
ー真夏の方程式ー
2013年 日本
監督=西谷弘 原作=東野圭吾 キャスト=福山雅治(湯川学)吉高由里子(岸谷美砂)北村一輝(草薙俊平)杏(川畑成実)山崎光(柄崎恭平)西田尚美(三宅伸子)田中哲司(柄崎敬一)塩見三省(塚原正次)白竜(仙波英俊)風吹ジュン(川畑節子)前田吟(川畑重治)永島敏行 根岸季衣 筒井真理子 綾田俊樹
【解説】
東野圭吾の小説が原作のテレビドラマ「ガリレオ」シリーズの劇場版第2弾。とある海辺の町を訪れた物理学者・湯川学が、そこで起きた殺人事件の悲しい真相に直面する姿を、一人の少年との出会いを絡めて描く。テレビ版と前作に続いて福山雅治が主演を努め、子どもが苦手なのにもかかわらず、少年のために事件に挑む湯川を体現する。『妖怪人間ベム』シリーズの杏、ベテラン風吹ジュンら実力派が共演。科学技術と自然の共存という、劇中に盛り込まれたテーマにも着目を。
【あらすじ】
きれいな海に面した玻璃ヶ浦で計画されている、海底鉱物資源の開発。その説明会に招待された物理学者・湯川学(福山雅治)は、緑岩荘という旅館を滞在先に選ぶ。そして、そこで夏休みを過ごす旅館を営む川畑夫婦(前田吟、風吹ジュン)のおい、恭平と知り合う。次の朝、堤防下の岩場で緑岩荘に宿泊していたもう一人の客・塚原の変死体が発見される。図らずも事件に直面した湯川は、旅館廃業を考えていたという川畑夫婦や、夫婦の娘で環境保護活動に奔走する成実(杏)らと塚原の思わぬ因縁を知る。(シネマトゥデイ)
【感想】
賛否両論のある映画で、迷ったけど、見に行ってよかったです。
「容疑者Xの献身」よりよかったかも…!
物理学者・湯川学(福山雅治)は、海底鉱物資源の開発の説明会に専門家として招かれ、玻璃ヶ浦に行く。
途中電車の中で、夏休みを玻璃ヶ浦の親戚の家で過ごすために乗っていた小学生の恭平(山崎光)と出会う。
恭平は、湯川が滞在するために予約した旅館・緑岩荘の経営者の川畑夫婦(前田吟、風吹ジュン)の甥だった。
湯川は、そこで川畑夫婦の一人娘、開発反対派の成実(杏)とも出会う。
説明会には、やはり緑岩荘に泊まっている塚原(塩見三省)の姿もあった。
彼は元刑事で、自分が逮捕した仙波英俊(白竜)の事件を調べ直そうとしていた。
☆ネタバレ
次の日、塚原の死体が堤防の下で見つかった。
当初は、あやまって転落した事故と思われたが、調べて行くうちに川畑夫婦が関わっていると、警察は疑いの目を向ける。
そんな中、川畑重治が自首し、過失致死を主張し、妻と共謀して死体遺棄したことを認めた。
しかし、湯川は過失致死ではなく過去の事件が絡んでいることを、独自の手法で突き止めて行く。
見所は、子供嫌いの湯川が、恭平に理科の実験の手ほどきをするところですね。
きれいな海にペットボトルと釣りセットで作ったロケットを何度も何度も放ち、真理に向かう姿勢を体現していきます。
そして、その地道な努力のあとに待っている感動。
湯川自身も子供の心で実験に取り組んでいることを示していました。
恭平にはいい思い出になったことでしょうね。
子供時代に、こういう大人に出会うことは、一生の財産ですね。
かわいい子供には旅をさせよ。
恭平は、大人になって自分の立場も理解するでしょうが、この夏の経験が、この難題を乗り越えるための力となったことは間違いないと思いました。
重い話を 上手くまとめてあると 拍手!(ってこれは東野圭吾にかしら?)
東野圭吾の作品 結構苦手なのですが ガリレオシリーズは好きでずっと読んで 観ています。
それって 湯川先生=福山くんの存在感でしょうか?!笑!
特にこのお話は、子供を巻き込んでひどい話なのに、湯川の科学への真摯な実験が、一夏の思い出と同時に思い起こされるということを考えると、十分救いとなると思えました。
つきつめると、辛い結末ですがね。