ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

温室効果ガス排出を実質ゼロにする方向

2015年12月13日 | Weblog
12日、国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)が、今世紀後半、温室効果ガス排出を実質ゼロにすることなどを盛り込んだ協定(パリ協定)を採択しました。
先進国も開発途上国もすべての国が温室効果ガス削減に取り組むことになりました。

現在の気候変動について温室効果ガスが主原因ではないと主張する人がいますが、数十億年か数千万年かわかりませんが、気が遠くなるような長年月をかけて蓄積された石炭、石油、天然ガスを近世数百年で燃やし尽くして人類にいい訳はありません。

現状では大気中の温室効果ガスが多すぎるのでできるだけ早く温室効果ガス排出を実質ゼロにすることが大事です。
何んと言っても省エネルギーが一番大事です。
次に、温室効果ガスが出る技術については排気ガスからの温室効果ガス除去、そして温室効果ガスを出さない技術が重要です。

これらの技術開発は現在の技術水準でも実現可能です。
政治的決断で技術開発を加速することができます。

投資損を嫌い、目先の収益にこだわる政治家、資本家、経営者はパリ協定に抵抗するでしょう。
しかし、今からパリ協定実現に取り組む国、企業が今世紀後半繁栄することになります。
遅れをとった国、企業は存在感を失うでしょう。

ところで、温室効果ガスだけでなく、すべての自然環境変動が人命にどのような影響を与えるかよく研究して早めの対策を講じることは人類生き残りのために重要なことだと思います。
温室効果ガス排出をゼロにするため原発を重視する人が大勢いますが、原発は放射性物質排出を増やします。
放射性物質の安全管理は現状では非常にむずかしいことであり、将来もむずかしいと予測されています。
日本では放射性廃棄物を地中に永久貯蔵すると言いますが、地中には地下水が流れていますし、火山国ですから地下が動いて地下の岩石が地表に出てくる恐れもあります。

地球誕生当時の自然放射性物質は比重が重く、地球中心部に沈み、閉じ込められていますが、地殻が形成されてからは、地表の自然放射性物質は隕石由来です。
隕石はばらけても地表に残っていますが、幸いなことに隕石に含有される自然放射性物質から来る放射線は微量です。
(注)ウラン鉱石を集めてウランを採取し、さらに放射性ウランを濃縮して使用したり、保管したりするとその周辺は非常に危険になります。
そのほかの危険な放射線は主に太陽から来ますが、地球を覆う大気がかなりの放射線を吸収し、地表に降る放射線は微量になっています。

しかし微量と言っても決して安全ではなく、小さい確率で病気や突然変異の原因になっています。
核兵器をつくったり、原発を稼働したりすることは人工放射性物質を増やし、ひいては地表の放射線量が増えます。
危険の恐れを上げます。

さらに原発や放射性物質保管施設は、敵が通常兵器で破壊しても核兵器で攻撃したと同等の破壊力を出します。

原発はもう一つ問題があります。
エネルギー利用効率が低く、火力以上に温排水が出ます(廃熱を出します)。
日本の場合は海岸に原発を設けていますのでその沖の海水温を上げます。
地球温暖化に無縁ということはありません。