、涙がたくさん流れた映画でした。

キャシー・ベイツのお母さんも、娘を思う気持ちがにじみ出るような演技で、本当に感動しました。

レッドクリフ Part I

2008-11-17 10:08:05 | 映画ー劇場鑑賞
ーレッドクリフ Part IーRED CLIFF/赤壁
2008年 アメリカ/中国/日本/台湾/韓国
ジョン・ウー監督 トニー・レオン(周瑜)金城武(孔明)チャン・フォンイー(曹操)チャン・チェン(孫権)ヴィッキー・チャオ(尚香)フー・ジュン(趙雲)中村獅童(甘興)リン・チーリン(小喬)ユウ・ヨン(劉備)ホウ・ヨン[俳優](魯粛)バーサンジャプ(関羽)ザン・ジンシェン(張飛)トン・ダーウェイ(孫叔材)ソン・ジア(驪姫)チャン・サン(黄蓋)

【解説】
『M:I-2』などの巨匠、ジョン・ウー監督が100億円を投じて作り上げた歴史アクション大作。中国の英雄伝「三国志」を基に、国をかけて戦う男たちの壮大なロマンと、彼らを陰で支える女性たちの姿も浮き彫りにする。才気あふれる軍師を演じるのは『LOVERS』の金城武。彼とともに戦う知将役に『インファナル・アフェア』シリーズのトニー・レオンがあたる。2人の偉大な英雄ぶりに目を見張り、華麗で鮮やかなアクションに息をのむ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
はるか昔の中国で絶大な権力を握る曹操(チャン・フォンイー)は、その兵力にものをいわせて敵国を攻めたてていた。彼の天下統一の野望を打ち砕くため、孔明(金城武)と周瑜(トニー・レオン)はともに協力し、連合軍を結成。だが連合軍の数はわずか6万、片や曹操の軍勢は80万で、その兵力の差は誰の目にも明らかだったが……。(シネマトゥデイ)

【感想】
歴史映画としてみるべきか、アクション映画としてみるべきか、と考えながら見ているうちに、闘いのシーンが長く、ちょっとウトッとしていたら、急にエンドタイトルになったので、焦ってしまいました。

恋愛あり、男の友情ありの盛りだくさんの作品です。

登場人物を一人一人紹介してくれて、とても親切でした。
「三国志」を知らなくても問題ないとは思いますが、いろんなシーンに製作側の思いがこもっているはずなので、知っているに越したことはないでしょうね。

私が少しがっかりしたのは、最後の陣形、英雄の一人一人が歌舞伎の様に一人一人その技を披露するところ。
噂だけで、関羽や張飛という人物をイメージしていたので、少し違った感じがしました。

これでもかと人が斬られていくシーンも長くて退屈でした。

WOWOWで特集番組を見ていたので、期待が大き過ぎたみたいてす。

Part2を見たら、感動するかなあ?


 トニー・レオン(周瑜)

ゲットスマート

2008-11-09 11:38:11 | 映画ー劇場鑑賞
ーゲットスマートーGET SMART
2008年 アメリカ
ピーター・シーガル監督 スティーヴ・カレル(マックスウェル・スマート)アン・ハサウェイ(エージェント99)アラン・アーキン(チーフ)ドウェイン・ジョンソン(エージェント23)テレンス・スタンプ(シーグフリード)ケン・ダヴィティアン(シュターカー)マシ・オカ(ブルース)ネイト・トレンス(ロイド)テリー・クルーズ(エージェント91)ジェームズ・カーン(大統領)デヴィッド・ケックナー(ララビー)ダリープ・シン(ダリープ)ビル・マーレイ(エージェント13)デヴィッド・S・リー(クリスティック)ジェフリー・ピアソン(副大統領)ケリー・カーバッツ(ジュデイ)パトリック・ウォーバートン(ハイミー)

【解説】
1960年代にアメリカで人気を博した伝説のテレビドラマ「それ行けスマート」を映画化したスパイ・アクション。極秘スパイ機関のおとぼけエージェント、マックスウェル・スマートが活躍する。監督は『50回目のファースト・キス』のピーター・シーガル。主人公スマートを『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレルが、相棒の美女を『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイが演じている。カーチェイスから空中ダイブまで、ハラハラドキドキのアクションに注目だ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
アメリカ極秘スパイ機関“コントロール”が国際犯罪組織に襲撃され、スパイたちの身元が明るみになってしまう事態が発生。そこでコントロールのチーフ(アラン・アーキン)は、分析官のスマート(スティーヴ・カレル)をエージェントに昇格させ、整形したばかりの美女、エージェント99(アン・ハサウェイ)とコンビを組ませる。(シネマトゥデイ)

