マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ネコナデ

2008-11-21 14:24:31 | 映画ーDVD
ーネコナデー
2008年 日本
監督=大森美香 キャスト=大杉漣(鬼塚太郎)青山倫子(君島凛子)黒川芽以(田中亜里沙)入山法子(久我珠代)立花彩野(長島道子)桜井聖(鈴木一郎)海東健(西条康文)小林且弥(山下カズキ)EMI[モデル](益田トモヨ)六角精児(大野恵輔)和田聰宏(飯島丈)滝沢涼子(ファミレス店員)矢木初季(鬼塚真由)福沢重文(千住晃司)もたいまさこ(鴻池真)螢雪次朗(間島新次)原日出子(鬼塚静子)鶴見辰吾(辰美孝四郎)

【解説】
企業戦士として働いてきた男が、1匹の子猫との出会いによって新しい人生の第一歩を踏み出すまでを描く心温まる物語。いたいけな子猫の魅力で、周りの人々が少しずつ変化していく過程をじっくりとカメラがとらえる。監督は『デトロイト・メタル・シティ』などの脚本も手掛ける大森美香。子猫に翻弄(ほんろう)される主人公を『築地魚河岸三代目』の大杉漣が熱演する。その存在が罪なほど愛くるしい子猫のしぐさと表情を見ているだけで、十分心癒される。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
一流企業の人事部長としてリストラを担当する鬼塚(大杉漣)は、ある晩公園で段ボールに入った子猫を見つける。一度は無視して通り過ぎたものの、結局は子猫をこっそり自宅に連れ帰ってしまう。これまでの厳格な態度のせいで妻(原日出子)や娘(矢木初季)にそのことを言い出せない鬼塚は、会社が研修用に借りている施設の一室で子猫を飼い始める。(シネマトゥデイ)

【感想】
鬼塚さんに拾われた子猫、鬼塚トラ。
この子猫ちゃん、ものすごーくかわいい。
去年愛犬を亡くした私にとっては、「猫でもいいかなあ」と思わせるかわいさでしたよ。

本編はなかなかシビアです。
ある会社の人事部長の鬼塚太郎さん。
一方の手でリストラ、一方の手で新人研修。
なかなかのやり手、非情な男に見えます。

その彼が、めろめろになって携帯で動画なんかをながめているのが、くだんの猫トラであります。
そんな一面は、会社の人にはもちろん、家族にも絶対に見せられない。

☆ネタバレ
彼が、あのタイミングで会社を辞めると言ったのは、トラのせいで人間性を取り戻したというのではないと思います。
なぜなら、あの明るい奥さんも、かわいい一人娘も、嫌みな社員を演じていた部下の君島さんも、そういう鬼塚さんが好きだということがほんと、よく表現されていたからです。

鬼塚さんは、演じている大杉蓮さん同様、人柄がにじみ出る人なんですね。

というわけで、この作品、ネコナデというより、大杉蓮さんをなでなでするような映画でした。

社長に「あなたが好きになれなかったから」と言って辞表を出す鬼塚さん、かっこいいです。

でも、あの笑顔のすてきな奥様とかわいいお嬢ちゃんのことを考えたら、ちょっと複雑な気分で見終わった私です。

あの素敵な家のローンはもう払い終わっているのかなあ?とか…
余計なお世話ですけどね。