ーやわらかい手ー
2007年 ベルギー/ルクセンブルグ/イギリス/ドイツ/フランス
サム・ガルバルスキ監督
マリアンヌ・フェイスフル(マギー)ミキ・マノイロヴィッチ(ミキ)ケヴィン・ビショップ(トム)シヴォーン・ヒューレット(サラ)ドルカ・グリルシュ(ルイーザ)ジェニー・アガター(ジェーン)コーリー・バーク(オリー)
【解説】
60年代の伝説の女神マリアンヌ・フェイスフルが、『あの胸にもういちど』以来39年ぶりに主演した女性讃歌。世間知らずの中年主婦が思わず飛び込んだ性風俗の世界で、人間として、そして女性として生き生きと輝く様を描く。共演は『美しき運命の傷痕』などの演技派ミキ・マノイロヴィッチや、『ロシアン・ドールズ』のケヴィン・ビショップ。“男性を手で絶頂に導く”仕事をきまじめにこなす主人公の姿が、何ともこっけいで愛らしい。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
ロンドン郊外に暮らす平凡な主婦マギー(マリアンヌ・フェイスフル)は、病気の孫の手術代を稼ぐ必要に迫られていた。偶然セックスショップの“接客係募集”の張り紙を見つけた彼女は面接を受け、採用される。オーナー(ミキ・マノイロヴィッチ)の見込んだ通り、彼女はその手の滑らかさで店でナンバーワンの“接客係”になる。(シネマトゥデイ)
【感想】
マリアンヌ・フェイスフルー「60年代の伝説の女神」と言われても、全然ピンと来ませんでしたが、これを見て、当時話題になっていたことを思い出しました。
「あの皮のジャンプスーツの下は裸だ」とか、言っていましたねえ。
「ルパン3世」の峰不二子のモデルですって!!
最近では、「マリー・アントワネット」のマリア・テレジアを演じていたそうです。
気がつかなかったわ。
さて、マギー(マリアンヌ・フェイスフル)が、難病の孫のために家まで処分してもまだ足りないという状況で、職探しをするのですが、職安で言われた言葉!!
「職歴もなく、スキルもない、その年で…sorry」
一瞬、私のことかと思ってドキリとしました。
ショックでした。
謝ってもらっても…。
でも、これが現実です。
彼女は、息子にも嫁にも軽んじられ、友達からもバカにされている存在だったのです。
そこから、彼女の人生が始まったと言って過言ではありません。
人に誇れる仕事ではありませんが、その世界にもたくさんの人間がいて、いろんな感情やその人なりの尊厳を持って生きていました。
私も、現実では見ることのできない風俗の世界を覗かせてもらいました。
マギーの職場のシステムは、東京で学んだことだと経営者のミキ(ミキ・マノイロヴィッチ)が言ったときは、恥ずかしかったですが。
マギーの素晴らしいところは、どこにいても自分らしさを見失わず、背筋を伸ばして歩き、信じることを貫く姿勢だと思いました。
人が何と言おうと、自分に過ちがなければ、折れないし、かといって、人を思いやる優しさも失っていないし、義理や恩義も大切にします。
家を処分して孫に尽くしても信頼してくれなかった嫁(シヴォーン・ヒューレット)が、最後には泣いて感謝する。
そして、マギーの言葉にすがってくる。
説得力のあるシーンでした。
観客も、オリーの手術がうまくいくことが確信できました。
また、非情な経営者のミキの心を解き、ラストのキスは、びっくりしたけど、彼女の人生の扉が開いた瞬間だと思いました。
人生は捨てたもんじゃないし、いつでも、どんなときでも、希望はあると思わせてくれた映画でした。
でも、未婚の女性は見ない方がいいかも…。
いろんな場面でバカ受けしている人がいました。
私は、男性はみんな紳士だと信じていますよ。
2007年 ベルギー/ルクセンブルグ/イギリス/ドイツ/フランス
サム・ガルバルスキ監督
マリアンヌ・フェイスフル(マギー)ミキ・マノイロヴィッチ(ミキ)ケヴィン・ビショップ(トム)シヴォーン・ヒューレット(サラ)ドルカ・グリルシュ(ルイーザ)ジェニー・アガター(ジェーン)コーリー・バーク(オリー)
【解説】
60年代の伝説の女神マリアンヌ・フェイスフルが、『あの胸にもういちど』以来39年ぶりに主演した女性讃歌。世間知らずの中年主婦が思わず飛び込んだ性風俗の世界で、人間として、そして女性として生き生きと輝く様を描く。共演は『美しき運命の傷痕』などの演技派ミキ・マノイロヴィッチや、『ロシアン・ドールズ』のケヴィン・ビショップ。“男性を手で絶頂に導く”仕事をきまじめにこなす主人公の姿が、何ともこっけいで愛らしい。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
ロンドン郊外に暮らす平凡な主婦マギー(マリアンヌ・フェイスフル)は、病気の孫の手術代を稼ぐ必要に迫られていた。偶然セックスショップの“接客係募集”の張り紙を見つけた彼女は面接を受け、採用される。オーナー(ミキ・マノイロヴィッチ)の見込んだ通り、彼女はその手の滑らかさで店でナンバーワンの“接客係”になる。(シネマトゥデイ)
【感想】
マリアンヌ・フェイスフルー「60年代の伝説の女神」と言われても、全然ピンと来ませんでしたが、これを見て、当時話題になっていたことを思い出しました。
「あの皮のジャンプスーツの下は裸だ」とか、言っていましたねえ。
「ルパン3世」の峰不二子のモデルですって!!
