ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

強大主義がテロを生む

2015年12月20日 | Weblog
日本でもテロが起るということがよく議論されるようになりました。
主要都市の警察が自動小銃を持つそうです。
「安全な日本」が「危険な日本」になりつつあります。
原因は何でしょうか。

経済成長時代は日本はアメリカに叩かれました。
「ジャパン バッシング」です。
別にアメリカは日本と戦争する訳ではありませんでしたが、アメリカに弱い日本は、譲歩を続けることでアメリカとの対立を避けました。

やがて経済成長が終わりました。
韓国や中国の経済が伸び、日本の衰退が感じられました。
日本は、何とか再び経済成長と考えますが、人口減少、老人割合増加の基調は変わらず、経済成長は容易ではありません。
日本弱しと見たか、韓国や中国が日本を叩き始めました。
こともあろうに50年以上前の戦中の日本軍の犯罪を取り上げて、日本を叩き続けました。
アメリカは日本が韓国や中国との対立を深めることを嫌い、戦中の日本軍の犯罪については韓国や中国の肩を持つような言動を示しつつ、同盟を重視し、日本に肩を持って、間に立ち、韓国、中国、日本に対話することを求めています。

しかし、日本は、韓国や中国に対して弱いと思っていないようで、譲歩しません。
中国や韓国の日本叩きを不愉快に思う日本の人々の感情を背景に日本は次第に強大になることに軸足を移してきました。
防衛費はそれほど増やしていませんが、防衛力の改善に注力しています。
形だけでなく、実力を上げるということで、アメリカ軍との合同演習に積極的に参加し、実戦さながらの訓練を行っています。
(注)5兆円の防衛費はアメリカ、中国、ロシアと比較すれば少ないが、その他の強大国に較べれば同等です。核兵器を除けば日本の軍事力は世界第4位と言われています。
さらに今年制定の新安保法制で、集団的自衛権の行使、武器輸出、国連平和維持活動への参加と自衛隊の武器使用、アメリカなどの同盟国の戦争の後方支援などを容認し、防衛以上に自衛隊が軍事活動する道を広げました。

これは日本で強大主義が強まっていることを示します。

経済主義ぐらいでは日本に対し軍事行動をおこす国・組織はありませんが、強大主義となると軍事行動をおこす国・組織が出てきます。
これは必然と思います。
まして戦争している強大国アメリカと同盟しているわけですから否応なしに日本は戦争に巻き込まれます。

避けることができるのに日本はあえて戦争する道を歩んでいると思います。
強大日本をよく思う国・外国人はいないと思います。
今は同盟しているアメリカすら日本を危険と思う時が来るのではないでしょうか。

積極的平和主義(力の均衡による平和維持)では戦争・テロは避けられません。
強大国の政治・外交は法による政治・外交ではありません。
力による政治・外交です。
圧力を受ける側は憎悪を持ち、武装組織を編制します。
強大国に対抗する武装組織は、強大国の強大を恐れることなく、その弱点をついて攻撃してきます。
無差別殺人、サイバー攻撃、社会システム制御系の破壊などです。

テロがおこる国は政治・外交が悪いと知るべきです。
政治・外交を改善することなく、テロを防ごうと思ってもテロは防げません。

日本では自民党・公明党政治が保守からさらに復古に変わり、繁栄ではなく、破滅の道に迷い込んだと思います。
世界に通用する法を大切にする政治に切り替えなければならないと思います。
政府を合理化、近代化しなければならないと思います。

自民党・公明党政治は終わらせなければならないと思います。