ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

政府は完全に自然災害に備える行動力を失っている

2021年07月17日 | Weblog
鍋に水を入れ、火にかけると、最初は水は静かですが、温度が上がると、水は激しく動き回ります。100度になると激しく気化して沸騰がおこります。

地球上の空気も同じです。温暖化がおこると、空気の動きが激しくなります。海や陸からの水の蒸発が大幅に増え、水蒸気は上昇します。空気中の水分濃度は均質ではありません。空気の流れで帯状に水分濃度の濃い部分が形成されます。この部分が冷たい空気層にあたると、急に水蒸気が液化し、大雨となって降り注ぎます。砂漠地帯でも突然大雨が降るようになりました。

陸上に降った雨は、低い部分に集まり、下へ流れ下ります。従来の川では排水できない大量の水が流れますから、低地の町は流れ下る水に呑まれてしまいます。

これが現在世界各地で起こっている水害です。世界は地球温暖化防止のため脱炭素に入りましたが、効果が現れるようになるには数百年はかかるのではないでしょうか。

想定外の大雨は降ると考え、大雨が降った場合の水の流れをシミュレーションし、水害に会わない対策を行うべきです。過去50年水害に会ったことはないという経験知識はまったく役に立ちません。

日本は森林に覆われた山地の多い国ですが、森林やダムの保水力は近年の大雨に対しては無力です。ダムはすぐ満水となり、下流の水量調節機能を失います。ダムがないのと同じ状態になります。川の両側、湖沼の周囲の低地に住んでいる人は水害を心配すべきです。

これから家などを建築する人は、真剣に安全地を探すべきです。安いからと言って大雨で水害に会いそうな低地に建築してはいけません。あえて建築するなら水害に会うと想定して建築するべきです。

大雨に備える行動は、政府にとって東京オリンピック、大阪万博などの開催より重要なことではないでしょうか。新型コロナウイルスも自然災害の一種ですが、現在の政府は完全に自然災害の危険に備える行動力を失っています。