ー私は貝になりたいー
監督=福澤克雄 原作=加藤哲太郎 脚本=橋本忍 音楽=久石譲
キャスト=中居正広(清水豊松)仲間由紀恵(清水房江)柴本幸(敏子)西村雅彦(根本)平田満(三宅)マギー(酒井正吉)加藤翼(健一)武田鉄矢(竹内)伊武雅刀(尾上中佐)片岡愛之助[6代目](日高大尉)名高達男(足立少佐)武野功雄(木村軍曹)六平直政(立石上等兵)荒川良々(滝田二等兵)泉ピン子(俊夫の母)浅野和之(通訳)金田明夫(背広の男)山崎銀之丞(山口)梶原善(折田俊夫)織本順吉(松田)草なぎ剛(大西三郎)笑福亭鶴瓶(西沢卓次)上川隆也(小宮)石坂浩二(矢野中将)
【解説】
テレビドラマの歴史に伝説を刻んだ名作「私は貝になりたい」をリメイクした感動的な人間ドラマ。戦犯となり死刑を宣告される小市民を見つめながら、戦争がもたらす不条理や哀しみを切々と描き出す。フランキー堺が演じた戦争に翻弄(ほんろう)される主人公に挑むのは、『模倣犯』などの中居正広。共演に「トリック」シリーズの仲間由紀恵や、伊武雅刀、上川隆也、石坂浩二ら実力派が名を連ねる。家族愛や人間の心の機微をより丁寧に掘り下げたストーリーが痛切に心に響く。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
本土防衛のために従軍していた清水豊松(中居正広)は、終戦を迎え家族の元へと帰ってきた。平凡でも幸せな家族との日々を営もうとしていた矢先、B・C級戦犯として逮捕されてしまう。豊松の銃剣がアメリカ兵捕虜の腕をかすめたというのだ。それだけのことにもかかわらず、裁判で下されたのは死刑の宣告だった。(シネマトゥデイ)
【感想】
名作のリメイク。
私も、フランキー堺さん主演のドラマのことをうっすらと覚えていました。
再放送かもしれないけど。
それをSMAPの中居正広君と、売れっ子女優の仲間由紀恵さんが主演とのこと。
内容は暗そうだし、俳優さんにもあまり興味が持てないし、躊躇していました。
でも、前売り券を譲ってくれた人がいて、友達を誘って見に行きました。
結論から言うと、すごくよかったです。
10キロほど減量してこの役に臨んだという中居君。
スター性をよく抑えて、決して幸せな生涯ではなかった主人公の絶望感がよく表現されていて、鬼気迫る眼力でした。
監督がこだわったという風景もすばらしかった。
ちょうど、清水豊松(中居正広)の妻・房江(仲間由紀恵)が、助命の嘆願署名を集めて回るシーン。
思ったようには集まらず、山の奥まで足を踏み入れて、お願いして回るのですが、日本の自然、ほんとうによかった。
この自然を守るためにも、日本人は戦争をしてはいけないんだと、強く感じました。
自然自身が、反戦を訴えているように感じました。
法廷シーンは「明日への遺言」を思い出しました。
空爆に来たアメリカの戦闘機が不時着して、アメリカ人捕虜をつかまえ、その人たちを処刑したかどうかというもの。
裁判の場所も、横浜だったし。
「責任は自分だけにある」と主張する矢野中将(石坂浩二)は、「明日への遺言」での岡田資中将(藤田まこと)とダブって見えました。
あ、「明日への遺言」アップしていないことに、今、気がつきました。
静かな中でも、岡田資中将の人間性が人々を動かし、真実とは何かを問いかける、とてもいい作品でした。
「私は貝になりたい」は有名な言葉ですが、この原作の加藤哲太郎さんは、刑を免れていらっしゃるようです。
脚本の橋本忍は、オリジナルの脚本も書かれたのですね。
もう、ずいぶん高齢でしょうね。
執念を感じますね。
☆ネタバレ
