機心と言うこと

機心と言うこと

最近鈴木大拙博士の本を時々読んでいる。その中の「東洋的な見方」岩波文庫を見ていたら、荘子の外編の天地の中の「機心ということ」が書かれていた。この文章が書かれたのは、1966年ごろで今から54年も前である。

やや難しい内容ではあるが、現在の文明が分断に向かうことの危険が書かれており、分かっている人はいたんだと感銘している。1966年は私が就職してから2-3年後であるが、全く関心を持っていない分野であった。

その後1985年ごろになって、仏教に触れるようになってからようやく少し理解できるようになった。私の修行している寺には、多くの西洋人が来る。20人ぐらいの団体で来ていることもあるが、2-3人で来て数週間修行していることもある。その多くは、鈴木大拙博士の著作を読んで、仏教を志す人々である。

皆さんも機会があったら、読まれてはいかがであろうか。心が落ち着く本である。

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