最近では、「マリー・アントワネット」のマリア・テレジアを演じていたそうです。
気がつかなかったわ。
さて、マギー(マリアンヌ・フェイスフル)が、難病の孫のために家まで処分してもまだ足りないという状況で、職探しをするのですが、職安で言われた言葉!!
「職歴もなく、スキルもない、その年で…sorry」
一瞬、私のことかと思ってドキリとしました。
ショックでした。
謝ってもらっても…。
でも、これが現実です。
彼女は、息子にも嫁にも軽んじられ、友達からもバカにされている存在だったのです。
そこから、彼女の人生が始まったと言って過言ではありません。
人に誇れる仕事ではありませんが、その世界にもたくさんの人間がいて、いろんな感情やその人なりの尊厳を持って生きていました。
私も、現実では見ることのできない風俗の世界を覗かせてもらいました。
マギーの職場のシステムは、東京で学んだことだと経営者のミキ(ミキ・マノイロヴィッチ)が言ったときは、恥ずかしかったですが。
マギーの素晴らしいところは、どこにいても自分らしさを見失わず、背筋を伸ばして歩き、信じることを貫く姿勢だと思いました。
人が何と言おうと、自分に過ちがなければ、折れないし、かといって、人を思いやる優しさも失っていないし、義理や恩義も大切にします。
家を処分して孫に尽くしても信頼してくれなかった嫁(シヴォーン・ヒューレット)が、最後には泣いて感謝する。
そして、マギーの言葉にすがってくる。
説得力のあるシーンでした。
観客も、オリーの手術がうまくいくことが確信できました。
また、非情な経営者のミキの心を解き、ラストのキスは、びっくりしたけど、彼女の人生の扉が開いた瞬間だと思いました。
人生は捨てたもんじゃないし、いつでも、どんなときでも、希望はあると思わせてくれた映画でした。
でも、未婚の女性は見ない方がいいかも…。
いろんな場面でバカ受けしている人がいました。
私は、男性はみんな紳士だと信じていますよ。
周りの席は男性ばかりではないですよね!
大受けしていたのも女性でしたよ。
男性が見て、楽しいところはひとつもありません。
あ、裸の女性がたくさん出てきたなあ。
忘れていました。
ただの、背景ですから。
マリアンヌ・フェィスフルだって、かつては美人だったかもしれないけど、いまはただのおばちゃん(失礼!)でした。
これは、中年以上の女性限定の映画だと思うけど。
ご心配なら、レディースデイに行ったらどうでしょう?
初めて友達と見に行った「ロミオとジュリエット」が「あの胸に~」と二本立て。
みんな無垢な?子供だったからあの革ジャンのファスナーが刺激的で・・・・とっても盛り上がりました。懐かしいわ・・・あのときの美女だったのですか?!
たぶん映画館には行けないと思いますが DVDは是非みたいと思います。
私も、友達と最初に行った映画はロミジュリだったわ。
ああ、懐かしい。
でも、私は封切りで見たよ。
その辺が年の差ね。
「あの胸に~」だけだったら、見に行けなかったでしょうね。
あの時代には刺激的だったと思うわ。
今、見たいと思ってもレンタルになかったわ。
見れないと思うと、見たいーと思ってしまうわ。
映画的には、硬質な感じで、真摯な態度が伝わってきて、だから風俗のシーンはよけいリアルですが。
お嫁さんとの関係もリアルだし。息子の母からの自立問題もテーマに含まれてたり、祖母のわが道を行く強さしなやかさが、最終的には爽やかな映画でした。
祖母も、孫の命に関わるというテーマを与えられたからこそ、自分の人生をみつけられたのね。
それまでは、友達や家族に流されている平凡な人生だったと思いました。
しんどい現実も、受け入れてしなやかに生きる、女性の美しさと強さの映画でしたね。