房江は豊松のためにあんなに頑張ったのに報われず、豊松の遺言が、「生まれ変わっても、人間は嫌だ」という意味の「貝になりたい」では、家族は救われないなあと思いました。
また、刑務所に詰めているらしい宗教家(上川隆也)は、職業とはいえ、本当に辛い仕事だと思いました。
無罪で処刑される豊松は、理不尽な結末に納得いかず、身もだえて亡くなったのでししょう。
そして、残されたものもまた、悲劇の人生を送らなければならなかったのです。
たくさんの若い人がこの映画を見て、「戦争は絶対したらあかん」と思ってくれたらいいのになあ、と思いました。
監督=福澤克雄 原作=加藤哲太郎 脚本=橋本忍 音楽=久石譲
キャスト=中居正広(清水豊松)仲間由紀恵(清水房江)柴本幸(敏子)西村雅彦(根本)平田満(三宅)マギー(酒井正吉)加藤翼(健一)武田鉄矢(竹内)伊武雅刀(尾上中佐)片岡愛之助[6代目](日高大尉)名高達男(足立少佐)武野功雄(木村軍曹)六平直政(立石上等兵)荒川良々(滝田二等兵)泉ピン子(俊夫の母)浅野和之(通訳)金田明夫(背広の男)山崎銀之丞(山口)梶原善(折田俊夫)織本順吉(松田)草なぎ剛(大西三郎)笑福亭鶴瓶(西沢卓次)上川隆也(小宮)石坂浩二(矢野中将)
【解説】
テレビドラマの歴史に伝説を刻んだ名作「私は貝になりたい」をリメイクした感動的な人間ドラマ。戦犯となり死刑を宣告される小市民を見つめながら、戦争がもたらす不条理や哀しみを切々と描き出す。フランキー堺が演じた戦争に翻弄(ほんろう)される主人公に挑むのは、『模倣犯』などの中居正広。共演に「トリック」シリーズの仲間由紀恵や、伊武雅刀、上川隆也、石坂浩二ら実力派が名を連ねる。家族愛や人間の心の機微をより丁寧に掘り下げたストーリーが痛切に心に響く。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
本土防衛のために従軍していた清水豊松(中居正広)は、終戦を迎え家族の元へと帰ってきた。平凡でも幸せな家族との日々を営もうとしていた矢先、B・C級戦犯として逮捕されてしまう。豊松の銃剣がアメリカ兵捕虜の腕をかすめたというのだ。それだけのことにもかかわらず、裁判で下されたのは死刑の宣告だった。(シネマトゥデイ)
【感想】
名作のリメイク。
私も、フランキー堺さん主演のドラマのことをうっすらと覚えていました。
再放送かもしれないけど。
それをSMAPの中居正広君と、売れっ子女優の仲間由紀恵さんが主演とのこと。
内容は暗そうだし、俳優さんにもあまり興味が持てないし、躊躇していました。
でも、前売り券を譲ってくれた人がいて、友達を誘って見に行きました。
結論から言うと、すごくよかったです。
10キロほど減量してこの役に臨んだという中居君。
スター性をよく抑えて、決して幸せな生涯ではなかった主人公の絶望感がよく表現されていて、鬼気迫る眼力でした。
監督がこだわったという風景もすばらしかった。
ちょうど、清水豊松(中居正広)の妻・房江(仲間由紀恵)が、助命の嘆願署名を集めて回るシーン。
思ったようには集まらず、山の奥まで足を踏み入れて、お願いして回るのですが、日本の自然、ほんとうによかった。
この自然を守るためにも、日本人は戦争をしてはいけないんだと、強く感じました。
自然自身が、反戦を訴えているように感じました。
法廷シーンは「明日への遺言」を思い出しました。
空爆に来たアメリカの戦闘機が不時着して、アメリカ人捕虜をつかまえ、その人たちを処刑したかどうかというもの。
裁判の場所も、横浜だったし。
「責任は自分だけにある」と主張する矢野中将(石坂浩二)は、「明日への遺言」での岡田資中将(藤田まこと)とダブって見えました。
