東京電力福島第一原発について政府は事故処理が終わったかのような発表を繰り返しています。
人々を安心させるため楽観的な発表をしていると思います。
しかし原子炉の底を熔かして落下した燃料棒熔融体の状態についてははっきりした情報データを持っていないようです。
この熔融体が上面で水と接触していたとしても熔融体を冷却する効果は小さいと思います。
燃料棒熔融体は原子炉建屋の分厚いコンクリートの床を熔かしながら沈降すると考えられます。
もし床を突き抜ければ熔融体は地下水と接触するでしょう。
すると放射性物質が地下水に混入し、原発周辺の地下水が汚染されます。
地下水が海に出れば海洋汚染の原因になります。
事故処理は終わっていません。
原発周辺の地表の除染が進んでいることで避難地域解除の動きですが、政府は政治的に安全宣言を急いでいる感じがします。
政府を信用して戻ると微弱な放射能を浴び続けることになりそうです。
この微弱な放射能を軽く見ることは非常に危険と思います。
放射能は当たり所が悪ければ微弱でも発症の原因になります。
卵子や精子の遺伝子の破壊が起こると子孫に悪影響が出ます。
戻っても原発周辺では事業や仕事や生活はやりづらいと思います。
あえて戻るならそれなりの覚悟をして戻らなければならないと思います。
原発処理は40年ぐらいかかるそうです。
仕事があるとすれば原発処理ということになりかねません。
子供達の世代は原発や放射能の心配がない新天地で生きることに慣れた方がいいと思います。
子供達のために親達は原発から遠い土地で事業や仕事を行う決心をした方がいいと思います。
中央・地方政府も、無理して人々を戻すことより、新天地で生きることを支援した方がいいと思います。
日本で生きることを考えた場合、お米と大豆とイワシ、アジ、サンマ、サバなどの魚が非常に重要です。
いかなることがあってもこれらの食料を守るべきです。
その食料が放射能で汚染されることは日本にとって致命的です。
電気代が上がるとの脅しのような電力会社の発言に負けず、決断をもって放射能汚染を起こす恐れがある危険原発を廃止すべきです。
(注)電力会社の火力発電は老朽化しているものが多く、燃料を大幅に無駄使いしています。電力事業を自由化して新しい会社が最新技術で電力事業に参入できるようにすることが大事です。