マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

人生はビギナーズ

2012-03-10 16:24:00 | 映画ー劇場鑑賞

ー人生はビギナーズーBEGINNERS

2010年 アメリカ

マイク・ミルズ監督 ユアン・マクレガー(オリヴァー)クリストファー・プラマー(ハル)メラニー・ロラン(アナ)ゴラン・ヴィシュニック(アンディ)メアリー・ペイジ・ケラー(ジョージア)キーガン・ブース(オリヴァー(少年時代))カイ・レノックス(エリオット)

【解説】

同性愛をカミングアウトした父親と初めて恋をした38歳の息子の姿を通して、人はいつでも新たなスタートが切れることを感動的にうたい上げる人生賛歌。『サムサッカー』のマイク・ミルズ監督が、自身と父との体験を基に脚本を書き上げ映画化。『スター・ウォーズ』シリーズや『ムーラン・ルージュ』のユアン・マクレガーと『終着駅トルストイ最後の旅』のクリストファー・プラマーが父子を演じ、『イングロリアス・バスターズ』のメラニー・ロランが共演する。殻を破ることで幸せをつかむ登場人物たちを生き生きと好演し、観る者の共感を呼ぶ。

 

【あらすじ】

息子のオリヴァー(ユアン・マクレガー)に、ゲイであることをカミングアウトしたハル(クリストファー・プラマー)。妻に先立たれ、自身もガンを宣告されるが、父は75歳にして新たな人生をスタートさせる。一方、オリヴァーは38歳になっても、内気な性格からなかなか恋をすることができない。しかし父が亡くなった後に仲間から呼び出されたパーティーで、運命の女性アナ(メラニー・ロラン)と出会い……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

本作品でクリストファー・プラマーがアカデミー賞・助演男優賞を受賞しました。

御年83歳。

快挙です。

コングチュレーション!!

 

 

で、大変期待して見に行きました。

最近、「サウンド・オブ・ミュージック」も見直して、「かっこいいなあ」と思っていたところです。

 

お話は、時系列がばらばらで語られるので、ややこしかったのですが、70を過ぎた父のハル(クリストファー・プラマー)が「自分はゲイだ。これからは隠さず生きようと思う」とカミングアウトして、ゲイの集会などに出かけていくようになりました。

しかも、癌の告知を受け、余命も限られていました。

 

38歳の息子のオリヴァー(ユアン・マクレガー)は、父の余命を看取り、父のお葬式や父の家の片付けをしていました。

父が遺したジャック・ラッセル・テリアのアーサーも寂しがって、オリヴァーの行くところどこへでも付いてきます。

 

この犬がとてももの言う犬です。

オリヴァーと心の声で話し合います。

字幕が出るのですが、かわいいですよ。

犬好きの人は、とっても共感するでしょう。

エンディングにしっかりと名前が出てきます。

「with COSMO as Athur」

あまり立派に紹介されていたので、笑ってしまいました。

 

仲間たちがオリヴァーを慰めようと、仮装パーティーに誘ってくれました。

そこでアナ(メラニー・ロラン)と知り合います。

二人は、最初から意気投合し、愛し合うのですが…。

 

☆ネタバレ

38歳にもなって、なぜ自分の恋愛はうまくいかないんだろうか?

父と母とは微妙な距離があったことを、幼いときから感じていました。

そうか、父がゲイだったからなんだな。

母は、幸せな人生だったんだろうか?

 

父の死の悲しみからどうやったら癒されるのだろう。

恋人を愛せば癒されるのだろうか?

 

などなど、現代の若者の気持ちはとても繊細だなあと思いました。

38歳は、若いとも言えないしね。

父親に寄り添う、とっても優しい息子。

それはそれで、素敵なんだけど。

 

私の知り合いにも、恋を失うのが怖くて一歩を踏み出せない人もいます。

人生はまさにビギナーズですよね。

若い人ばかりではありません。

老いへの最前線に立っている私も、老いは未知数です。

時間に背中を押されるように、老いをいやでも受け入れざるを得ないのです。

 

でも、それでは後追いですからね。

自分の人生を生きているとは言えないでしょう?

 

ビギナーズはビギナーズらしく、恥を捨てて自分の思いに忠実に人生を歩んでいかないと、自分の人生を生きたとは思えないでしょう。

たぶん、踏み出すことに遅いことなんてないんです。

始めたときが始まり。

年取っているからとか、知らないから、とかはいいわけです。

誰だって、何かを始めるときはビギナーズなんだから。

 

オリヴァーは、アナとの人生に踏み出すことはできるのでしょうか?

ハルのように勇気を持って、悲しみや愛する人を失った喪失感から、その1歩を踏み出して欲しいと思いました。

それを予感させるラストで、よかったです。

 

ハルのゲイの恋人にゴラン・ヴィシュニック。

テレビドラマの「ER」のコバッチュ先生。

ごつい人なのに、ゲイの恋人だなんて、おかしかったです。

「ドラゴンタトゥーの女」にも出ていて、会うたびに嬉しくなります。

こういうのも、映画の楽しみですね。

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
プラマーさん (ミーママ)
2012-03-13 10:32:29
いつも、気難しい爺さま役の多いプラマーさんが、なんか楽しそうにはじけていましたよね~~

オスカー受賞のスピーチもよかったし。
なんだか前向きになれるお話でした。

このワンコ君!実に雄弁でかわいかったわ(≧ε≦)プッ
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ミーママへ (マダムよう)
2012-03-14 08:50:25
ジャック・ラッセルという人の名前がついたテリア。
かわいかったね。
うちの犬にもダブりました。
生意気なのに、甘えん坊、かわいいねえ!!

プラマーさん、最近よく見られて、うれしいです。
この役は、自然体で楽しそうでしたね。
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