あ、「明日への遺言」アップしていないことに、今、気がつきました。
静かな中でも、岡田資中将の人間性が人々を動かし、真実とは何かを問いかける、とてもいい作品でした。
「私は貝になりたい」は有名な言葉ですが、この原作の加藤哲太郎さんは、刑を免れていらっしゃるようです。
脚本の橋本忍は、オリジナルの脚本も書かれたのですね。
もう、ずいぶん高齢でしょうね。
執念を感じますね。
☆ネタバレ
房江は豊松のためにあんなに頑張ったのに報われず、豊松の遺言が、「生まれ変わっても、人間は嫌だ」という意味の「貝になりたい」では、家族は救われないなあと思いました。
また、刑務所に詰めているらしい宗教家(上川隆也)は、職業とはいえ、本当に辛い仕事だと思いました。
無罪で処刑される豊松は、理不尽な結末に納得いかず、身もだえて亡くなったのでししょう。
そして、残されたものもまた、悲劇の人生を送らなければならなかったのです。
たくさんの若い人がこの映画を見て、「戦争は絶対したらあかん」と思ってくれたらいいのになあ、と思いました。
中居くんはともかく、私は仲間さんという女優の良さがいまいち理解しにくいの。でも今すごい人気だよね。
それにしても、この前NHKでも似たようなドラマをやってたんだけど、こういう普通の市井の人も死刑にされてしまうあの頃の時代の怖さを、忘れてはいけない、とつくずく思うよ。
久しぶりにいろいろお話できて、楽しかったです
お蔭様で、風邪はすっかり良くなりました
【私は貝になりたい】というタイトルの意味を、私は「戦争で自分が行った残虐な行為や見聞きした辛い体験を決して口外したくないから貝になりたい」と思い違いしていたので、処刑された最後のシーンは本当にショックでした・・・
でも、この原作の加藤哲太郎さんは、刑を免れていらっしゃるというマダムのコメント読んで、少しほっとしました。
中居くん、10キロも減量してホント迫真の演技でしたね
石坂浩二さんも、上官としての孤独や責任感が出ていて良かったですが、ちょっとお顔がふっくらされたような気がしました。
それにしても、一枚の赤紙で突然徴兵されて、過酷な訓練を受けさせられて、戦争に巻き込まれ、上官の命令で自分の思いとは違う行為をさせられ、終戦で無事に家族の元へ戻れたのも束の間、戦犯で捕らえられ刑務所生活・・・・・
なんて、理不尽なんでしょう・・・
今の時代もいろいろあるけれど、少し前のこんな時代に生まれなくて良かったなあと改めて感じました。
でも、ひとたび戦争が始まると、またこのような不幸な目にあう人々がたくさん出て、虫けらのように犠牲になって亡くなってしまう人がたくさん出るので、決して戦争はおこって欲しくないしおこしてはいけませんね
また、来年もマダムと映画を一緒に見たり、いろいろお話したりする機会があれば嬉しいなあと思っています
あんまり行きたくなかった。
オリジナルの方がいいと思ったしね。
でも、真剣に作られていた映画で、ユーモアもあり、レベル高いと思いました。
とにかく、中居君や仲間さん目当てでいいから、「戦争はあかん!」と一人でも多くの若者が思ってくれたらいいのになあ。
邦画を誘うなら、あなたかな、と思いました。
風邪もよくなったようで、よかったですね。
この映画はなかなか見応えがありましたね。
楽しい部分もあったし、最後は涙をこらえるのが大変でしたね。
日本の風景も素晴らしかったし…
戦争は本当にダメだと思いました。
あなたも私も男の子を持つ母親だから、ぞっとするよね。
なお、日本インターネット映画大賞のURLはhttp://www.movieawards.jp/です。