ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

お金で国に操られる貧乏地方

2015年12月03日 | Weblog
私は地方で戦前に生まれ、戦中幼児期を過ごし、戦後教育を受け、1950年代の産業の発展の後の1960年代の産業の停滞期に会社に入りました。
地方にある研究所を希望しましたが、希望に反し、最初から東京本社勤務になりました。
以来、30年以上、東京勤務が続き、地方に出張することはあっても地方勤務はとうとう一度も経験しませんでした。
したがって東京での仕事や生活は慣れています。
横浜の山地に住んでいますが、個人業を営んでいますので今も時々東京に行きます。

しかし東京は好きではありません。
現代の東京は高層建築が林立しています。
高層なのだからもっとビルの周辺は緑の空間を設けたらいいのにと思うのですが、東京郊外で戸建庭なし狭小住宅が壁を接して林立しているように都心部では高層ビルが壁を接して林立しています。
大地震で倒れても隣のビルに寄り掛かるようになり、真横に倒れることはないでしょう。

東京で仕事を終えると、ちょっとどこかでのんびりくつろぎたいと思うのですが、頭の上に何か暗くて重いものを感じ、開放感がなく、寄り道することなく、逃げ出すように東京を脱出します。

1970年代の東京の会社員は、東京で住宅を見つけることがむずかしかったので、折から周辺県で盛んになった大規模宅地造成地を買いました。
通勤地獄に耐えながら東京に通勤しました。

現代は、職住近接の考えのもと、東京都心部に高層集合住宅が建設されており、若い人々は通勤地獄から解放される方向です。
しかし、東京の高層化、地下化、密集化、無機化は進む一方です。

東京の将来は、発展ではなく、廃墟ではないでしょうか。
自然災害が原因になるか、巨大化、複雑化によるシステム機能不全が原因になるか、戦乱が原因になるかわかりませんが、暗い未来を予感します。

少しでも被害を減らすには、道州制のような考えを実行に移し、東京一都制をやめ、東京の国政機能を大幅に縮小し、地方に都を増やし、地方の政治機能を拡大することだと思います。
税金の配分を大幅に変えることが重要と思います。

日本の改善は地方からと政治家はよく言いますが、国会議員になると、国を動かすことに夢中になり、地方は国の言うことを聞けという態度になります。
地方は自律的に発展することができず、貧困化する方向です。
国益のため、公益のためという言葉で、お金で国に操られる貧乏地方が増えるのではないでしょうか。