ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

都知事選は東京の未来を考えるいい機会

2014年01月17日 | Weblog
約50年前、独身時代、私は東京都文京区目白台(名称のとおり台地)に住んでいました。
南側の斜面に椿山荘、江戸川公園があり、その下の低地を神田川が流れていました。
大雨が降ると神田川は簡単にあふれ、周辺は床下浸水になりました。

関東平野とは鬼怒川、利根川、荒川、多摩川などの大きな川がつくった広大な低地で大雨に弱い地形です。
したがって昔から人々は治水に苦労してきました。
近代、都は巨大投資を行って河川氾濫防止をやってきました。
上流のダム建設、河川改修、都市部の地下排水路・貯水池の建設などです。
おかげさまで最近は神田川の氾濫を聞いておりません。

防災投資でそれなりに東京は安全になったと思いますが、対策を上回る速度で都市の巨大化複雑化が起こっており、現実は東京の危険度は上がっているというのが私の印象です。
人々は高層建築、地下構造を都市の近代化と受け止めてきたと思います。
私は35年ぐらい東京都中央区の事務所で働き、東京慣れしている方ですが、最近は東京に行くと自分の位置を見失います。
特に大きな建物や地下の通路ではどう行けばどこへ出るかがわかりません。
こんな時大地震が来たら私は死ぬ恐れが高いと思います。
仮に外に出ることができたとしても周辺は障害物だらけで安全な場所に行けるかわかりません。
しょうがないので現場にとどまるとして、いつそこに救援が来るかわかりません。
人口が多いこと、人口密度が高いこと、構造が巨大複雑なことは、大災害時、致命的だと思います。
停電が起こるだけでも大混乱になります。
まして構造が破壊したら大々混乱です。

危険を考えれば都市の巨大化複雑化が近代化などとは言えません。
石原都政は誤った近代化をやってきたと思います。
東京の危険性を猪瀬前都知事は考えたようですが、オリンピックに夢中になってしまい、石原都政の継続になってしまいました。
彼の辞任はよかったと思います。

東京電力が、安全より収益を優先し、100万kw単位の大規模原発を福島県や新潟県の狭い敷地に細密充填で建設してきたのも東京のニーズであり、東京的思考を踏襲した結果です。
もう東京は方針を変えるべきです。
安全都市になることを決意し、人口、機能の地方への分散を図るべきです。
周辺4県に都市機能が広がればいいという考えではなく、1都4県で、第一次産業から第三次産業まで釣り合いをとるべきと思います。
自然との釣り合いもとるべきです。
電力についても1都4県で安全な発電を考えるようにすべきと思います。