<新刊情報>
書名:明日使える光計測の基礎
編者:東京都立産業技術研究センター
発行:日刊工業新聞社
照明器具・ディスプレイ・赤外線ヒーター・半導体露光装置の光源など、あらゆる用途に「光」は利用されている。同書では、可視光から赤外光まで材料の光学特性を幅広く測定してきた著者が、光学計測技術に関する技術的知見やノウハウなどをわかりやすくまとめた。また、光を利用した技術・製品の事例、光学特性の評価方法なども紹介する。
<新刊情報>
書名:明日使える光計測の基礎
編者:東京都立産業技術研究センター
発行:日刊工業新聞社
照明器具・ディスプレイ・赤外線ヒーター・半導体露光装置の光源など、あらゆる用途に「光」は利用されている。同書では、可視光から赤外光まで材料の光学特性を幅広く測定してきた著者が、光学計測技術に関する技術的知見やノウハウなどをわかりやすくまとめた。また、光を利用した技術・製品の事例、光学特性の評価方法なども紹介する。
東京大学大学院農学生命科学研究科の岡田 茂准教授らは、米国テキサスA&M大学およびアリゾナ大学との共同研究により、バイオ燃料源として有望視されている微細藻類の一種、Botryococcus braunii(B.braunii)のL品種から、油の生産に関わる新しい酵素遺伝子の特定に成功した。
B.brauniiには、生産する油のタイプによってA、BおよびLの3品種があり、L品種はリコパジエンと呼ばれる炭素数40の炭化水素を生産する。
L品種の炭化水素含量は、乾燥藻体重量の数%程度であり、B.brauniiのAおよびB品種に比べると低いが、それでも一般的な微細藻類の炭化水素含量よりも高く、かつ、リコパジエンは枝分かれした分子構造をしているため、燃料源として魅力的。
B品種における炭化水素生合成酵素遺伝子は過去に特定されているが、L品種の炭化水素生合成機構は全く分かったが、同研究によりリコパジエンは、炭素数30のスクアレンという炭化水素を生産する酵素と非常に良く似た酵素により作られることが分かった。
今回得られたリコパジエン生合成に関わる酵素の情報は、効率の良いバイオ燃料生産技術の開発に非常に役立つことが期待される。
理化学研究所(理研)、オーガンテクノロジーズ、北里大学、東北大学らの共同研究グループは、マウスiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、毛包や皮脂腺などの皮膚付属器を持つ「皮膚器官系」を再生する技術を開発した。
同共同研究グループは、マウスiPS細胞から胚葉体(EB)と呼ばれる凝集塊を形成させ、この凝集塊を複数個合わせてコラーゲンゲルに埋め込み、マウス生体へ移植してさまざまの上皮組織を形成する「Clustering-Dependent embryoid Body:CDB法」を開発した。
この移植物内部には、上皮層や真皮層、皮下脂肪層、毛包や皮脂腺を持つ天然皮膚と同様の皮膚器官系が再生されていることを明らかにした。
さらに、このiPS細胞由来皮膚器官系から毛包を10~20本含む「再生皮膚器官系ユニット」を分離し、別のマウス皮下へ移植すると、移植組織はがん化することなく生着し、神経や立毛筋などの周囲組織と接続して、機能的な毛包を再生することも示した。
<新刊情報>
書名:ひとりでマスターする生化学
著者:亀井碩哉
発行:講談社
つまずきやすいポイントをおさえた丁寧な解説と豊富な図で、生化学の基本事項をもれなくカバー。ひとりでもこなせるレベルと分量にまとめた。