【感想】
この作品は面白い!!
主役のステイーブ・カレルが大好き。
アン・ハサウェイも、いままでのかわい子ちゃんキャラから一転、大人の魅力が全開でした。

そして、忘れてならないのが、アラン・アーキン。
 
「リトルミスサンシャイン」でも、すごい存在感のジジイ演じていましたが、この作品ではさらにパワーアップしていました。

私は、下ネタ嫌いだし、こんなふうなアメリカのドタバタって、たいてい苦手なんだけど、これは大丈夫。
みんなが安心して笑える映画だと思います。

ステイーブ・カレルーこの映画は彼につきると思います。
私は「40歳童貞男」で大笑いして以来の彼のファンです。
彼にはコメディアンにありがちな押し付けがましさがない。
紳士だと思うけど、立ってるだけで可笑しさのただよっている人です。
これからも、彼の出演作品には注目していきたいと思います。



「ブルース&ロイドの ぼくらもゲットスマート」マシ・オカ(ブルース)ネイト・トレンス(ロイド)が主役のスピンオフもリリースされているらしい。
見たい!!

ブーリン家の姉妹

2008-11-07 10:09:39 | 映画ー劇場鑑賞

ーブーリン家の姉妹ーTHE OTHER BOLEYN GIRL
2008年 イギリス/アメリカ
ジャスティン・チャドウィック監督 ナタリー・ポートマン(アン・ブーリン)
スカーレット・ヨハンソン(メアリー・ブーリン)エリック・バナ(ヘンリー8世)デヴィッド・モリッシー(トーマス・ハワード(ノーフォーク公爵))クリスティン・スコット・トーマス(レディ・エリザベス・ブーリン)マーク・ライランス(トーマス・ブーリン卿)ジム・スタージェス(ジョージ・ブーリン)ベネディクト・カンバーバッチ(ウィリアム・ケアリー)オリヴァー・コールマン(ヘンリー・パーシー)
アナ・トレント(キャサリン・オブ・アラゴン)エディ・レッドメイン(ウィリアム・スタフォード)ジュノー・テンプル(ジェーン・パーカー)

【解説】
16世紀のイギリスの宮廷を舞台に繰り広げられる愛憎劇。どちらも国王の寵愛を受けながら、まったく異なる道を歩むことになる美しい姉妹の劇的な人生を鮮やかに映し出す。本作ではナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンという当代きっての若手女優の夢のような共演が実現。その兄役を『ラスベガスをぶっつぶせ』のジム・スタージェスが好演する。後にイギリスに黄金時代をもたらしたエリザベス1世の母の壮絶な生涯に息をのむ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
16世紀、イングランド国王ヘンリー8世(エリック・バナ)には男子の世継ぎがなかった。いら立つヘンリーが愛人を求めていることを知った、野心家のブーリン卿(マーク・ライアンス)は聡明な長女のアン(ナタリー・ポートマン)を愛人候補に仕立てる。だが王が目に留めたのは、結婚したばかりの気だての良い次女メアリー(スカーレット・ヨハンソン)だった。(シネマトゥデイ)

【感想】
16世紀のイギリス王室の、世継ぎを巡る重臣の思惑に翻弄される、女性たちのドラマでしたが、見終わった私の感想は、「所詮週刊誌的なスキャンダルだわ」という感じでした。

この映画、日本の大奥みたいとも言われますが、その昔は、あるいは今も、権力の近くには必ずある女性を巡る愛憎劇、肉親に対する愛憎劇、権力欲など、人間の一番醜い部分のお話なので、ロマンチックはまったく期待できません。

この映画の原題が示す通り、いままであまり取り上げられなかったもう一人のブーリンガール、メアリーが主人公です。

脚本も、権力闘争は背景にして、母が姉妹を思う、姉が弟を思う、そして、最後は命をかけて妹が姉の命乞いをする、というところに力点が置かれていました。

結局、この命をかけたお願いも叶うことなく、姉は魔女として処刑されてしまうのですが、姉の産んだ赤ちゃんを、妹は自分の子と一緒に田舎で育てるのです。この子供がゴールデンエイジと呼ばれる時代を作るエリザベス1世となります。

まず、主な登場人物をウィキペディアで調べました。

 アン(ナタリー・ポートマン)

アン・ブーリン(Anne Boleyn, 1507年頃 - 1536年5月19日)はイングランド王ヘンリー8世の2番目の王妃(1533年結婚、1536年離婚)、エリザベス1世の生母。

 メアリー(スカーレット・ヨハンソン)

メアリー・ブーリン(1499年/1500年頃 - 1543年7月19日)はイングランド王ヘンリー8世の時代に影響力のあったブーリン家の一員である。メアリーはアン・ブーリン王妃の姉妹であった。どちらが姉であったかについては明らかでないが、彼女の子供は、メアリーが姉であると信じていた。現在の多くの歴史家も同様に考えているが、彼女が妹であったと主張する歴史家もいる。
メアリーはヘンリー8世の愛人のひとりであり、彼のライバルのフランソワ1世(第9代フランス王)の愛人でもあったと伝えられている。 彼女は二度結婚した。

