“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書<新刊情報>●「イム・イン・パワーズ・オブ・テン」( トホーフト他著/講談社)

2016-04-01 11:13:00 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:タイム・イン・パワーズ・オブ・テン~一瞬から永遠まで、時間の流れの図鑑~

著者:ヘーラルト・トホーフト、ステファン・ヴァンドーレン、サスキア・アイスバーグ=トホーフト

訳者:東辻千枝子

発行:講談社

 ノーベル賞物理学者の著者が、時の流れをたどる旅に読者を招待。「1秒」から10倍ずつ順を追って、10の-44乗秒から10の90乗秒までのさまざまな自然現象を見渡す。美しい写真と最新科学に基づくイラストで魅せる一冊。
 

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★炭素ニュース★京都大学など、インドネシアでガス田におけるCO2地中貯留(CCS)施設・設備建設

2016-04-01 11:12:20 |    ★炭素ニュース★

 京都大学 学際融合教育研究推進センター インフラシステム研究拠点を中心とする研究グループは、インドネシアのバンドン工科大学(ITB)を中心とする研究機関と連携し、プルタミナ(インドネシア国営石油会社)の全面的な支援を受け、地質・地球物理学的手法を用いてCO2を貯留できる対象地層を評価・選定し、分離・回収・貯留のための地上設備の概念設計などを行ってきた。

 このたび、同プログラムの研究対象であるインドネシア中部ジャワ州のグンディガス田において、ガス生産に関係しているインドネシアエネルギー鉱物資源省、プルタミナ国営石油会社などに対し、アジア開発銀行(ADB)を中心に、ガス田におけるCO2地中貯留(CCS)施設・設備の調達に関する合意が得られ、同ガス田で分離・回収したCO2を、その付近に同社が所有する井戸を使用して地下に貯留するパイロット事業が開始されることになった。

 このパイロット事業では、CO2の分離・回収、輸送、貯留のための地表設備を建設し、CO2の圧入、その後の各種モニタリングを計画している。

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★科学技術ニュース★NIMSなど、新しいメカニズムによる負の磁気抵抗効果を発見

2016-04-01 11:11:54 |    電気・電子工学

 物質・材料研究機構 (NIMS) の量子物性グループと、アメリカ強磁場研究所 (フロリダ) 、オランダ強磁場研究所、首都大学東京、京都大学の研究グループは、非磁性で良導電性のパラジウム-コバルト酸化物において、導電性が磁場により変化する磁気抵抗効果を測定したところ、磁場とともに抵抗が減少し導電性が大きく増加する現象 (負の磁気抵抗効果) を観測した。

 非磁性で、かつ豊富な伝導電子により導電性が高い物質において、負の磁気抵抗効果が観測されるのは初めて。

 今回同研究チームは、パラジウム-コバルト酸化物という非磁性の導電性物質で、負の磁気抵抗効果を観測した。この物質は層状構造を有しており、パラジウムから構成される2次元平面が極めて良い金属的導電性を担う。

 また、この物質は磁気的な性質を持たないことから、負の磁気抵抗効果を示さないありふれた導電体の一つとしてこれまで認識されていた。

 ところが、パラジウム伝導面に垂直方向に磁場をかけると、磁場方向の導電性が著しく増加する (抵抗が減少する) 負の磁気抵抗効果が観測された。磁場中の電子状態の解析から、その発現メカニズムも明らかにした。

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●科学技術書<新刊情報>●「ものづくりの反撃」(藤本隆宏・中沢孝夫・新宅純二郎著/筑摩書房)

2016-04-01 11:11:08 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

著者:ものづくりの反撃

著者:藤本隆宏・中沢孝夫・新宅純二郎

発行:筑摩書房(ちくま新書) 

 空前の円高、「世界の工場」中国の台頭、エレクトロニクス系産業の競争力低下―。30年もの間、過酷なグローバル競争下にあった日本のものづくり。しかし、逆風のなかで必死にもがき、たゆまぬ鍛練の結果、いま、現場は圧倒的な強さを獲得した。「インダストリー4.0」「IoT」「AI」に代表されるドイツ型ものづくり論を批判的に検証し、さらなる拡大が予想される日本の製造業の潜在力を徹底的に考える。現場で思考を重ねてきた経済学者が、日本経済の夜明けを大いに語りあう。
 

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