ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

山間の生活

2006年12月18日 | Weblog


奥多摩の山深い所に倉沢という所があります。
ここに倉沢のヒノキという幹周り6.3mという大木があります。
東京都内最大の大木だそうです。
そこで17日見に行ってきました。

日原街道の倉沢谷が日原川に合流する地点から整備された山道がありまして北方へ登ること約20分でやせた尾根にでますが、その尾根の小高い所にその岩質の尾根を根で引っつかむようにヒノキの大木が成長していました。
滝入ノ峰(1310m)東面比較的低い所ですが、痩せ尾根の上ですから大木が生長するにはあまりいい環境とは思えません。
きっと厳しい環境に耐え抜き生命力が強いヒノキに育ったのでしょう。
現在も元気で空洞などは全然できていません。

このヒノキを見て次に東へ倉沢谷に下り始めるとヒノキのすぐ近くに家がありました。
人里離れた本当に山奥なのに瓦を葺いた家なので驚きました。
倉沢谷の林道からはかなりの高さがあります。

かつては誰かが生活していたことは確かで、比較的緩斜面の部分にあり、下側が畑になっていました。
しかし今は誰も生活していないのか畑には何も植わっていませんでした。
第二世代が別荘のように使っているのでしょうか。
下の林道からここまで2本レールの軌道が設けられており、一人乗れるぐらいの大きさの箱がこのレールを伝って往復するようになっていました。
最近山間部によく設けられているハンター用の輸送装置と同じものです。
この家の所有者の輸送用でしょう。

きっと最初にここに家を建設した人は林業に従事した人でしょう。
開墾した畑でとれた作物は自家消費のためだったでしょう。
ここで育った子供達は通学に苦労したことでしょう。
今は都市部で生活しているのでしょう。
しかし子供達はこの大自然の中で育ったおかげで、倉沢のヒノキのように力強い生命力を持つことができたのではないでしょうか。

この家に住んでいた人が長年月をかけて整備したのでしょう、石を並べて階段状に作られた山道を下りながら見上げると林間を野猿が走り去っていきました。


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