“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

★科学技術ニュース★NEDO、「次世代人工知能技術社会実装ビジョン」を公表

2016-04-26 11:46:27 |    人工知能(AI)

  新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、次世代の人工知能技術の発展に伴い、日本の出口分野においてどのような効果がもたらされるのか、人工知能技術の進展予測とともに、時間軸上に可視化した「次世代人工知能技術社会実装ビジョン」を公表した。

 今後、NEDOとして、同ビジョンを基に、産業界、学術界等さまざまな方面と意見交換を行い、同ビジョンをブラッシュアップしていく。

 また、政府に設置された人工知能技術戦略会議で議論される予定の人工知能の産業化のロードマップ策定にも貢献していく予定。

 同ビジョンでは、現在~2020年、2020年~2030年、2030年以降の3つの時間軸、「ものづくり」、「モビリティ」、「医療・健康、介護」、「流通・小売、物流」の4つの出口分野において、人工知能技術及びその関連技術の進展を、その効果と併せて示している。

 人工知能技術は、第四次産業革命とも称される社会・産業の変革をもたらす基盤技術の一つと言われており、その影響は非常に大きなものとなるとの考えがある一方、その影響が及ぼす範囲が非常に広範であるため、実際に企業や個人に対して、どのような変化をもたらすのかについて議論することが容易ではなかった。

 このため、NEDOでは、関係者の議論の土台となるべく、この道筋や影響を可視化するため、この分野の有識者からなる検討会(次世代人工知能技術社会実装ビジョン作成検討会)を組織し議論を重ね、その結果を同ビジョンとしてとりまとめたもの。

 

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●科学技術書<新刊情報>●「ステンレス鋼大全」(野原清彦著/日刊工業新聞社)

2016-04-26 11:46:04 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:ステンレス鋼大全

著者:野原清彦

発行:日刊工業新聞社(技術大全シリーズ)  

 ステンレス鋼は、耐食性をはじめ普通鋼にはない種々の特性を活かして幅広い産業分野で利用されているが、加工が難しく、問題点の多い材料でもある。モノづくりに携わる人たちに必要なステンレス鋼の知識を長所ばかりでなく短所も含めて解説する。

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●科学技術書<新刊情報>●「図解 IoTビジネス入門」(小泉耕二著/あさ出版)

2016-04-25 10:19:10 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:図解 IoTビジネス入門 ~2時間でわかる~

著者:小泉耕二

発行:あさ出版

 基本から応用までを理解できる、いちばん丁寧な「IoT」解説書。IoT専門の情報サイト「IoTNEWS」代表として、国内外、数々の企業の取材・記事執筆を行う著者が、図解でわかりやすく、多くの事例から「IoT」の本質を紐解く。IoTの現在と未来、生活やビジネスに与える衝撃、そして自社のビジネスを変えるための知識を、これまでにないわかりやすさで解説。身近な例として「家ナカ」でIoTを理解し、仕事や社会、産業がどう変わるか、「わかる」だけでなく、「明日から使える」手法が満載。

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◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/BSフジ「ガリレオX」/BS朝日「奇跡の地球紀行」他

2016-04-25 10:18:45 |    ◆TV番組◆

 

<テレビ番組情報>

 

NHKテレビ Eテレ  サイエンスZERO    毎週日曜日 午後11時30分~0時00
                                再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分

5月1日(日) 緊急報告 熊本地震~被害解明に挑む~

 4月14日、午後9時26分。熊本を震度7の揺れが襲った。その28時間後には再び震度7の大地震が発生。4月25日現在、震度1以上の地震が870回以上という異例の事態に陥っている。そんな中、地震や建築、土木の専門家たちは現地で調査・分析を続けている。その結果、“連鎖”する地震のメカニズム、そして2度の震度7がもたらした、建物や道路、地盤への影響が少しずつ見えてきた。被害解明に挑む科学者たちの最新報告。

ゲスト:土屋 敏之 (NHK解説委員)

出演者:竹内 薫 (サイエンス作家)/南沢奈央 (女優)

BSフジ   ガリレオX    毎週日曜日 午前11:30~12:00 (隔週新作)

5月1日(日) 流星観測、最前線!

