今回の世界的ウイルス禍で海外生産に安易に期待することができなくなった恐れがあります。海外生産が縮小し、輸入がむずかしくなるかもしれません。海外旅行も高くなって気楽に外国に行けなくなるかもしれません。ウイルス禍が始まる前からすでに海外旅行者は減っていたそうです。自分が住んでいる地方を住みやすくする価値観が強まっています。自分の地方の生産性を上げる、外国に観光旅行に行くのではなく、自分の地方の美しさを見直し、自分の地方を楽しむ、など郷土愛が強まると思います。海外に行く、海外を見る、海外で働く、などに飽きてしまったかもしれません。
安倍晋三内閣は低収益産業を助けることに熱心ですが、お金の使い方としては間違っていると思います。1990年以降の自民党の政治はすべて保守でした。金融緩和策で低収益になった産業の延命に注力したが、回復して成長路線に戻った産業はありません。
近年の安倍内閣の観光産業振興は大成功に見えたのですが、隣国との関係悪化、ウイルス禍の発生で頓挫してしまいました。恐らく外交の失敗やウイルス禍がなくても観光産業繁栄は続かなかったと思います。京都の町に人が溢れかえるなどという現象は永続性がある訳がありません。外国の有名な観光地に行っても観光者はほどほどです。人がうじゃうじゃいたら行く気がしません。観光地は静かに楽しみたいからです。観光産業の復活を夢見るのは空しいことです。
ウイルス禍で低収益に陥った産業については、産業ではなく、生活困窮者を助けることに重点を置くといいと思います。産業の整理については産業に任せればいいと思います。
政府にとって大事なことは新国内産業を用意することだと思います。低収益で苦しむ人々は、もとの自分の産業で働き続けることに希望を持っていません。新国内産業に希望を抱きます。日本にとって第一次・第二次産業は非常に重要です。日本で生産できるものは日本で生産しようという考えは永遠性があります。たとえば林業は山林で覆われた日本にとって世界一の産業であるべきです。輸入材で住宅や家具をつくっているなんて恥ずかしいことです。よく雨が降って川の氾濫に苦しんでいることも情けないことです。雨を恵と考え、徹底的に生産や環境改善に利用すべきです。巨大ダムは維持管理がむすかしいのでやめ、村の電力を賄える程度の低落差水力発電技術を普及させることは有意義です。水は田畑に利用するだけでなく、清流の流れる村づくりにも活用するといいと思います。本流の氾濫しやすい川沿いは村づくりには利用せず、水田程度にとどめておくといいと思います。
臨海部は改めて整地し、近代工業団地か緑地にするといいと思います。技術開発と生産を重視すべきです。外国と競争する感覚で、切磋琢磨、人々の生活水準を上げるような技術開発に挑戦するといいと思います。外国に負けたとあっさり引き下がるような弱々しい国民であってはいけないと思います。
住宅などの建造物は太陽電池屋根を標準とすべきです。発電のムラをなくす技術に注力すべきです。火力や原子力があるから太陽電池は普及させないなどという保守の精神では新国内産業は育ちません。火力や原子力で環境問題や生命の危険に不安を感じて生きているような社会はダメ社会です。
労働力が足りないから外国人労働者を導入すると安易に考えるのではなく、AI、機械などを開発して省力化をはかり、人口5000万人ぐらいで、狭い国土を広く使って生活してほしいものです。高層集合住宅を高級マンションなどと思っているようでは貧乏根性から解放されていません。文字どおり家庭のある住宅が理想です。
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