“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「宇宙とは何か」(松原隆彦著/SBクリエイティブ)

2024-01-22 09:38:53 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:宇宙とは何か~この世界はどこまで本当か~

著者:松原隆彦

発行:SBクリエイティブ(SB新書)

 簡単に「宇宙」と言うが、結局そもそも「宇宙」って何なのか?宇宙とは何か、あなたは説明できますか?宇宙論の研究者が贈る、宇宙とは何かに迫る全6講。我々が見ている世界は真実か?この宇宙は特別な存在なのか?観測の外はどうなっているのか?そもそも時間とは何か?空間とは何か?人間はどうして宇宙を知りたいと思うのか?くめども尽きない謎・疑問の数々を解き明かす、文系でもわかる宇宙論講義。【目次】はじめに 「宇宙とは何か」の旅へ 第1講 宇宙像の広がり 第2講 宇宙の地平 第3講 ミクロの世界へ 第4講 マルチバース 第5講 微調整問題と人間原理 第6講 時間と空間
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◆科学技術<テレビ番組情報>◆NHK「サイエンスZERO」/BSフジ「ガリレオX」他>

2024-01-22 09:38:19 |    ◆TV番組◆



<テレビ番組情報>




フロンティア NHK‐BS  毎週水曜日 午後9時~10時00分

1月24日(水) 発光生物 進化の謎

 洞窟の奥で天の川のように無数の青い光を放つ・グローワーム。ほのかな光で森を照らすキノコ。集団で同時に明滅しながら飛ぶホタル。発光生物が放つ光は、自然が作り出した「闇の絶景」だ。番組では超高感度カメラを使って、この幻想的な世界を撮影。研究者も驚く発光生物の生態を目撃。さらに最新研究をもとに、発光をめぐる進化の謎に迫っていく。

居間からサイエンス BSテレ東 毎週水曜日 午後10時~10時55分

1月24日(水)  人類を救う!?”厄介者”寄生虫  丸山治彦(宮崎大学医学部 教授)

 魚介類などの生食が原因で激痛を引き起こす「アニサキス」。今、旅行客の増加に伴って世界的に問題となっている「トコジラミ」。そして、近年の急激な気候変動で患者数の増加が懸念される「マラリア」。いずれも“寄生虫”が原因で、私たちに深刻な影響をもたらす。しかし、そんな厄介者の寄生虫を人類の役に立てる、仰天の研究が日本で進行中!?そんな驚きの研究を進めるのが日本寄生虫学会で理事長も務める寄生虫研究の第一人者、宮崎大学医学部の丸山治彦教授。でも、そんな丸山先生にも寄生虫は、まだまだ分からないことだらけ。「なぜか寄生虫は寄生する生物の体内に入ると、迷わず目的の臓器まで移動する・・・」。この“謎の習性”を逆手に人間の病気の治療を目指す、驚きの最新研究とは!?奇妙な寄生虫の世界に、加藤浩次が斬り込む。2021年、丸山先生たちは世界で初めて“幻の寄生虫”と呼ばれる「芽殖孤虫(がしょくこちゅう)」のゲノム解析に成功しました。人間の体内で増殖し続け、致死率ほぼ100%と言われる最凶の寄生虫・芽殖孤虫・・・。その正体とは!?世界で唯一、幻の寄生虫を管理する東京慈恵会医科大学の研究室に潜入。摩訶不思議な寄生虫の生態にも迫る。

出演:丸山治彦(宮崎大学医学部 教授)

司会:加藤浩次、須黒清華

地球ドラマチック  NHK‐Eテレ  毎週土曜日 午後7時~7時45分

1月27日(土) チョウが人類を救う? 〜小さな体に秘めた驚きのパワー〜

 チョウは1億年以上前から地球に存在し、さまざまな環境の変化に適応しながら、独自の進化を遂げてきた。鮮やかな色彩や撥水能力をもつ羽、優れた体温調整能力など…チョウの能力を応用すれば、医療現場や環境対策などの分野で人類が直面する課題を解決できるのではと、いま研究者たちの注目を集めている。革新的な医療素材から、水上都市を支える沈まない金属まで、チョウに学ぶ無限の可能性に迫る(仏独米2022年)

ガリレオX  BSフジ  毎週日曜日 午前8:28〜9:00(隔週新作)

1月28日(日)「ネコ」という動物 猫と人のこれからの関係

 およそ1万年近くも前から人類との共生をはじめ、現代に至るまでその本能も、姿形も大きく変えずに気ままに暮らしている動物、“ネコ”。近年、伴侶動物としての猫の存在感は高まっており、国内ではその飼育頭数が2014年には犬を追い越し、さらに世界的にも最も多く飼育されている動物となっている。ところで、なぜネコはここまで多くの人々に愛されているのだろうか?実は日本人には特有の “ネコ観”があるといわれており、またさらに、ミステリアスなネコの”心の中”を覗き見ようという研究が進められている。現代に至っても私たちに寄り添ってくれる猫。ネコと私たちヒトとの関わりの系譜と、これからの関係を探る。

主な取材先:山根明弘 (西南学院大学)
      高木佐保 (麻布大学)
      東海大学 ねこだんご

サイエンスZERO  NHK‐Eテレ  毎週日曜日 午後11時30分~0時00

1月28日(日) 未来が加速する!DNA解読“ナノポアシークエンサー”

 生命の設計図・DNAの解読に技術革新を起こした「ナノポアシークエンサー」の登場。手のひらサイズの小さな機器がDNAを解読するシークエンサーとして活躍。軽くて小さい携帯性からフィールド調査や宇宙ステーションでもDNAを解読できる。さらに、従来のシークエンサーでは厄介だった「リピート配列」を直接・長く解読することで、生命科学や医学の進歩に一役買っている。未来を変える新技術に迫る。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「手で解く量子化学 II」(中井浩巳著/丸善出版)

2024-01-22 09:37:57 |    化学



<新刊情報>



書名:手で解く量子化学 II~電子相関法・密度汎関数理論 編~

著者:中井浩巳

発行:丸善出版

 量子化学計算プログラムの進歩は目覚ましく、いまや化学研究において不可欠なツールとなっている。一方、プログラムに実装されている内容は、量子化学の教科書で述べられる「解析的な定式化」とは大きく異なり、その理論的背景を理解するのは難しい。同書は、量子化学計算プログラムで用いられている作業方程式(working equation)を実際に「手で解く」ことで、その理論的背景の理解を目指した書籍。II 巻では,定量性を高めるために欠かせない電子相関の理論を、多数の演習問題や「手で解く課題」とともに解説する。近年多用されている密度汎関数理論(DFT)については第5章で取り上げる。また、巻末に掲載された問題の詳解は、読者の理解を大いに助けるであろう。著者による長年の大学院教育の成果を凝縮した、渾身の一冊。
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