 3月23日に、観測システムが国際宇宙ステーションに向け打上げられた「メテオプロジェクト」。宇宙から流星を長期的に観測するという世界初の試みだ。2015年8月に打上げられた超小型流星観測衛星「S-CUBE」とともに観測実施に向けた準備が進んでいる。そもそも「流星」とは何なのか、それを観測することによって何が明らかになるのか。新時代を迎えようとしている流星研究の最前線に迫る。

主な取材先:松井孝典(千葉工業大学)
        荒井朋子さん(千葉工業大学)
        石丸亮さん(千葉工業大学)
        佐藤幹哉さん(かわさき宙と緑の科学館)

NHK-BSプレミアム  コズミックフロント☆NEXT   毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
                                   再放送 翌週水曜日 午後11時45分~0時44分

4月28日(木) 沈黙の宇宙飛行士 ニール・アームストロング

 人類で初めて月面に立ったアポロ11号の船長ニール・アームストロング。現役の時はマスコミから「最も取材しにくい男」と言われ続け、月着陸から2年でNASAを引退すると取材を受けることはほとんどなくなった。そして2012年、82歳で死去。すると、アームストロングを知る関係者や親族は、彼について徐々に語り始めた。もともとアームストロングは飛行機好きの技術者で、宇宙飛行士になったのは偶然ともいえるものだった。そして、「最高のテストパイロット」と称賛される一方で「氷の司令官」とも呼ばれ、月面に最初に立つ人間として選ばれたのはNASAのさまざまな思惑があったことも明らかに。偉業をなし遂げたアームストロングはアポロ計画に何を思っていたのか?そして、その後の人生とどのように向き合ったのか?亡くなった今だからこそ聞き出せる証言を掘り起こし、“一人のエンジニア”として人生を貫こうとした伝説の宇宙飛行士の実像に迫る。

BS朝日 ワイルドネイチャー いきもの大紀行    毎週土曜日 午後6時54分~8時54分

4月30日(土) 休止

5月7日(土) “幸せを招く猫”の島とフロリダの動物たち~ヘミングウェイの小説の世界へ~
 
 代表作「老人と海」の作者として有名な小説家、アーネスト・ヘミングウェー。自然と共に暮してきたヘミングウェーが愛した猫たちが、今もフロリダ州キーウェストの美しい島に生息している。キーウェストでの執筆活動中、ヘミングウェーは知己の船長から2匹の珍しい猫をもらい受ける。この猫を飼い始めた後の1952年、猫と共に暮していた家で書きあげた小説「老人と海」が大ヒットし、1953年には「ピューリッツァー賞」、1954年には「ノーベル文学賞」を受賞。ヘミングウェーは人生における数々の思い出深い出来事に出合えたのは、この“幸せを呼ぶ猫”のおかげだとして、生涯この猫たちを愛し続けた。1961年、ヘミングウェーはこの世を去るが、残された“幸せを呼ぶ猫”たちは、フロリダ州によって管理され、今もその子孫たちが、ヘミングウェーが過ごした家で生き続けている。

NHKテレビ Eテレ  地球ドラマチック    毎週土曜日 午後7時00分~7時44分
                              再放送 毎週月曜日 午前0時00分~0時44分

4月30日(土) 生きた化石 カブトガニ~知られざる太古の力~

 カブトガニは日本では絶滅が危惧されているが、アメリカ東海岸には数多く生息する。クモに近い生き物で、甲羅の下には12本の脚がある。750の筋肉を駆使して柔軟な動きが可能。長い尾を海底に突き刺し、流されないよう耐える。またカブトガニの「青い血」は細菌を検出すると固まる性質を持つため、医薬品の安全をチェックするのに欠かせない。“生きた化石”カブトガニの驚きの能力を紹介する。(2012年ドイツ 再放送)

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●科学技術書<新刊情報>●「超対称性理論とは何か」(小林富雄著/講談社)

2016-04-25 10:18:04 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:超対称性理論とは何か~宇宙をつかさどる究極の対称性~
 
著者:小林富雄

発行:講談社(ブルーバックス)

 超対称性とは何か? なぜ必要なのか?私たちはまだ、宇宙の成り立ちのほんの一部分しか分かっていない。ヒッグス粒子発見で完成した現代物理学の基本となる「標準理論」にも、まだ未解決な謎は多い。その残された大きな謎のひとつ「階層性問題」を解決し、宇宙に偏在する「暗黒物質」の正体をつきとめ、さらに「力の大統一」が達成される──。それが超対称性理論。ヒッグス粒子発見により、「なぜ宇宙に物質が存在するのか」という謎を解くカギが得られた。超対称性は素粒子と時空を結びつけ、「なぜこの宇宙が存在するのか」というもっとも根源的な問いに答える究極の理論。その本質に迫る。

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●科学技術書<新刊情報>●「交流のしくみ」(森本雅之著/講談社)

2016-04-22 10:54:08 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:交流のしくみ~三相交流からパワーエレクトロニクスまで~
 