姉妹は、駐フランス大使トーマス・ブーリン (Thomas Boleyn) とその妻エリザベス・ハワード (Elizabeth Howard) との間に生まれた。
ブーリン家は、わずか4代前まで庶民(地方農民)の家系であった。
アンが「黒髪、色黒、小柄、やせ形」と当時美女とはされない容姿だったのに対し、メアリーの方は「金髪、色白、豊満」という当時の典型的な美女だったようである。また、姉妹の母エリザベス・ハワードも娘たちと同様にヘンリー8世の愛人だったといわれ、キャサリン・オブ・アラゴンの王妃戴冠に強硬に反対した過去があった。

 ヘンリー8世(エリック・バナ)

ヘンリー8世(Henry VIII, 1491年6月28日 - 1547年1月28日)はテューダー朝のイングランド王(在位:1509年4月22日(戴冠は6月24日) - 1547年1月28日)、アイルランド王(在位(自称):1541年 - 1547年)。イングランド王ヘンリー7世の次男。
1501年にカスティーリャ女王イサベル1世とアラゴン王フェルナンド2世の末子キャサリンと結婚していたアーサーが急死し、ヘンリーは皇太子となった。
父の死によって1509年にヘンリー8世として即位した。その2ヶ月後に未だ喪中であったがキャサリンとの結婚式をあげた。
ヘンリー8世はルターの宗教改革を批判する「七秘蹟の擁護」を著した功で、教皇レオ10世から「信仰の擁護者」(Defender of the Faith)の称号を授かるほどの熱心なカトリック信者であったが、後にキャサリン王妃との離婚およびアン・ブーリンとの再婚を巡る問題から教皇クレメンス7世と対立。側近であるトマス・クロムウェルの補佐を受け、1533年には上告禁止法を発布し、イングランドは帝国であると宣言し、教皇クレメンス7世に破門された。1534年には国王至上法(首長令)を発布し、自らをイギリス国教会の長とするとともに、ローマ・カトリック教会から離脱した。ちなみに「信仰の擁護者」の称号は、国教会の成立後もヘンリー8世とその後継者に代々用いられ、現イギリス女王エリザベス2世の称号の1つにもなっている。
妃やトマス・モアをはじめとする側近を次々と離別・処刑し、カトリック修道院の財産を没収するなど苛烈な人物であったが、イングランド王室の権威確立に寄与した。

キャサリン・オブ・アラゴン(Catherine of Aragon, 1485年 - 1536年) 1509年結婚、1533年離婚
はじめアーサー王太子妃。死別後、その弟ヘンリーと再婚。メアリ1世の母。結婚から20年余りを経た後に離婚。

ジェーン・シーモア(Jane Seymour, 1509年? - 1537年) 1536年結婚、1537年死去
エドワード6世の母。元はアン・ブーリンの侍女。エドワード出産後に産褥死。

以上、抜粋です。

だいぶ人間関係が整理されたでしょう?

☆ネタバレ
アン(ナタリー・ポートマン)は、女は子を産む道具と考えられていた時代に、自我を貫いた女性といて描かれていました。
若い時は、それが常軌を逸脱した無謀さとなって現れますが、フランスに追放されて教養を身につけて呼び戻されてからは、イングランド王ヘンリー8世(エリック・バナ)を虜にするほど魅力的な女性となります。

メアリー(スカーレット・ヨハンソン)は、結婚していたにもかかわらず、王の子を産み、その後姉の策略によって、王に捨てられてしまいますが、親兄弟のために自分を犠牲にする強さを持った女性として描かれていました。

しかし、アンが王妃を夢見て、法までねじ曲げて得た地位も、所詮は女、偉大な権力の前には、異端として葬られてしまう運命でした。

 ジョージ(ジム・スタージェス)

一番気の毒なのは姉妹の弟ジョージ(ジム・スタージェス)でしたね。
近親相姦の罪を着て、処刑されてしまいました。

この悲劇の根源は、姉弟の父トーマス(マーク・ライランス)が、成り上がりという劣等感から、妻レディ・エリザベス(クリスティン・スコット・トーマス)の兄ノーフォーク公爵(デヴィッド・モリッシー)の野望に引きずられた結果でした。

絶対権力のすぐそばには、人々の思惑が入り乱れ、恐ろしい陰謀も数多く隠されていたことでしょう。
しかし、アンとメアリーは、エリザベス1世という傑出した人物を、自らの人生をかけて歴史の中に登場させたのでした。
その事実は、確かにすごい。