著者:森本雅之

発行:講談社(ブルーバックス)

 最近のエアコンや冷蔵庫・洗濯機などの家電製品では、「インバータ」を謳っているものがほとんどである。これら家庭用の電気製品は、インバータの登場によって飛躍的に性能が向上し、省エネルギーを実現した。私たちの生活の中に当たり前にあるインバータだが、では「インバータ」とはどんな技術なのだろうかか?1900年代後半に確立されたパワーエレクトロニクスは、一般家庭や工場、鉄道車両など、交流を広範な分野により効率的に活用する技術で、送電に有利なために採用されていた交流の利用に大きな変革をもたらした。インバータはそのパワーエレクトロニクスの柱となる中心的な技術。同書は電気とはなにか、直流と交流の違いからはじめて、単相交流、三相交流、交流モーターなど交流技術、さらにインバータを中心にしたパワーエレクトロニクスを、多くの図版を使い、初心者にも分かりやすく解説。

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★水素ニュース★東芝、横浜市港湾局向け自立型水素エネルギー供給システムが運転開始

2016-04-22 10:53:39 |    ★水素ニュース★

 東芝は、2015年11月に横浜市港湾局の横浜港流通センター向けに受注した自立型水素エネルギー供給システム「H2One」の納入が完了し、このたび、運転を開始した。

 「H2One」は、同社独自の水素エネルギーマネジメントシステム「H2EMS」により、水素を活用して電力を安定的に供給できるCO2フリーの自立型水素エネルギー供給システム。

 今回運転を開始した「H2One」は、BCP対策向けに展開しているもので、自治体として運転を開始した初の事例となる。

 災害時にライフラインが寸断された場合でも、平常時にタンクに貯めておいた水素を燃料電池で発電し、情報収集等に必要な72時間分の電力を防災センターに供給することがでる。平常時には、事務所棟内の電力として利用され、電力のピークシフトおよびピークカットにも貢献できる。

 同社は、東日本旅客鉄道向けにもBCP対策用の「H2One」を受注しており、2017年春から稼働が開始される予定。また、ハウステンボスの「変なホテル」第二期棟向けには、エネルギーインフラが十分整っていない地域においても再生可能エネルギーと水素を活用して電力を自給自足できるリゾート向けの「H2One」を納入しており、既に運転が開始されている。

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★科学技術ニュース★大阪大学など、世界初となる異なる光周波数の二光子の干渉を実現

2016-04-22 10:53:03 |    情報工学

 大阪大学、東京大学および情報通信研究機構(NICT)のグループは、広帯域光周波数多重化を利用した大規模量子情報処理の基礎技術である周波数領域のスプリッターを実現し、これを異なる光周波数(異波長)の二光子に適用したHong-Ou-Mandel干渉(HOM)を世界で初めて観測した。

 これは、従来の空間光回路の集積化に加え光周波数多重化も実現する新しい道筋となる。

 HOM干渉は、従来のコンピューターをはるかにしのぐ性能が得られるとされる量子コンピューターの基本要素で、幅広く利用されている。

 同研究により、空間を光周波数に置き換えた新しい光周波数多重化量子演算の道が拓かれ、計算量や通信容量などの情報処理能力の飛躍的拡大が期待される。

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●科学技術書<新刊情報>●「赤外分光30講」(山崎 昶著/朝倉書店)

2016-04-22 10:52:39 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:赤外分光30講(やさしい化学30講シリーズ 4)

著者:山崎 昶

発行:朝倉書店
 
 大学でつまずきやすい化学の基礎をやさしく解説。各講末には楽しいコラムも掲載。内容:赤外線の分類/スペクトルの単位/赤外線分光・測定用の装置とガイド/ランベルト・ベールの法則/医学への利用/テラヘルツ分光学/黒体輻射/ほか

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●科学技術書<新刊情報>●「世界大学ランキングと知の序列化」(石川真由美編/京都大学学術出版会)

2016-04-21 07:42:03 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:世界大学ランキングと知の序列化~大学評価と国際競争を問う~

編者:石川真由美

発行:京都大学学術出版会

 民間ビジネスである「世界大学ランキング」が、国家の高等教育政策の基準として採用され、世界中の知の生産現場で混乱を生んでいる。「東大がアジア1位から転落」という報道は、何を意味するのか? 現代の大学に突きつけられた課題と挑戦について、現場をリードする専門家が会し、「世界大学ランキング」の実態と背景、大学評価の国際化、知の序列化を論じ、個別特性を活かした発展のために、新しい大学のあり方を提案する。大学人、教育関係者、学生、政策担当者、メディア関係者必読。 

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